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2023年1月 8日 (日)

チェコの古い狩りの音楽

三連休、松の内も過ぎて今日も晴れた良い天気が続く。

庭の梅が咲き始めた。


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昨年暮れから冷えた日が続いたので今年は例年よりも開花が遅いようだ。

孫の散歩では椿の花にメジロを見かけた。

 

昨日は午後から畑の生垣の剪定。

電動バリカンで一時間余り。

生垣が年々成長してだんだんとこの作業が億劫になってきた。

 

ボヘミアの作曲家たちの曲を聴く。
チェコSupraphonのLP

タイトルは「チェコの古い狩りの音楽」


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・パルティータ(ゲオルク・ドルシェツキー)
・パルティータ(ヤン・ヴェント)
・シンフォニア ニ長調 Op.25「狩り」(パヴェル・ヴラニツキー)*

 プラハ・コレギウム・ムジクム(1,2)
 フランティシェク・ヴァイナル(指揮)*
 プラハ交響楽団

 録音:1970年12月18日、1971年1月15日1971年3月*
    :プラハ、ドモヴィナ・スタジオ プラハ市庁舎スメタナ・ホール
 
ヴェイラニツキーやヴェントなど、ちょうど時代としてはウィーン古典派の時期の作曲家たち。

 

ゲオルク・ドルシェツキー(Jiří Družecký)の曲は、有名なおもちゃの交響曲」と同類のいわゆるベルヒテスガーデンの音楽

編成は管楽合奏それにガラガラや鈴のようなものカッコウの笛なども聞こえてくる。

最初聴いた時はいきなりタンブリンのような音が聞こえてびっくりした。

終楽章は狩りの音楽に定番のホルンセクションが大活躍。

 

モラヴィアの作曲家パウル・ヴラニツキー(Paul Wranitzky1756-1808)はモーツァルトと同年生まれ、モーツァルトとも親交があり、ベートーヴェンの交響曲第1番やハイドンのオラトリオ「四季」の初演を指揮している。

当時のヨーロッパ音楽界の名士だったようだ。

残された作品は交響曲から室内楽、オペラに至る膨大な数があって未出版の作品も多く、未だ全貌は把握されていない。

 

中でも交響曲は50曲を超え70曲以上という説もあるほど。
最近NAXOSからまとまった量の録音が出ている。

 

モーツァルトの親友だったというヴラニツキー。

この交響曲は古典的なこじんまりとした趣。

一度聴いただけではほとんど印象が残らない影の薄さがあるけれども、当時はこの軽さがもてはやされていたのだろう。

 

Youtubeはドルシェスキーの「オーボエと8台のティンパニのための協奏曲」。

中間部のティンパニのカデンツァはハイドンの「驚愕」シンフォニーのパロディ。これ、かなりの名曲ではなかろうか。

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