アブラヴァネルの「アメリカーナ」
曇り時々雨。
1月も後半、今週は寒波襲来。
今朝は氷も張らずさほど寒くはなかった。
出勤途中で雨がポツリポツリ。
昨日は早朝から資源ゴミのゴミ当番。
雨の中30分ほど寒さに震えながらご近所さんと世間話。
仕事は休みで午前中にはケアマネジャーさんが来て母の来月からの介護支援の確認など。
孫がもう一人増えて娘からは毎日のように動画を送ってくる。
ギリシャの指揮者アブラヴァネルで20世紀アメリカの作曲家を聴く。
アルバムタイトルは「Americana, Volume II」
米ターナバウトのLPで、バーンスタインやモートン・グールドのお馴染みの作品を含む5人の作曲家の作品を集めたもの。
「Americana, Volume II」
・「キャンディード」序曲 :バーンスタイン
・「ウエスタン」組曲 :エリ・ジーグマイスター
・ アメリカン・サリュート :モートン・グールド
・「パンチとジュディ」序曲 :ルロイ・ロバートソン
・交響的練習曲 :ヴァーツラフ・ネリベル
モーリス・アブラヴァネル(指揮)
ユタ交響楽団
タイトルは「Americana, Volume II」
Volume 1はアイヴス、ラッグルズ、コープランドの作品を集めていて2つを合わせたCDもVOXで出ている。
このCDも家にあったのでダブり買い。
Elie Siegmeister(1909-1991)はニューヨークで生まれニューヨークで没したアメリカの作曲家。
作品はこの「ウエスタン」組曲が最も有名のようだ。
1945年にトスカニーニ指揮のNBC響によって初演されている。
曲はコープランドの曲をもっと大衆的にしたような作風で、西部劇でおなじみのアメリカの大衆音楽のメロディが各所に出てくる。
ちょうど外山雄三の「ラプソディー」のアメリカバージョンのような曲。
ネリベルは吹奏楽の世界では有名な作曲家で自分も何曲か演奏したことがある。
強烈なリズムの中で音をモザイクのように組み立てた独特の作風。
このオーケストラ曲も吹奏楽の作品と同じような個性的な音響世界が広がる。
このアルバムの中では一番面白く聴くことができた。
Leroy Robertson(1896-1971)はユタ州生まれ。
ユタ響とも関係が深くいくつかの作品が初演されている。
「パンチとジュディ」はマザーグースの一編。
パンチはパンチネルロあるいはプルチネルラと同義の道化師を表す言葉らしい。
曲は賑やかで騒がしい曲。
聴いているうちに吹奏楽の作曲家、アルフレッド・リードの序曲「パンチネルロ」を思い浮かべた。
非常に良く似ている。
アブラヴァネルの演奏はどの曲もシンフォニックで豪快に仕上げたソツのない出来。
聴き慣れたバーンスタインやグールドの作品は、多少粗く感じるけれども聴いていくうちに気にならなくなってきた。
Youtubeはネリベルの金管六重奏とバンドのための「アンティフォナーレ」
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