山田一雄、日本フィルとのエロイカ
曇り一時雨。
昨年遅くに無造作に種を撒いた小松菜がちょうど食べ頃。
冬なので虫にあまり食われていないのが良い感じ。
午前中に父の従兄弟親子が遊びに来た。
母を交えていろいろと世間話。
お土産にコメダの山食パンをいただいた。
先日聴いた山田一雄の「エロイカ」が非常に良かったので別の日の録音も聴いてみた。
日本フィルとのライヴでタワーレコードからのCD。
この日本フィルとの「エロイカ」の録音と同じ頃、山田一雄が日本フィルと沼津にやってきた。
・交響詩「モルダウ」 :スメタナ
・ヴァイオリン協奏曲第3番 :モーツァルト
*ソリストは蓬田清重(N響 沼津出身)
・交響曲第6番「悲愴」 :チャイコフスキー
というプログラム。
この時の「モルダウ」が非常な名演で中間部の狩りの場面のホルンの強奏には鳥肌が立った。
「悲愴」では第3楽章に入る前に腕まくりするような仕草をして、オケのメンバーに微笑みが浮かんだのを今でも覚えている。
そしてこの「エロイカ」
・交響曲第3番 変ホ長調op.55『英雄』 :ベートーヴェン
・歌劇「後宮からの誘拐」序曲 :モーツァルト*
山田一雄(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
録音: 1988年4月4日 東京 サントリーホール
1988年2月29日 東京文化会館*
モーツァルトは本来渡辺暁雄が指揮するはずだったが急病のため山田一雄がピンチヒッターとして指揮したコンサート。
この「エロイカ」も名演。
わずか3年の違いでありながらセンチュリー響とは別人のような演奏だった。
即興的なテンポの揺れの中にも、全体の印象としてはトスカニーニの演奏のようなきっちりとした楷書風。
この演奏を聴くと大阪センチュリーとの演奏はロマンティックな方向に傾いていたようにも思える。
それでいてライヴの山田一雄独特の、周りをパッと明るくするような生き生きとした輝かしさはそのままだ。
山田一雄という人は、ライヴではその場によって即興的に変化していくフルトヴェングラーのようなタイプだったようだ。
楽譜の部分的な改変はほぼ同じ。
残り札響と新星日響との2つの「エロイカ」も聴いてみよう。
youtubeは山田一雄、N響とのマーラー、交響曲第5番
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