マルサリスとグルベローヴァ、バロックトランペットの響き、そしてトマジのトランペット協奏曲のことなど
2月も今日で終わり。
今日も晴れて春の気配。
通勤時、ビルの谷間の富士山。
昨日オフで午前中はいきつけの内科のクリニックで定期検診。
血糖値、血圧も良い値。
先生からは「いいですね」のお墨付き。
良い気分になってその足で洋画家の叔父の個展へ。
場所は沼津駅近くのギャラリー。
今回はアイスランドでスケッチした作品が中心。
平日の月曜なのにつぎつぎと人が入ってくる。
叔父とは少ししか話はできなかったけれど、未知の国アイスランドの実情を聞くことができた。
アイスランドは人口40万弱で首都レイキャビク以外はほとんど人がいない。
とにかく温泉がいたるところで湧いていて本栖湖ぐらいの大きさの温泉があったなど。
それにしても80過ぎても冒険心は相変わらず。
個人単独で初めての国アイスランドまで行ったとのこと。
風貌も60代の頃とほとんど変わってない。
叔父の作品は三島の音楽ホール、ゆうゆうホールのロビーにもある。
もともと抽象画が中心だったのが喜寿を境に作風が変わってきた。
年上の従兄弟も来ていて休憩室でお茶を飲みながら親戚たちと小一時間ほど近況報告。
音楽はジャズトランペッターのウインストン・マルサリスのクラシカルな作品を集めた2枚。ソニークラシカルのCD。
最初は20世紀の著名なトランペット協奏曲集。
・トランペット協奏曲 :トマジ
・トランペットと弦楽、ピアノのための小協奏曲 :ジョリヴェ
・トランペット協奏曲第2番 :ジョリヴェ
ウイスントン・マルサリス(トランペット)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1985年6月
明るく輝かしい音色と唖然とするようなテクニック、それでいてメカニカルな風でもなくマルサリスは一流オケのトランペット首席としても十分通用する腕前。
サロネンのバックも見事なもの。
そしてもう1枚は「バロック・トランペットの響き」
・トランペット,2つのオーボエと弦のための協奏曲ニ長調 :ファッシュ
・輝けるセラフィムたちを* :ヘンデル
・トランペットと弦楽のためのソナタ :トレルリ
・トランペットを,吹きならせ
・シャコンヌ
・間奏曲
・トランペットの調べ
・トランペット・テューン
・トランペット序曲 :以上パーセル
・トランペットと弦楽のためのソナタ** :トレルリ
・神の光の永遠の泉* :ヘンデル
・トランペットと弦楽のための協奏曲 モルター
ウィントン・マルサリス(tp)
エディタ・グルベローヴァ(S)*
チャールズ・タンネル(vc)**
レイモンド・レッパード(指揮)
イギリス室内管弦楽団
録音 1984年4月
名歌手グルベローヴァとの意表を突いた組み合わせながら、ここでもマルサリスの明るい音色と全盛期のグルベローヴァの張りのある声が見事にマッチしている。
ライナノートの黒田恭一氏の解説にもあるとおり、豪華な舞踏会に招かれたようなリッチな気分に浸れる一枚。
レッパードの指揮も手慣れたものだ。
1984年のグラミー賞受賞盤。
マルサリスは父や兄弟たちもジャズの音楽家、ジャズ畑とはいえジュリアード音楽院ではクラシック音楽を学びクラシック系のCDも何枚も出している。
弟のサクソフォーン奏者のブランフォード・マルサリスにもドビュッシーやサティ、ラヴェルの作品を集めた素敵なCDもあり、ラフマニノフのヴォカリーズ、ストラヴィンスキーのパストラーレなどの選曲も良くこちらもお気に入り。
Youtubeはマルサリスとキャサリーン・バトルのヘンデル、輝けるセラフィムたち
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