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2023年3月に作成された記事

2023年3月31日 (金)

本日の練習、ひたすらブルックナー そして沼津アルプストンネル開通のことなど

くもり時々晴れ。3月も終わり、新たな年度へ。

ここで異動する人、退職する人が挨拶にきた。

自分はすでに退職した身。

 

自宅近くの沼津アルプストンネルが月曜日に開通した。


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工事着工から開通まで実に30年以上。


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工事の途中で何回か見学会を開いていただいて、昔の外国テレビドラマの「タイムトンネル」のような工事風景や、巨大な掘削マシンなど、貴重なものを見ることができた。


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国道414号からトンネルへ向かうカーヴが急だったり、歩道部分に異様に広い部分があったりしていて、関係する道路はまだ完成形ではないようだ。


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香貫側から入る手前の信号付近には、明治のはじめに廃絶した尼寺跡があって、最近まで鬱蒼とした木々の中に地蔵堂と慶長期の地蔵などがあった。

古い歴史を感じさせる場所だったのがトンネルができて周囲の景色は一変。


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時が経つにつれて、そのような歴史的事実は忘れ去られて行くのだと思う。

 

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木曜夜はオケの練習、場所は市民文化センター小ホール。

 

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本番まで一ヶ月を切って完成度を高めるためにひたすらブルックナー。

 

Youtubeはブルックナーの「ロマンティック」第4楽章コーダ、ティーレマン指揮のミュンヘンフィル

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2023年3月29日 (水)

ヴェデルニコフのスクリャービン

本日快晴、夜7時過ぎから強い雨。

3月も残り僅か、急速に春が深まっていく。

毎年、気になっている裏山のオオシマザクラを見に行く。


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オオシマザクラは伊豆諸島を起源とするソメイヨシノの原種で、野生のものは珍しいらしい。

自宅のちょうど反対側の崩れかけた斜面に危うく立っている野生のオオシマザクラ。

 

行くと予想通り散り始めていた。

 

地面には花弁が散っている。

 


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純白の衣装を纏った貴婦人のような高貴な姿は今年も健在。。

 

昨年までは今にも崩れそうな斜面に根も露出していた状態だったのが、よく見るとその部分に土が補強されていた。

 

ちょうど工事事務所の資材置き場のような場所だけれど、地主の方が気を遣ってくださったようだ。

 

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しっかり根を下ろして幹も太くなったように見えた。

 

 

すぐ近くの沼津アルプス登り口の桜も咲いていた。

こちらは普通のソメイヨシノ。


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今日はロシアのピアニスト、ヴェデルニコフによるロシアの作品を聴く。

DENONから出ていたCD。


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・ 24の前奏曲 作品11   :スクリャービン
・ピアノソナタ 第5番ハ長調 作品135(38) :プロコフィエフ*
・ペトルーシュカ組曲  :ストラヴィンスキー(ヴェデルニコフ編)**

  アナトリー・ヴェデルニコフ(ピアノ)

  録音1975年)、1959年*、1963年**

3曲とも大変な聴きものだ。

ヴェデルニコフ自身、会心の出来だったというスクリャービンでは独特の神秘性が明快にして妖しさの漂う音でより一層輝いて聞こえてくる。

第21番などこの世のものとは思えないほどの美しさ。

 

作曲者とも親交のあったプロコフィエフの曲は、ヴェデルニコフの助言が反映されているという。

ペトルーシュカは終幕の最後の部分を加えたヴェデルニコフ独自の版。

他の3つの章も一般の版でもかなりの難曲なのに、より沢山の音が聞えてくるのが凄い。

 

Youtubeはヴェデルニコフが弾くスクリャービン、24の前奏曲

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2023年3月28日 (火)

本日の練習、集中練習二日目、ブルックナー全曲を通す

雨のち晴れ。もう3月最後の週。

年々桜の開花が速くなり入学シーズンの桜満開の光景は遠い過去。

今は畑の切り倒したはずの桃が花を咲かせている。


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土曜に転倒して打った頭はだいぶ痛みは取れたけれど、転んだときに軽いムチウチのようになったようで首が痛い。

日曜はオケの集中練習2日め。


午前は降り番のモーツァルトとベートーヴェンなのでゆっくり休んで午後からオケ。

 

場所は市民文化センター大ホール。


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本番まであと一か月。

今日はブルックナーの交響曲第4番を全曲通す。


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あとで録音を聴いたけれどまだまだやばいなぁ・・・・

 

昨日月曜は朝8時に出て母を連れて脳外科病院へ定期健診。


いつもは昼までの半日コースだけれど、採血その他を含めても10時に終了。

母が突然服を買いたいと言い出して、近くのショッピングセンターで車椅子を押しながらの買い物。

ついでに食料も買い込んだ。

ちょうどおもちゃのバーゲンをやっていて、クレーン車のミニチュアを購入。

 

結局帰宅は昼過ぎで待っていた娘と孫とで遅い昼食。


おもちゃを見せたら孫は「うわぁ!」と声を上げて大喜び。

 

その孫も夕方には帰ってしまった。

 

Youtubeはメータ指揮ウィーンフィルのブルックナー、交響曲第4番「ロマンティック」

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2023年3月25日 (土)

転倒して頭を強打、そして沼響集中練習のことなど

今日は1日雨。
仕事が入って昼食はオフィスちかくのハンバーグ専門店へ。

外は雨。
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満足して店を出たとたん雨で足を滑らせて転倒。

後頭部を強打してしまった。

一瞬何が起こったのかわからなかった。

雨が降っていたのと底がすり減った古い靴を履いていたために坂で滑った。

下はコンクリートだったけれど縁石のようなものもなく頭を切らずに済んだのが幸い。

自席に帰り頭を冷やしていると皆が寄ってきた。

「どうしました?腫れてますよ」
出血はないけれど頭が痛い。

大事を取って救急当番医に行くことにした。


保険証を取りに一旦帰宅したら帰省中の2歳の孫が心配そうに見ている。
自分で運転できそうなので運転して市内の当番医へ。


レントゲンでも異常はなく幸い打撲で済んだようだ。
大きなタンコブができていた。
他は特に異常がなくてよかった。

世の中何が起こるかわからない、気を付けよう。

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外に出ると病院前の公園の桜が散り始め。


土日は沼響の集中練習。
検査の結果異常がなかったので夜の練習には参加。

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喜古絵里香先生の指揮。
曲はブルックナーの交響曲第四番ロマンティック。

なんかいつもよりリラックスして吹けてた気がする。
頭を打ったからかな・・・・・

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まだまだ課題は多いが。

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2023年3月24日 (金)

ストコフスキーのニールセン、交響曲第2番

昨日は午後からかなりまとまった雨。

 

今日は晴れて最高気温25度の夏日。

 

ポコはタンポポに囲まれて興奮気味。
337526334_163824723210553_76795507259125 春です。

 

マイアミに住む小中学校の同級生のFacebookから、WBCの準決勝と決勝を観戦してきたとのこと337144722_262257279545272_49318343624542

 

いいなぁ・・・・

 

昨晩から上の娘と孫が来ている。
孫はちょいと風邪気味で機嫌が悪い。

 

 

 

ストコフスキーのニールセンを聴く。
デンマークPOCOレーベルから出ているLPで交響曲第2番を収録。

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・交響曲 第2番op.16「四つの気質」

 

  レオポルド・ストコフスキー(指揮)
  デンマーク国立交響楽団

 

  録音 1967年

 

ライヴ録音で表記はないがおそらくモノラル。
とりとめのない曲だけれどストコフスキーが振るとなんとなくわかりやすい音楽に聞こえるのが不思議。
きっちり音が整理されていて起承転結も明解。

 

この演奏は映像が残されていてYOUTUBEでも見ることができる。
ストコフスキーの映像は比較的数多く残されているけれど、この演奏ではストコフスキーの表情や指揮ぶりのとらえ方が良くて、音だけで聴くよりも良い。

 

映像を見るとオケの配置はストコフスキー独特の偏ったものではなくてごく標準的なもの。

 

Youtubeはストコフスキーのニールセン、まさにこの演奏のライヴ映像

 

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2023年3月22日 (水)

ケンペのベートーヴェン、交響曲第1番

本日快晴、気温は上がりまるで夏のよう。

今年に入って最高気温を記録。

灯油が切れたのでGSにスタンドで車の給油のついでに購入。

2缶にするつもりだったけれど1缶にしておいた。

数日風邪で臥せって昨日久しぶりに畑に行ってみたら悲惨なことになっていた。

ここ数日の気温の上昇で爆発的に作物の成長が進み、ブロッコリーは黄色い花を盛んに咲かしてしまっている。


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良い感じに育っていた小松菜はひょろひょろ伸びてアブラナのような花を咲かせ全く別の野菜と化していた。

周りは盛大に雑草が繁茂。

たまたま落ちこぼれたダイコンの種の一粒が順調に育って、ちょうどよい具合に育っていたのはご愛敬。

 

いつものように定演のプログラム原稿を書くことになったので、いろいろと資料を集めたり聴き直したりしている。


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今回の定演の中プロはベートーヴェンの交響曲第1番。

自分は降り番なのでこの曲はほとんど吹いていない。

ブルックナーは実際に吹いているのでイメージは自然に沸いてくるけれど、ベートーヴェンはそうはいかず、手持ちの何種かを聴き始めている。

 

今日はケンペの演奏を聴いた。

ミュンヘンフィルを振った交響曲全集中の1枚。


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交響曲 第1番 ハ長調 作品21

ルドルフ・ケンペ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1972年6月

 

この全集は1975年のレコードアカデミー賞を受賞している。

その頃高校生だった自分は高価な新譜はとても購入することができず、だいぶあとになってFMで聴いた。

 

ケンペはその頃から好きな指揮者だけれど、正直なところレコードアカデミー賞を取るほどの演奏なのかなぁ・・

「エロイカ」など廉価盤で出ていたベルリンフィルとの演奏の方がよほど良いと思ったことをのを今でも覚えている。

手持ちは東芝EMIの初期の頃のCD

スコアを見ながら聴いた。

 

久しぶりに聴いてみたけれど、こんな良い演奏だとは思わなかった。

記憶では質実剛健なケンペの芸風が地味な録音でなおさら目立っていたような気がしていた。

 

実際はピシリと決まった厳しさを感じさせながらオケを十分に鳴らし切った堂々たる名演。

録音もエッジの立った鋭さはないけれど、暖かさを感じさせる響きがケンペの芸風にも合っていると思う。

 

第一楽章序奏でヘ長調からハ長調へ揺れ動く音の動きも意味深く、第二楽章の落ち着いた歩みも秀逸。後のスケルツォを予見させる第三楽章メヌエットのリズムの冴え、堂々たる第四楽章など。

 

まさに真実のベートーヴェンの音楽が鳴っている。

 

Youtubeはケンペ指揮バンベルク響のブラームス、交響曲第2番

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2023年3月21日 (火)

アンドレ・ラルドロのオーボエ

お彼岸の中日。天気は下り坂。

ようやく咳も収まってきた。長かった・・・・

 

WBC準決勝は手に汗握る逆転サヨナラ勝ち。

そして大相撲三月場所は静岡県出身の翠富士が全勝で単独トップ。

彼は焼津市出身だけれど高校は沼津で弟の教え子だ。

静岡県出身の関取がここまで活躍するのは初めて観た。

 

夜テレビを付けたらテレビの人気番組「芸能人格付けチェック」をやっていた。

ゲストの中に磯村勇斗
彼は沼津生まれ沼津育ちの俳優。

なんとなく親近感を感じながら見ていたら、恒例の一流楽器を使った弦楽四重奏の聴き比べチェックが始まった。

今回は弦をそれそれ2本ずつ減らした状態の弦楽器と正常な弦楽器との聴き比べというもの。

こちらは聴いていて正解はすぐにわかったけれど、芸能人の回答者で正解はなんと一人。

 

それよりも登場したカルテットのファーストヴァイオリンの女性奏者はなんと山田香子さんだった。

彼女も沼津生まれで6年前に沼響の定演でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲で共演している。

 

なんとなく気分の良い春分の日。

 

フランスのオーボエ奏者アンドレ・ラルドロのオーボエを聴く。

TRIOから出ていたLPで、オーストリアのレーベルAMADEOのロゴが入っているけれども原盤は米Vangurdだと思う。


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・オーボエ協奏曲 イ短調 P.42 :ヴィヴァルディ      
・オーボエ協奏曲 第2番 変ホ長調:フィッシャー
・オーボエ協奏曲 ハ長調     :ルクレール
・オーボエ協奏曲 イ長調 作品9-2 :アルビノーニ

 アンドレ・ラルドロ(オーボエ)
 ウイルフレード・ベッチャー(指揮)
 ウィーンソリステン

 録音 1960年頃

 

フランス、ドイツ、イタリアの作曲家の作品を集めている。
ルクレールの作品の原曲はヴァイオリン協奏曲。

ラルドロはジュネーヴ国際コンクール1位、ミュンヘン国際コンクール第2位(この時の1位はホリガー)の実力派。

ザルツブルク・モーツァルテウムの教授や同オケの首席、チューリッヒの放送オケの首席奏者だったことは知っていたけれど、このLPのライナーノートの解説で1961年から名指揮者フリッチャイに請われて1961年からベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ響)の首席奏者だったことを初めて知った。

 

ラルドロはフランスの奏者とはいえ、ピーエル・ピエルロのような明るく軽いオーボエではなくて、むしろしっとり重い湿り気を帯びた音色が特色。


これがフランスのオケよりもドイツのオケに相性が良かった理由だろう。

 

このアルバムでは自分の好みもあるけれど、アルビノーニの曲に最も魅かれる。

 

Youtubeはアルビノーニのオーボエ協奏曲

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2023年3月19日 (日)

レコードコンサートのことなど

彼岸の入りの土曜は朝から一日雨。

気温は上がらず家の中で逼塞。

夕食は家内と「から好」でタルタル南蛮定食。


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風邪をひいて以来味覚がおかしくなって何を食べても塩辛く感じる。

 

金曜の夜は前日のオケの練習に引き続き二日連続の文化センター。

市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説だった。

隔月開催のこの行事も40年目。


先月は新聞記事に取り上げられてネットニュースにもなったので、東京やさいたま市からも来てくださっていた。


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今回も新しい方が増えていたけれど、あいかわらず平均年齢は高い。

 

風邪は未だ完治せず。

咳止めの薬を飲んで、のど飴持参。

ペットボトルのお茶を飲み飲みの咳をこらえながらの解説。

さすがに常連さんにはバレいて休憩時間にのど飴をいただいた。

ありがとうございます。

 

今回は「春」がテーマ。

どうもこの時期はワンパターンになりがちで昨年も同じようなプログラムになっていた。

今回はメンデルスゾーンの「無言歌集」から春の歌やチャイコフスキーの「四季」からなど、そして定番のヴィヴァルディの「四季」。


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どうも面白みに欠けるので「四季」はナイジェル・ケネディの3種あるうちの最初の録音を使用。

当時としては斬新な解釈をお話させていただいた。

初出当時非常に評判になった演奏で、売り上げ枚数でギネスブックにも登録された演奏。


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そしてメインは「春の祭典」を大音量で。

70代の方も多かったので途中で帰ってしまいそうで心配だったけれど、しっかり最後まで聞いていただけた。
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途中数名の方から質問やご意見も飛び出して、これがかなり嬉しい時間。

 

前回から始めて参加されたという富士市の方からは、ケネディのエネルギッシュな演奏に感銘をうけたとのこと。

 

 

終了時には沼響の定演をアピール。

 

何人かの方から買いましたとの声が有り。
嬉しかった。

 

「今チケット持ってますか」とも聞かれたけれど持ってくるつもりが忘れてしまった。Orz

 

Youtubeはナイジェル・ケネディのバッハ

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2023年3月16日 (木)

ホルン奏者並木博美先輩のことなど

晴れ、気温も高い。

尊敬するホルン奏者の並木博美先輩が亡くなった


並木さんは同郷にして高校吹奏楽部の先輩。

自分が高校の時、並木さんは音大に在籍中でよく部活に顔を出してくれた。

茶目っ気のある独特のキャラで、先輩がその場にいるだけで全体の空気が和む誰からも好かれる方だった。

沼響にも何度か指導に来てくれてもいた。

亡くなったその日までfacebookに記事を上げておられたので今でも信じられない。

今までいろいろとありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします。


木曜夜はオケの練習。
喜古先生の指揮でブルックナー。

先週の分奏は風邪で欠席したので実に3週間ぶり。
しかも今日は仕事で遅くなり練習に参加できたのが8時ちょっと前。
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ウォーミングアップもろくにできず、風邪は完全復調とはいかず。最悪の状況で参加する。
今日は第1,第2楽章を集中練習。

本番まであと一か月ちょっと。

とにかく体調をなんとかしなければ。

明日夜は文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説が入っている。

去年も同じような状況だった。


なんとかしないと。

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2023年3月14日 (火)

クリュイタンスのドビュッシー、映像

本日快晴。
3月も半ば、近所の河津櫻はすっかり散ってもう春。

東京では本日ソメイヨシノが開花

先週月曜に内科のクリニックで処方された薬を飲み切ったにもかかわらず、週が変わっても強い咳込みと体の怠さは未だ収まらない。

昨日は家の至近距離にある耳鼻咽喉科のクリニックに行ってみることにした。

3年前に花粉症の治療に行ったところ。

外は激しい雨。

花粉症の季節でもあり混んでいる。

電話予約をして院内の駐車場で待機。

待ちの合間に、風呂場のシャワーの交換用ゴムホースをホームセンターに買いに行ったりしていた。

 

診察は耳鼻咽喉科だけに鼻と喉が中心。
処方された薬は3種。

そのうち1種は内科で処方された薬と同じもの。

その他に咳がひどい時にと漢方の「五虎湯」を出してくれた。

 

結局この「五虎湯」が効いた。

 

寝る前に飲んだら途中で咳で起きることもなく朝まで熟睡。

寝る時にもつけているスマートウォッチには、睡眠時間と深い眠りと浅い眠りの睡眠分布が表示される。

いつもは睡眠時間4~5時間なのが今日は7時間。

そのうち深い眠りがトータルで2時間1分。

まだ完全復調ではないけれど、なんとなく快方の兆しが見えてきた。

 

今日もクリュイタンスを聴く。

クリュイタンスはラヴェルの録音は多いのにドビュッシーの正規録音は何故か少ない。

LP3枚分の「聖セバスチャンの殉教」という大物はあるけれど、「海」「夜想曲」といった有名曲の正規録音はない。

聴いたのは管弦楽のための「映像」。

CD64枚組からでなく最初にこの演奏を聴いた東芝EMIのLPで聴く。

購入記録を見ると1983年1月21日数寄屋橋ハンター。

購入金額は800円。

もう40年も前のことだ。

今聴いても実に良い音で聴かせてくれる。


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・管弦楽のための『映像』
 

 パリ音楽院管弦楽団
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)

 録音時期:1963年9月11,12,14日
      :パリ、サル・ワグラム

 

パリ音楽院管独特の色気のある管楽器の響きはそのままだけれど、レコードジャケットそのものの清潔なブルーを思わせる透明で品のある演奏が良い。

 

Youtubeは指揮者無しのオーケストラ「デ・ディソナンス」のドビュッシー、「映像」からイベリア。ホルンはピストンホルン

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2023年3月12日 (日)

クリュイタンスのフォーレとラヴェル

薄曇りの日曜日。

風邪を発症して一週間経つのに回復の兆しは見えない。

咳がひどくて花粉症と連動しているかのよう。

 

育児休暇のため一か月ほど帰省していた娘と孫が昨日帰った。

家の中が急に静かになり何とも言えない喪失感。

 

クリュイタンスの記念BOX65CDからランダムに取り出して聴いている。
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最初に取り出したのはフォーレのレクイエム。

クリュイタンスの2種ある同曲の録音のうち2回目のもの。

 

・レクイエム op.48
 
 ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレス(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 エリザベト・ブラッスール合唱団
 
  アンドレ・クリュイタンス(指揮)
  パリ音楽院管弦楽団
  アンリエット・ピウィグ・ロジェ(オルガン)
 
    録音:1962-2,5

 

ロス・アンヘレスにフィッシャー・ディースカウといった当時のEMIの最強コンビによる。

LPでも架蔵しているけれど演奏は良いのだけれど過度にモワモワした音が気に入らず、
クリュイタンスのフォーレではいつもモノラルの旧録音を聴いていた。

 

CDになってもさほど印象は変わらない。
二人のソロは完璧だし、合唱の多少の危うさがかえってフォーレの雰囲気を良く出していたとも思える。

 

もう一枚もクリュイタンス。


サンソン・フランソワのピアノソロでラヴェルの二つのピアノ協奏曲。

・ピアノ協奏曲ト長調  
・左の手のための協奏曲

 サンソン・フランソワ(ピアノ)
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)
 パリ音楽院管弦楽団

こちらもこの2曲の代表的な名盤として知られるもの。
まさに熟しすぎてポタリと落ちる寸前の果実の味わい。


フランソワのもう天才的としか思えないテンポの崩し方がなんとも粋だ。

聴いているうちにフランソワの調律もおこなった調律師の瀬川宏さんの顔が浮かんできた。

 

Youtubeは、フランソワのラヴェル、ピアノ協奏曲ト短調第2楽章。クレジットにはクリュイタンス指揮と出てるけれど違いますね。
イギリスの指揮者、ジョン・プリッチャードのようです。

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2023年3月10日 (金)

ペーター・マークのモーツァルト

曇りのち晴れ。連日最高気温20度を超える暖かな日々。

先週の金曜あたりから咳がひどく喉が痛い。
熱はない。

月曜日にいきつけのクリニックで診てもらい咳止めとアレルギーの薬を処方してもらった。

ついでにコロナの検査もしていただいた。

陰性。

 

火曜日以降仕事には出ていたけれどひどくなるばかり。

木曜のオケは休んでしまって今日は仕事を休むことに。

 

実は今日東京フィルの定期演奏会に行く予定だった。

この体調ではコンサートの最中に咳き込むことになり、周りに迷惑をかけることになりかねない。

急なことで譲る人も見つからず高価なチケットを無駄にしてしまった。

 

音楽はスイスの名指揮者ペーター・マークのモーツァルト。

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手持ちは米VOX原盤日本コロンビアから出ていた廉価盤LP.3枚。

フェルメールの名画をあしらったレコードジャケット。

同じシリーズと番号だけれど再プレス盤は黒っぽい素朴な体裁に変わってしまった。

 

モーツァルトを得意としたマークには交響曲録音はDECCAにロンドン響を指揮した数曲があり、米VOXへはフィルハーモニア・フンガリカとの35番以降の後期交響曲集。


そして晩年にヴェネト管を振った後期交響曲集。

 

他には来日時の分裂前の日本フィルとの録音(リハーサル付き)や、都響とのライヴ録音が残されている。
全て架蔵済み。

 

ペーター・マークは都響とのモーツァルトで実演を聴くことができた。
曲は交響曲第38番「プラハ」とレクイエム。

ほどよくブレンドされた穏やかなオケの響きと鮮やかなリズムの処理。

デモーニッシュな凄みとは感じられなかったけれど暖かな雰囲気があって、聴いていて肩の力がふっと抜けるような心地よさを感じたことも覚えている。

 

マークはスタジオ録音と実演ではさほど変わりがなかったように思う。

聴いたのはこの中でも忘れられたかの感のあるフィルハーモア・フンガリカとの録音。

このオケとはマークはシューベルトの交響曲全集とロザムンデの音楽の録音も残している。

 

フィルハーモニア・フンガリカといえばドラティ指揮のハイドンの交響曲全集という偉業を残しているけれど、2001年に財政難のために解散している。

爽やかで颯爽とした若い頃のロンドン響の録音と、晩年のパドヴァ管との熟成した高級ワインのような録音との狭間の録音。

 

いずれの録音にも共通した聞き手を暖かな響きで幸福にさせるマークの芸風は、このVOX盤でもそのまま聴くことができる。

一昔前のフルオーケストラによる演奏。

高い次元でオケが鳴りきっている堂々たるモーツァルト。

特に弦楽器が美しく、最上の音が聴ける。

 

第39番フィナーレ冒頭の 一瞬戸惑うような動きから主部に入ると颯爽としたテンポへのギアチェンジ、そして 木管楽器が 順に加わり華やかさを増しながらの充実した終結部も見事。

この中ではロンドン響とでも名演を残している「プラハ」が最も印象に残った。

音楽が生き生きと躍動していて第一楽章主部に入る直前のヴィオラの生かし方は名人の域。

 

第40番と「ジュピター」だけ録音が鈍くマークの芸風を十分に捕えていないようだ。

この盤のみ逆相ではなかろうか。

 

Youtubeはモーツァルトのピアノ協奏曲第20番、マリア・ティーポのピアノ、ペーター・マークのピアノ

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2023年3月 5日 (日)

モラルトのワーグナー

3月最初の日曜日。

まさに三寒四温、昨日までは暖かな良い天気だったけれど今朝は冷えた。

午後からは雨。

2番目の孫の初節句で娘たちの家族が泊まりに来ている。


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里帰り中の娘と孫に加えて土曜にはその夫、もう一人の娘家族も早い時間に来てくれた。

孫のひな人形に加えて娘たちの頃の7段飾りの人形も出してみた。

フルセットで飾るのは20年ぶり。


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毎回組み立てと終わった後の収納には苦労していたけれど。
今回は婿たちが手伝ってくれた。

夜には弟夫婦も来てくれて賑やかな一日。


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この日近所の河津櫻が満開だった。

ルドルフ・モラルトのワーグナーを聴く

蘭フィリップス盤LP.


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・歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)
・楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
・楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲

 ルドルフ・モラルト(指揮)
 ウィーン交響楽団

 録音:1950年代 後半

モラルト一家は18世紀初頭まで遡る音楽一族。

 

ルドルフ・モラルト(1902-1958)はミュンヘン生まれ。

地方のオペラハウスを転々としながら着実にキャリアを積み上げていった典型的なドイツの指揮者。

作曲家リヒャルト・シュトラウスの甥で1940年代にウィーン国立歌劇場の首席指揮者。

50代半ばで逝ってしまっているけれど録音は比較的残されている。

ただその内容はほとんどオペラに特化していて、器楽曲ではオペラの序曲集のほかグリュミオーをソリストとしたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲などの伴奏録音。


オケはいずれもウィーン交響楽団。

1952年のザルツブルク音楽祭では、急病に倒れたフルトヴェングラーの代役としてモーツァルトのオペラを振っている。

いわば人出が足りないピンチの時にも手際よく無難な結果を残す、職人気質の便利な指揮者といった印象。

残された録音ではワーグナーが多くて、同じウィーン交響楽団を振った「ニーベルングの指輪」全曲という大物録音がある(1949年録音)。

これはヨーロッパにおける初のリング全曲録音。

他には「パルシファル」全曲。

このワーグナーの序曲、前奏曲集はかろうじてステレオ録音に間に合った演奏。

日常のオペラハウスでの序曲の演奏といった趣だけれど、最初の「タンホイザー」序曲が、音の響きやテンポの動きがクナッパーツブッシュがミュンヘンフィルを振った有名なWESTMINSTERへの録音と非常に似ているのには驚いた。

モラルトはバイエルン国立歌劇場時代にクナッパーツブッシュのアシンタントを務めている。

 

表面をなぞっただけでは、いくら似ていてもクナッパーツブッシュのような巨大な音楽はならない。

このなかでは「さまよえるオランダ人」序曲が無難な出来。

 

Youtubeはモラルトのブラームス、ハンガリー舞曲第6番

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2023年3月 2日 (木)

ヨーゼフ・メスナーのメサイア

曇りのち晴れ、昨晩遅くから明け方にかけて激しい雨と風。

3月になった。

雨が降る毎に暖かになってきた。


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庭の白、紅、桃色の花が一本の木に咲く梅、「思いのまま」が今年も咲いている。


今年は紅と白の枝がはっきりと別れてしまった。

それぞれが混在すると美しいのだけれど・・・・.

思いのままにはいかないもの。

ヘンデルのメサイアを聴く。


REMINTON原盤のCONCERTEUMのLP3枚組

 

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・オラトリオ「メサイア」 全曲:ヘンデル

 

         (ドイツ語歌唱 モーツァルト編曲版)

  アンネリーズ・クッパー(ソプラノ)
  ロゼット・アンデイ(コントラルト)
  ロレンツ・フェーエンベルガー(テノール)
  ヨーゼフ・グラインドル(バス)

   ヨーゼフ・メスナー(指揮)
   ザルツブルクモーツァルテウム管弦楽団
   ザルツブルク大聖堂合唱団

        録音 1950年8月20日   Aula academica, Salzburg

ドイツ語による歌唱でモーツァルト編曲版。

第三部のバスのアリア、有名な「ラッパは鳴りて」ではトランペットとホルンが交互に聞こえてくる。

 

演奏はザルツブルク・モーツアルテウムのオケと合唱団。

指揮者のメスナーは始めて聴く。
ザルツブルク大聖堂のオルガニストで司祭、作曲家としてもいくつかの作品があるらしい。

聴衆の咳払いなどが古い録音の中から聞こえてくるのでライヴ録音のようだ。

ザルツブルク音楽祭でのライヴかもしれない。

 

ソリストはバスのグラインドル以外は馴染みのない人たち。

ソプラノのクッパーはバイロイトで「マイスタージンガー」のエヴァや「ローエングリン」のエルザを歌っている。


ロゼット・アンデイは第二次世界大戦前にウィーン国立歌劇場で活躍。
ロレンツ・フェーエンベルガーはドレスデンとミュンヘンの歌劇場。

そしてバイロイトの重鎮だったグラインドル。

いずれも力のある人たちなのはず。

 

演奏は遅いテンポでドロドロとした異様な雰囲気のメサイアだった。

オケも合唱もアンサンブルが甘く特に合唱はかなりヒドイ。

 

正直なところLP3枚を聴くのは苦痛だったけれど、ハレルヤが終わって第三部に入ったころから合唱にまとまりが出てきた。

これならば普通の出来。

ソロはソプラノが良い。

 

録音はモノラルライヴながらチェンバロの音などは良く聞こえてくる。

1枚目のA面が終わってB面に裏返したらいきなり第3部のソプラノのアリアが聞こえてきてびっくり。

初期のレコードによくあるオートチェンジャー対応のLPだった。

1枚目のA面のウラが6面。

 

EQはffrrで聴いた。

 

YoutubeはメサイアからGlory to God

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