ケンペのベートーヴェン、交響曲第1番
本日快晴、気温は上がりまるで夏のよう。
今年に入って最高気温を記録。
灯油が切れたのでGSにスタンドで車の給油のついでに購入。
2缶にするつもりだったけれど1缶にしておいた。
数日風邪で臥せって昨日久しぶりに畑に行ってみたら悲惨なことになっていた。
ここ数日の気温の上昇で爆発的に作物の成長が進み、ブロッコリーは黄色い花を盛んに咲かしてしまっている。
良い感じに育っていた小松菜はひょろひょろ伸びてアブラナのような花を咲かせ全く別の野菜と化していた。
周りは盛大に雑草が繁茂。
たまたま落ちこぼれたダイコンの種の一粒が順調に育って、ちょうどよい具合に育っていたのはご愛敬。
いつものように定演のプログラム原稿を書くことになったので、いろいろと資料を集めたり聴き直したりしている。
今回の定演の中プロはベートーヴェンの交響曲第1番。
自分は降り番なのでこの曲はほとんど吹いていない。
ブルックナーは実際に吹いているのでイメージは自然に沸いてくるけれど、ベートーヴェンはそうはいかず、手持ちの何種かを聴き始めている。
今日はケンペの演奏を聴いた。
ミュンヘンフィルを振った交響曲全集中の1枚。
交響曲 第1番 ハ長調 作品21
ルドルフ・ケンペ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1972年6月
この全集は1975年のレコードアカデミー賞を受賞している。
その頃高校生だった自分は高価な新譜はとても購入することができず、だいぶあとになってFMで聴いた。
ケンペはその頃から好きな指揮者だけれど、正直なところレコードアカデミー賞を取るほどの演奏なのかなぁ・・
「エロイカ」など廉価盤で出ていたベルリンフィルとの演奏の方がよほど良いと思ったことをのを今でも覚えている。
手持ちは東芝EMIの初期の頃のCD
スコアを見ながら聴いた。
久しぶりに聴いてみたけれど、こんな良い演奏だとは思わなかった。
記憶では質実剛健なケンペの芸風が地味な録音でなおさら目立っていたような気がしていた。
実際はピシリと決まった厳しさを感じさせながらオケを十分に鳴らし切った堂々たる名演。
録音もエッジの立った鋭さはないけれど、暖かさを感じさせる響きがケンペの芸風にも合っていると思う。
第一楽章序奏でヘ長調からハ長調へ揺れ動く音の動きも意味深く、第二楽章の落ち着いた歩みも秀逸。後のスケルツォを予見させる第三楽章メヌエットのリズムの冴え、堂々たる第四楽章など。
まさに真実のベートーヴェンの音楽が鳴っている。
Youtubeはケンペ指揮バンベルク響のブラームス、交響曲第2番
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