クリュイタンスのフォーレとラヴェル
薄曇りの日曜日。
風邪を発症して一週間経つのに回復の兆しは見えない。
咳がひどくて花粉症と連動しているかのよう。
育児休暇のため一か月ほど帰省していた娘と孫が昨日帰った。
家の中が急に静かになり何とも言えない喪失感。
クリュイタンスの記念BOX65CDからランダムに取り出して聴いている。
最初に取り出したのはフォーレのレクイエム。
クリュイタンスの2種ある同曲の録音のうち2回目のもの。
・レクイエム op.48
ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレス(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
エリザベト・ブラッスール合唱団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
アンリエット・ピウィグ・ロジェ(オルガン)
録音:1962-2,5
ロス・アンヘレスにフィッシャー・ディースカウといった当時のEMIの最強コンビによる。
LPでも架蔵しているけれど演奏は良いのだけれど過度にモワモワした音が気に入らず、
クリュイタンスのフォーレではいつもモノラルの旧録音を聴いていた。
CDになってもさほど印象は変わらない。
二人のソロは完璧だし、合唱の多少の危うさがかえってフォーレの雰囲気を良く出していたとも思える。
もう一枚もクリュイタンス。
サンソン・フランソワのピアノソロでラヴェルの二つのピアノ協奏曲。
・ピアノ協奏曲ト長調
・左の手のための協奏曲
サンソン・フランソワ(ピアノ)
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
こちらもこの2曲の代表的な名盤として知られるもの。
まさに熟しすぎてポタリと落ちる寸前の果実の味わい。
フランソワのもう天才的としか思えないテンポの崩し方がなんとも粋だ。
聴いているうちにフランソワの調律もおこなった調律師の瀬川宏さんの顔が浮かんできた。
Youtubeは、フランソワのラヴェル、ピアノ協奏曲ト短調第2楽章。クレジットにはクリュイタンス指揮と出てるけれど違いますね。
イギリスの指揮者、ジョン・プリッチャードのようです。
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