ヴェデルニコフのスクリャービン
本日快晴、夜7時過ぎから強い雨。
3月も残り僅か、急速に春が深まっていく。
毎年、気になっている裏山のオオシマザクラを見に行く。
オオシマザクラは伊豆諸島を起源とするソメイヨシノの原種で、野生のものは珍しいらしい。
自宅のちょうど反対側の崩れかけた斜面に危うく立っている野生のオオシマザクラ。
行くと予想通り散り始めていた。
地面には花弁が散っている。
純白の衣装を纏った貴婦人のような高貴な姿は今年も健在。。
昨年までは今にも崩れそうな斜面に根も露出していた状態だったのが、よく見るとその部分に土が補強されていた。
ちょうど工事事務所の資材置き場のような場所だけれど、地主の方が気を遣ってくださったようだ。
しっかり根を下ろして幹も太くなったように見えた。
すぐ近くの沼津アルプス登り口の桜も咲いていた。
こちらは普通のソメイヨシノ。
今日はロシアのピアニスト、ヴェデルニコフによるロシアの作品を聴く。
DENONから出ていたCD。
・ 24の前奏曲 作品11 :スクリャービン
・ピアノソナタ 第5番ハ長調 作品135(38) :プロコフィエフ*
・ペトルーシュカ組曲 :ストラヴィンスキー(ヴェデルニコフ編)**
アナトリー・ヴェデルニコフ(ピアノ)
録音1975年)、1959年*、1963年**
3曲とも大変な聴きものだ。
ヴェデルニコフ自身、会心の出来だったというスクリャービンでは独特の神秘性が明快にして妖しさの漂う音でより一層輝いて聞こえてくる。
第21番などこの世のものとは思えないほどの美しさ。
作曲者とも親交のあったプロコフィエフの曲は、ヴェデルニコフの助言が反映されているという。
ペトルーシュカは終幕の最後の部分を加えたヴェデルニコフ独自の版。
他の3つの章も一般の版でもかなりの難曲なのに、より沢山の音が聞えてくるのが凄い。
Youtubeはヴェデルニコフが弾くスクリャービン、24の前奏曲
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