« 2023年3月 | トップページ | 2023年5月 »

2023年4月に作成された記事

2023年4月30日 (日)

沼響第39回定期演奏会終わる

朝夕に冬の名残りの寒さを引き摺りながらも4月は今日で終わり。

GWの日曜日は朝から激しい雨。

 

沼響第39回定期演奏会は昨日無事に終了しました。


342381191_956471842378466_59962772071161

長引いた風邪が完全に治りきらないうちにぶり返してしまった、という情けない状況下の本番。

・歌劇「後宮からの誘拐」序曲   :モーツァルト
・交響曲第1番 ハ長調      :ベートーヴェン
・交響曲第4番 ホ長調      :ブルックナー

 喜古恵里香(指揮)
 沼津交響楽団

 

金曜の前日練習では、鼻詰まりの影響かブルックナーでの長いロングトーンが途中で息切れしてしまう始末。


昨日午前中のゲネプロでは、その辺を考慮してブレスの位置を譜面に大きく書き込んでおいた。


344227663_200791639394463_42561957415038

今回から沼響の後援会である友の会の担当も仰せつかったので、開演前からテーブルを出して受付場所を設置。

開場時間になると入場してくる知人何人からか声を掛けられた。

「ブルックナー楽しみにしています」とのこと。

 

友の会の会員でもある市長さんも来場してくださった。

沼響が参加する市制施行百周年記念の「第九」公演に市長も合唱で参加する。

今の市長は90周年の第九の時も合唱で参加されていて、その時は市議会議員だった。

友の会の会員席に案内しようとしたら「僕は後ろの席で聴いているから気を使わないで」とのことでホールの階段を登っていった。

 

前半自分は降り番。

 

そして後半のブルックナー。


第3楽章が終わったところで大きな拍手が湧いてきた。
これは沼響の定演では珍しい。


338841556_773447944204117_13032630461852

自分としては随所でやらかしてしまった箇所はあったものの、沼響全体としては出来は良かったのではないかと思う。

 

終演後、友の会の受付に座っていたら何人かの方から良かったと声をかけられた。

そして一人の老婦人が近寄ってきて「素晴らしい演奏で、音のシャワーを浴びているようでした」とおっしゃり友の会にも入会してくださった。

 

嬉しかった。

 

Youtubeは「ロマンティック」第4楽章コーダ、ブロムシュテット指揮ウィーンフィル

| | コメント (0)

2023年4月26日 (水)

Kさん宅の20畳オーディオルーム

今日は朝から冷たい雨。
気温は上がらずストーヴを点けた。

 

先日職場の先輩であるKさん宅へ遊びにいっていた。

Kさんはクラシック音楽好きでオーディオマニア。

退職後は悠々自適の生活。
コンサート三昧とオーディオに情熱を傾けて、オーディオ専用の一軒家を建ててしまった。

竣工直後にお邪魔はしているけれどこの度、音楽之友社の発行するオーディオ情報誌「stereo」の取材を受けたとのことで久しぶりの訪問。

今月号の誌面には数ページにわたる紹介記事が載っている。

 

天井が高い20畳余りのオーディオルームにキッチンとトイレのみの一軒家。

最初に訪問した時と特に変えてはいないとのことだけれど、音の印象はだいぶ変わった。

前の訪問時は調整の途中とのことで全体に暴れている音だったのが、今回の音は凝縮された密度の高い音。

 

Kさんは常に最先端の音の媒体を追いかけている。


Dsc_0894

前回の訪問時の直前には、これからはネットオーデォの時代だということで、LP初期のオリジナル盤などの数枚を残して、かなりの数のLPコレクションを処分していた。

今回はCDと残った数少ないLPを聴き比べてみた。

 

レコードプレーヤーはガラード301、これを名器マランツ7の管球アンプでウエスタンのスピーカーを用いた自作システムで鳴らしている。

聴いたのは以前別の部屋で聴いた仏エラートの外盤LPでシルヴィオ・グアルダのパーカッション。

続くパニアグアの「ラ・フォリア」ハルモニア・ムンディ盤。

 

次に古いものをということで、フランスのピアニスト、ジャック・フェヴリエ
によるラヴェルの左手によるピアノ協奏曲を聴く。

Dsc_0893

聴いたのは仏コロンビア盤。

伴奏はジョルジュ・ツィピーヌ指揮のフランス国立放送管弦楽団。

これは国内盤のモノラルLPで同じ演奏を架蔵済

 

ラヴェル自身からこの曲について実際に薫陶を受けたフェヴリエの名演。

テクニックはかならずしも最上ではないけれど、淡々とした渋さの中にちょっとした音の揺れに気品が感じられるのが良い。

 

今回、Kさん宅でさまざまな媒体を聴かせていただいたけれど、結局アナログの音が一番良かった。

Kさんは膨大なLPを処分してしまったことを後悔されていた。

 

Youtubeはフェヴリエの弾くラヴェル、左手のための協奏曲。1942年のミュンシュとの旧録音。画像はこの曲でラヴェルの指導を受けるフェヴリエ

| | コメント (0)

2023年4月24日 (月)

武蔵一ノ宮氷川神社でお宮参り

先週は25度を超える日もあったけれど本日は最高気温16度。
朝は冷えて、しまいかけていたストーヴに火を入れた。

 

 

今日明日はオフ。

 

先週、畑の畝を作っておいたので野菜の苗を買うことにした。

 

家内の実家に届け物をする予定があり、ついでにその近くの大型商業施設「サントムーン柿田川」内のDIYショップで各種の苗を物色。

 

在庫量が豊富で家の近くの同系列のショップとは格段の差だ。

 

ここでトマト、ナス、キュウリ、カボチャなど。

 

作物の苗も高くなった。

 

元気のない苗が集まったアウトレットコーナーからもセレクト。

 

肥料その他も含めかなり資金を投入しているけれど果たして元は取れるだろうか。

 

 

 

 

土曜日には孫のお宮参りで埼玉へ行っていた。

 

当日はもう一人の娘夫婦と2才の孫と一緒にレンタカーで朝4時に沼津を出発。

 

道は空いていて3時間ほどで娘の家に到着。

 

 

天気は曇り。

 

沼津に比べて気温も低く肌寒いほど。

 

朝食は皆で途中で買った「けやきだんご」の団子各種。
342687344_590595573023886_21551122003684

 

 

記念写真撮影の後に武蔵一ノ宮氷川神社へ。

 大安吉日のためお宮参りの親子とジジババ多数。


342518324_3360666127533522_3764535905389

 

本殿では結婚式。

 

342049905_883045846129161_72788744871968

 

お宮参りは滞りなく済み婿殿のご両親と弟も交えて上尾で昼食とお食い初め。

婿殿のご実家からはすりこぎのような巨大な「ながいも」をいただいた。


Diagonal_0001_burst20230424092455504_cov

その後皆と別れて、近くの鉄道博物館へ寄ってみたら当日券はなく、事前にコンビニでチケットを購入してくださいとのこと・・・・・

最終入館時間も迫ってきていたので、そのまま帰ることに。

孫が可哀想だったので海老名SAでバスのおもちゃを買ってあげた。

 

自宅到着は9時ちょっと前。

そのまま婿殿と小宴会へ突入。

 

| | コメント (0)

2023年4月23日 (日)

本日の練習、本番まであと一週間

晴れのち曇り、朝夕は冷えた日曜日。

本日お昼寝中のポコ。


Dsc_0890

木曜夜はオーケストラ。

いよいよ29日に迫った沼響の練習。


39thcon_s_20230423215801

本日の曲はモーツァルトの歌劇「後宮からの誘拐」序曲とブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。

会場は沼津市民文化センター大ホール


Dsc_0901

指揮は本番を振っていただく喜古恵里香先生。


Dsc_0895

降り番のモーツァルトは客席で聴いていた。

会場が変わりオケの響きの質も変化。

小ホールでは弦楽器が良い雰囲気で鳴っていたのに、大ホールにではずいぶん小さくまとまってしまっている。

アラも気になる。

これが本来の沼響の響きなんだろうか

 

金管もブルックナーブルックナーでは全体のバランスがいまひとつ掴めず苦戦。


Dsc_0903

自分も注意力が散漫となり途中で見失う箇所あり。

反省。

 

金曜から娘夫婦と孫が来ていた。

昨晩は婿殿とケンタッキーフライドチキンをつまみながらのビール。

午後には皆帰ってしまい寂しくなった。

 

Youtubeはブリュッヘン指揮18世紀オーケストラの「後宮からの誘拐」序曲

| | コメント (0)

2023年4月19日 (水)

ネット復旧そしてクライバーンとケルテスのチャイコフスキーのことなど

4月も半ばを過ぎて今日は各地で真夏日を観測。


Dsc_0863

 

庭のツヅジが今年も咲いた。


Dsc_0857

 

土曜の夜遅くに我が家周辺の限られた地域に突然の停電。

時間は午前1時を回ったところでそろそろ寝ようと思っていた時。

5分ほどで復帰したけれど以後WIFIがおかしくなってしまった。

光電話も不通。

TVのYoutubeが見れなくなって家内は頗る不機嫌。

 

配線関係を見直してONUを再起動してもダメ。

タブレットからいろいろ情報を取ってみると、結局屋外の回線にトラブルが起きているかONUそのものの不具合だと推定。

24時間受付のサポートセンターにSOSのメールをしてみたけれど、返事が来たのは月曜の朝。

内容は問い合わせ先があるのみだった。

 

やっと見つけたその会社のロボットチャットで診断。

月曜の午後、込み入った内容の来客中にやっとサポートセンターから電話が来て、やはり信号が送られていないことが判明のことで今日の午後に見に来てくれることになっていた。

 

ところが今日になってパソコン周りを掃除していたら、うっかり心臓部のONUを床に落としてしまった。
Pr500

 

「あ!!!」

壊れたかな・・・

ところが今まで消えていた信号を受ける認識ランプが点灯している。

 

「????」


試しにネットに繋げてみたら見ることができた。

落ちたショックで治ってしまったらしい。

なんだか叩いて治ったりする昭和の時代のテレビのようだな。

 

そのまま使おうと思ったけれど、今のONUはもう10年以上前のもの。

時間通りに来たドコモの技術屋さんに頼んで新しいONUに替えてもらった。

 

この3日半の間のネット環境はタブレットとスマホのみ。

このふたつで情報はほぼ取れていたけれどブログの更新は滞ってしまった。

 

今日はクライバーンのチャイコフスキーを聴いた。

有名なチャイコフスキーコンクール直後の演奏ではなくて、ベルリンでのライヴ。


ケルテス指揮ベルリンフィルという珍しい組み合わせ。


Image-2_20230419214901

 

手持ちはイタリアLAUDIS原盤の日本ビクターが80年代最初に出したLP.

・ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調  :チャイコフスキー

 ヴァン・クライバーン(ピアノ)
 イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

  録音 1968年8月28日 ライヴ

これ、いまから17年前に聴いていた

この時はかなりずいぶんと辛口な感想になっている。

 

チャイコフスキーコンクールから10年後のチャイコフスキー。

この演奏はコンドラシン盤のようなパッションや勢いはなく、何度も演奏し過ぎてマンネリに陥る危うさも感じさせるけれど、
ケルテスのサポートと相性が良いのか、爽やかさを感じさせるのが救いとなっている。

 

若くして急速に衰えたクライバーンだけれど、この時点はまだ良い演奏をしていた。

 

この時クライバーンは27才、ケルテスはちょうどこの日が32才の誕生日だった。

ステレオ録音なのもありがたい。

 

Youtubeはそのケルテスとクライバーンのチャイコフスキー、同じ演奏だけれどこちらのオケはベルリンRIAS響になっている。

| | コメント (0)

2023年4月15日 (土)

本日の練習、定演近し。

低気圧の通過で今日は朝から雨の土曜日。


Img_20230329_145315_20230415211801 

昨日オフだったので、先月開通したばかりの沼津アルプストンネルを通って山向こうの大平地区へ。


341339168_176411448658884_85582923308059

遠くの富士は黄砂で霞んでいた。

 

そのまま隣町のブックオフへ。

トンネルができて、自宅から一番近いブックオフまで車で10分あまりの距離になった。

店に入ろうとすると値上げの張り紙が。

 

百円均一のワゴンの中を見ると、110円のシールに混じり120円の本が増えていた。

CD棚はクラシックの在庫が益々少なくなって、特に目を惹くものも無し。

結局、10年ほど前にベストセラーだった新書10冊ほどを110~120円ワゴンの中からセレクト。

 

午後は土曜からの雨に備えて畑作業。

耕耘機で肥料を鋤き込んだりしていた。

 

そして木曜夜はオーケストラ。


Img_20230413_191812

29日の定期演奏会に向けて最初はベートーヴェンの記念すべき第1作となった交響曲第1番。

降り番なので客席で聴いていた。

良い感じに仕上がってきている。


Img_20230413_192210

自分が出るブルックナーもオケ全体が鳴ってきた。


39thcon_s_20230415212201

本番が楽しみ。

 

Youtubeはアラン・ギルバート指揮NDRエルプフィルのブルックナー「ロマンティック」

| | コメント (0)

2023年4月12日 (水)

トスカニーニ100コレクション 愛蔵家番号入りレコード

朝、出勤時に車にうっすらと砂。

黄砂が到来しているようだ。

こちらは昨日朝の狩野川堤防から上流の箱根連山を見る。


Img_20230411_095234

この時は黄砂の兆候はなし。

 

先日知人を通じてレコードを譲りたいとの話を受けた。
終活だという。

 

この種の話は過去にも何回かあって、以前凄い量のアルゼンチンタンゴのレコードをいただいたりしたこともあった。

今は自分も終活を考えなければならぬ身。
とはいえ先方がお世話になった方だったり、そうでない場合もどんなコレクションか見てみたい気持ちもあって、結局いただいちゃったりしている。

連絡先を伺って電話をしたら女性の方が出た。

トスカニーニのレコードがあってこればかりは捨てられないという。

 

ご自宅に伺うと70代後半と見える女性。

玄関先には「RCAレーベル発売3周年記念特別企画トスカニーニ100コレクション」


Img_20230410_234036

日本ビクターが出した、RCAに録音されたトスカニーニの録音全てを収録したLP100セットと専用ラックだった。

発売は昭和47年。

当時国内未発売のものも含む画期的なセットだった。

解説書も充実。

Img_20230410_234131

てっきりご主人のコレクションかと思ったら自分が購入したものだという。

聞くとかつて40年余り沼津で活動していた、クラシック音楽の愛好グループの会員だったらしい。

自分が20代の頃に、この会の例会に誘われて幾度か参加したこともあった。

 

会員はほとんど自分の親くらいの世代の方々。

非常に高価なオーディオ装置で、チャイコフスキーの「1812年」をドカンドカンと大音量で聴くような会で、閉鎖的なサロンのような雰囲気もあったので、入会を誘われたけれどご辞退申し上げた。

 

連絡のあったご婦人は長くこの会に属していて、話をするうちに知っている懐かしい名前が次々と出てきた。

ご婦人「あなたとお会いしていたかもしれませんね」

 

会は平成の半ばに解散し、会員の多くはここ数年で故人となったという。


会員の中にはかつて祖父の部下だったり、父を知っている人がいたことを思い出した。


D2574588881

 

トスカニーニの多くは手持ちがあるし、今ではCDやネットで簡単に聴けるものだけれど、音楽を通じた出会いに縁のようなものを感じて結局引き取ることにしました。

 

Youtubeはトスカニーニの「ワルキューレの騎行」、珍しいカラー映像です。

| | コメント (0)

2023年4月 9日 (日)

オシポフ民俗楽器オーケストラ

良い天気の日曜日。

朝と日中の寒暖差が大きくて、起きた時ストーヴに火を入れた。

このところ週末には県内他市に住む孫と娘が帰省していたけれど今週はなし。


今日は天気が良いので畑で雑草取り、暖かくなって雑草が増えてしまった。


340253464_599258438782319_46554316660536

沼津市立図書館のウサギとフクロウのトピアリー。

 

340106381_588490719903234_85095354850921

図書館の建物はフクロウ。

ロシアのオシポフ民俗楽器オーケストラを聴く。

ロシアメロディアのLP.

何種類かのバラライカその他民族楽器によって編成されたオーケストラ。


R2375679216567359035446

 

・歌劇「ホヴァンシチナ」からモスクワ河の夜明け
            :ムソルグスキー~A.カバニキン編
・歌劇「皇帝に捧げた命」からクラコヴィアク
            :グリンカ~ユリ・チェルノフ編
・バレエ「白鳥の湖」から小さな白鳥の踊り
            :チャイコフスキー~A.アレクサンドロフ編
・組曲「8つのロシア民謡」から踊りの歌
            :リャードフ~V.ポポノフ編
・バレエ「ガイーヌ」から剣の舞   
            :ハチャトウリアン~Y.チェルノフ編
・ロシア民謡の主題による幻想曲 : パーヴェル・クリコフ
・バヤンと管弦楽のための演奏会用小品:V.コンジャエフ*
・スケルツォ :v.コンチャロフ
・2つのロシア民謡の主題による幻想曲 :ヴェラ・ゴロドフスカヤ***
・グズルダンス :ニコライ・チャイキン   ***
・楽しい舞曲**

 ユーリ・チェカノフ(バヤン)*
 ウラディミール・ヤコブレフ(ドムラ)**
 ヴィタリー・グヌトフ -(指揮)***
 ヴィクトル・ドウブロフスキ(指揮)****
 N. オシポフ国立ロシア民俗管弦楽団

前半はオケのアレンジもの。

後半はオリジナル(らしい?)

オシポフ国立ロシア民俗管弦楽団は、民俗楽器のオーケストラでバラライカとドムラが編成。

 

創設が1896年というから古い。

 

バラライカの迫力ある響きで聞き手を圧倒する典型的な物量作戦。

アレンジが良くてやはりクラシックの編曲ものが良い。

 

オリジナル曲はあまりにもローカル色が強いのと曲としての魅力には欠ける。

ヒチリキのようなダブルリード系の楽器が鳴ったりしていて適度な刺激もあって良い感じ。

テクニックはどの楽器も秀逸だ。

 

ホヴァンシチナとガイーヌはこれがオリジナルかと見紛うほどの出来。

 

最近ロシアの音楽を聴いていると、音楽に罪はないとはいえウクライナの戦争のことが頭をよぎる。

お互い仲良くできないものなんだろうか。

 

Youtubeはオシポフ民俗楽器の「カマリンスカヤ」

| | コメント (0)

2023年4月 7日 (金)

ラ・クアルティーナの「アダージョ」、そして桑田歩さんの「エロイカ」のことなど

曇りのち雨、今日は午後からかなり強い雨になった。
そういえば今年は春一番がなかったような・・・

昨日はウグイスの鳴き声で目が覚めた。

透明で遠くまで響く良い声だった。

 

日本フィル首席チェロ奏者桑田歩さんの訃報がネット上でかなり話題になっている。

桑田さんは国内の多くのプロオケの首席奏者を歴任、最近は指揮者としても活躍していた。

自分はN響のチェの藤森さんの横で弾いていた姿しかご存じ上げていなかったけれど、今日Youtubeにアップされていていた「エロイカ」を拝聴して、あまりにも凄絶な演奏にしばらく呆然としていた。


Img_1684

コンサートは今年の1月4日、オケはN響と日本フィルのメンバーや国内オケのコンサートマスタークラスが加わった「夢歩DREAM ORCHESTRA」。

コンマスは篠崎史紀氏。ホルンに福川伸陽氏、クラリネットの磯部 周平氏などの凄いメンバーだ。

 

最初に桑田さんのソロで「鳥の歌」。
しみじみとしていて桑田さんの人生と人柄がにじみ出るような暖かな演奏。

そして「エロイカ」は弦楽器が16型の巨大編成。

音のひとつひとつに魂の宿る、まさに生命を燃やし尽くすような圧倒的な演奏だった。

力のあるオケのメンバーたちが、指揮者の音楽にかける想いに強く共感して熱い音楽を繰りひろげていく。

第2楽章中間部あたりから涙が出そうになってきた。
ホルンのパワーも凄い。

フィナーレでは、変奏の主題の部分を弦楽器奏者二人にしぼってリレーのように連携していくなど、随所で新鮮なアイディアも聴くことができた。

「エロイカ」を聴いてこんなに感動したのは久しぶりのこと。

 

今日は手持ちの音盤で桑田歩氏が加わったチェロ四重奏「ラククァルティーナ」のアルバムから「アダージョ」を聴く。
61ubabv89hl__ac_sx300_sy300_ql70_ml2_

・弦楽のためのアダージョ   :バーバー
・アヴェ・ヴェルム・コルプス :W.A.モーツァルト:
・カノン           : J.パッヘルベル:
・サラバンド(無伴奏チェロ組曲6番より):J.S.バッハ
・ロマンス          :G.ゴルターマン:
・「ペール・ギュントより」ソルヴェーグの歌、オーゼの死
:E.グリーグ
・サラバンド(フランス風序曲より):J.S.バッハ
・夕べの祈り          :P.I.チャイコフスキー:
・歌劇「ローエングリン」から荘厳なる曲  :R.ワグナー:
・2つの小品       :G.ゴルターマン:
・聖歌 :F.グルツマッヒャー:
・アンダンテ (ピアノソナタ K.381より):W.A.モーツァルト

 ラ・クァルティーナ (チェロ四重奏)
(藤森亮一、藤村俊介、銅銀久弥、桑田歩)

 

Youtubeはその再臨「桑田歩の英雄」

| | コメント (2)

2023年4月 4日 (火)

本日の練習、オケが鳴ってきた

本日通勤時に見た狩野川河川敷からの富士。


Img_20230404_102058

日曜夜はオケの練習。


喜古恵里香先生の指揮で場所は市民文化センター小ホール。
18時開始で21時まで。


Dsc_0839

最初はベートーヴェンの交響曲第1番。

自分は降り番なので客席でしばし拝聴。

正直なところなかなか良い。

特に弦楽器が良く鳴っている。その分木管は埋没気味か。

練習初期のまとまっていない頃しか聴いていなかったので驚きは大きかった。

一時間ほどのベートーヴェンのあとはブルックナー。


第1楽章から通していく。


Dsc_0837

オケがずいぶんと良くなっていて吹いていて気持ちが良い。

曲としての形ができてくると練習していて自然とテンションが上昇。

ブルックナーの転調の妙がはっきりとわかってきて吹いていてなんとも面白い。

あぁ楽しいな。

Youtubeはヤンソンス指揮コンセルトヘボウ管のブルックナー、「ロマンティック」第3楽章

| | コメント (0)

2023年4月 3日 (月)

坂本龍一の「エンド・オブ・エイジア」

4月に入り春らしい暖かな良い天気医が続く。

花粉症がひどくて、先月罹った風邪からくる咳も収まらない。

午前中に、定期的に通っているクリニックに行き、定期検査と一緒に咳止めも処方してもらう。
先月転倒して頭を打ったことを伝えると、先生はカルテに書き取っていた。

 

午後は天気が良いので畑作業。


用済みになったブロッコリーを処理してついでに取り残したネーブルを収穫。


Sdsc06659

 

坂本龍一さんが亡くなった。


Image00004_20230403220501

 

映画「戦場のメリークリスマス」のための音楽を、坂本さん自身がピアノ編曲したピアノ曲集「Avec Piano」を久しぶりに取り出してみた。


Image00005_20230403220501

もう30年以上前に購入したもの。

シンプルな譜面からあのような美しい音楽が鳴り響く不思議。

久しぶりに挑戦してみようと思う。

 

秋山邦晴氏の解説に、「彼の音楽のひとつの特色は現代音樂の技術で書かれた今日の新しいポピュラー音楽」とあり、氏の音楽がジャンルを超えて多くの人々の心を掴んでいる所以だと思った。


Image00003_20230403220601

そしてもうひとつ、古楽器集団「ダンスリー」と組んだ「エンド・オブ・エイジア」というレコード。

ここでは坂本龍一さんの自作曲と、13世紀から16世紀までの中世ルネサンスの音楽が交互に収録されている。

数百年の時代を超えてなんら違和感なく鳴り響く音楽。

 

心よりご冥福をお祈りします。

 

Youtubeは坂本龍一+ダンスリーの「サラセンの夢」、かつてCMにも使われた曲です。

| | コメント (0)

« 2023年3月 | トップページ | 2023年5月 »