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2023年4月 7日 (金)

ラ・クアルティーナの「アダージョ」、そして桑田歩さんの「エロイカ」のことなど

曇りのち雨、今日は午後からかなり強い雨になった。
そういえば今年は春一番がなかったような・・・

昨日はウグイスの鳴き声で目が覚めた。

透明で遠くまで響く良い声だった。

 

日本フィル首席チェロ奏者桑田歩さんの訃報がネット上でかなり話題になっている。

桑田さんは国内の多くのプロオケの首席奏者を歴任、最近は指揮者としても活躍していた。

自分はN響のチェの藤森さんの横で弾いていた姿しかご存じ上げていなかったけれど、今日Youtubeにアップされていていた「エロイカ」を拝聴して、あまりにも凄絶な演奏にしばらく呆然としていた。


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コンサートは今年の1月4日、オケはN響と日本フィルのメンバーや国内オケのコンサートマスタークラスが加わった「夢歩DREAM ORCHESTRA」。

コンマスは篠崎史紀氏。ホルンに福川伸陽氏、クラリネットの磯部 周平氏などの凄いメンバーだ。

 

最初に桑田さんのソロで「鳥の歌」。
しみじみとしていて桑田さんの人生と人柄がにじみ出るような暖かな演奏。

そして「エロイカ」は弦楽器が16型の巨大編成。

音のひとつひとつに魂の宿る、まさに生命を燃やし尽くすような圧倒的な演奏だった。

力のあるオケのメンバーたちが、指揮者の音楽にかける想いに強く共感して熱い音楽を繰りひろげていく。

第2楽章中間部あたりから涙が出そうになってきた。
ホルンのパワーも凄い。

フィナーレでは、変奏の主題の部分を弦楽器奏者二人にしぼってリレーのように連携していくなど、随所で新鮮なアイディアも聴くことができた。

「エロイカ」を聴いてこんなに感動したのは久しぶりのこと。

 

今日は手持ちの音盤で桑田歩氏が加わったチェロ四重奏「ラククァルティーナ」のアルバムから「アダージョ」を聴く。
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・弦楽のためのアダージョ   :バーバー
・アヴェ・ヴェルム・コルプス :W.A.モーツァルト:
・カノン           : J.パッヘルベル:
・サラバンド(無伴奏チェロ組曲6番より):J.S.バッハ
・ロマンス          :G.ゴルターマン:
・「ペール・ギュントより」ソルヴェーグの歌、オーゼの死
:E.グリーグ
・サラバンド(フランス風序曲より):J.S.バッハ
・夕べの祈り          :P.I.チャイコフスキー:
・歌劇「ローエングリン」から荘厳なる曲  :R.ワグナー:
・2つの小品       :G.ゴルターマン:
・聖歌 :F.グルツマッヒャー:
・アンダンテ (ピアノソナタ K.381より):W.A.モーツァルト

 ラ・クァルティーナ (チェロ四重奏)
(藤森亮一、藤村俊介、銅銀久弥、桑田歩)

 

Youtubeはその再臨「桑田歩の英雄」

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コメント

先月、コバケン&日本フィルの英雄を聴きにいってきましたが、3楽章の狩のホルンみたいなところで、「プオオ~ん」と音を外していましたが、こういうことはよくあるものなのでしょうか?

投稿: prmaki2002 | 2023年4月 8日 (土) 18時02分

「エロイカ」の第3楽章のホルントリオはホルン3本のアンサンブルの聴かせどころで難しい箇所ではありますが、私が聴いた限りではプロオケで音を外したのを聴いたことはないです。

投稿: 山本晴望 | 2023年4月 8日 (土) 21時29分

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