Kさん宅の20畳オーディオルーム
今日は朝から冷たい雨。
気温は上がらずストーヴを点けた。
先日職場の先輩であるKさん宅へ遊びにいっていた。
Kさんはクラシック音楽好きでオーディオマニア。
退職後は悠々自適の生活。
コンサート三昧とオーディオに情熱を傾けて、オーディオ専用の一軒家を建ててしまった。
竣工直後にお邪魔はしているけれどこの度、音楽之友社の発行するオーディオ情報誌「stereo」の取材を受けたとのことで久しぶりの訪問。
今月号の誌面には数ページにわたる紹介記事が載っている。
天井が高い20畳余りのオーディオルームにキッチンとトイレのみの一軒家。
最初に訪問した時と特に変えてはいないとのことだけれど、音の印象はだいぶ変わった。
前の訪問時は調整の途中とのことで全体に暴れている音だったのが、今回の音は凝縮された密度の高い音。
Kさんは常に最先端の音の媒体を追いかけている。
前回の訪問時の直前には、これからはネットオーデォの時代だということで、LP初期のオリジナル盤などの数枚を残して、かなりの数のLPコレクションを処分していた。
今回はCDと残った数少ないLPを聴き比べてみた。
レコードプレーヤーはガラード301、これを名器マランツ7の管球アンプでウエスタンのスピーカーを用いた自作システムで鳴らしている。
聴いたのは以前別の部屋で聴いた仏エラートの外盤LPでシルヴィオ・グアルダのパーカッション。
続くパニアグアの「ラ・フォリア」ハルモニア・ムンディ盤。
次に古いものをということで、フランスのピアニスト、ジャック・フェヴリエ
によるラヴェルの左手によるピアノ協奏曲を聴く。
聴いたのは仏コロンビア盤。
伴奏はジョルジュ・ツィピーヌ指揮のフランス国立放送管弦楽団。
これは国内盤のモノラルLPで同じ演奏を架蔵済。
ラヴェル自身からこの曲について実際に薫陶を受けたフェヴリエの名演。
テクニックはかならずしも最上ではないけれど、淡々とした渋さの中にちょっとした音の揺れに気品が感じられるのが良い。
今回、Kさん宅でさまざまな媒体を聴かせていただいたけれど、結局アナログの音が一番良かった。
Kさんは膨大なLPを処分してしまったことを後悔されていた。
Youtubeはフェヴリエの弾くラヴェル、左手のための協奏曲。1942年のミュンシュとの旧録音。画像はこの曲でラヴェルの指導を受けるフェヴリエ
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