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2023年4月12日 (水)

トスカニーニ100コレクション 愛蔵家番号入りレコード

朝、出勤時に車にうっすらと砂。

黄砂が到来しているようだ。

こちらは昨日朝の狩野川堤防から上流の箱根連山を見る。


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この時は黄砂の兆候はなし。

 

先日知人を通じてレコードを譲りたいとの話を受けた。
終活だという。

 

この種の話は過去にも何回かあって、以前凄い量のアルゼンチンタンゴのレコードをいただいたりしたこともあった。

今は自分も終活を考えなければならぬ身。
とはいえ先方がお世話になった方だったり、そうでない場合もどんなコレクションか見てみたい気持ちもあって、結局いただいちゃったりしている。

連絡先を伺って電話をしたら女性の方が出た。

トスカニーニのレコードがあってこればかりは捨てられないという。

 

ご自宅に伺うと70代後半と見える女性。

玄関先には「RCAレーベル発売3周年記念特別企画トスカニーニ100コレクション」


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日本ビクターが出した、RCAに録音されたトスカニーニの録音全てを収録したLP100セットと専用ラックだった。

発売は昭和47年。

当時国内未発売のものも含む画期的なセットだった。

解説書も充実。

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てっきりご主人のコレクションかと思ったら自分が購入したものだという。

聞くとかつて40年余り沼津で活動していた、クラシック音楽の愛好グループの会員だったらしい。

自分が20代の頃に、この会の例会に誘われて幾度か参加したこともあった。

 

会員はほとんど自分の親くらいの世代の方々。

非常に高価なオーディオ装置で、チャイコフスキーの「1812年」をドカンドカンと大音量で聴くような会で、閉鎖的なサロンのような雰囲気もあったので、入会を誘われたけれどご辞退申し上げた。

 

連絡のあったご婦人は長くこの会に属していて、話をするうちに知っている懐かしい名前が次々と出てきた。

ご婦人「あなたとお会いしていたかもしれませんね」

 

会は平成の半ばに解散し、会員の多くはここ数年で故人となったという。


会員の中にはかつて祖父の部下だったり、父を知っている人がいたことを思い出した。


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トスカニーニの多くは手持ちがあるし、今ではCDやネットで簡単に聴けるものだけれど、音楽を通じた出会いに縁のようなものを感じて結局引き取ることにしました。

 

Youtubeはトスカニーニの「ワルキューレの騎行」、珍しいカラー映像です。

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