瀧川神社、そして広上淳一のメンデルスゾーンとシューベルトのことなど
晴れのち曇り。
幸い6回目ワクチン接種の副反応もなかったので、以前から行ってみたかった三島の瀧川神社に行ってみた。
小さな神社だが創建は三島大社よりも古いという。
弘法大師が文字を刻んだ岩もあり、ここは古い時代に修験者たちの禊ぎの場だった。
場所は三島市街地からかなり離れた山奥。
駐車場は2台程度のスペース。
ようやく場所を探り当てると、神社へ降りる県道には県外ナンバーの車が列をなして路上駐車中。
最近パワースポットとして注目されている場所らしい。
県道から200メートルほど歩く。
小さな本殿は10年前に賽銭泥棒の放火にあって全焼してしまった。
御本尊は奇跡的に焼け残り、その後伊勢神宮本殿の古い材料によって再建された。
本殿の横には箱根連山を水源とする清流が流れ、清らかな滝の水が山の中腹から流れ落ちている。
その場所だけ周りと異なる神秘的な雰囲気が満ちていた。
参拝客の方々もほとんど無言で神妙な様子。
身も心も洗われるような落ち着いた気分に導かれる不思議な空間だった。
また来てみよう。
日本フィルのライヴCDから日本フィルの芸術顧問の広上淳一若き日の演奏でメンデルズーンとシューベルト。
・交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」:メンデルスゾーン
・交響曲第2番変ロ長調 :シューベルト*
広上淳一(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
1990年10月5日 1994年7月7日*
サントリー・ホール
メンデルスゾーンでは同じ時期に「イタリア」と「宗教改革」の2曲も演奏会で取り上げていてこちらも同シリーズでCD化されている。
昨年12月のブックオフのセールで購入したもの。
この時期の広上淳一は1986年のキリル・コンドラシン指揮者コンクールの優勝を皮切りに、ロンドン響やコンセルトヘボウ管、バイエルン放送響などの一流オケとの共演と同時に海外の多くのレーベルから積極的にレコーディングを行っていた。1991年からは日本フィルの正指揮者に就任している。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの時期のライヴ。
明るくヴィヴィッドなメンデルスゾーンとシューベルト。
オケのやる気がストレートに伝わってくる演奏だ。
シューベルトの初期の交響曲がこんなに面白く聴かせる演奏はなかなかないと思う。
第3楽章のメヌエットのチャーミングなこと。
Youtubeは広上淳一指揮N響の和田薫「3つの断章」
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