「孤独のグルメ」の原作者久住昌之さんのトークショー、そしてヴォーン・ウイリアムズの室内楽のことなど
5月最後の日曜は薄曇り。
本日狩野川河川敷からの富士山。
雲の合間に頂上だけ見えた。
天気はゆっくり下り坂。
朝、市民文化センターの前を通ったら開館前から長い行列。
最後尾のプラカードを持った女性に尋ねたら、ラブライブサンシャインのライヴがあるという。
この行列はグッズ販売を待つ人々。
昨日は家内とテレビ番組「孤独のグルメ」の原作者久住昌之さんのトークショーに行っていた。
内容は久住さんが事前に沼津を巡った時に入ったお店の紹介と番組の裏話など。
地域のお店の紹介は、さほど事前準備もせずレンタサイクルでその時に久住さんが食べたい気分になったものが食べられるお店を探して入っていくというパターンらしい。
多くはいわゆる沼津の有名店ではないのが新鮮。
最初に入ったお店が富士宮焼きそばの店だったのにはびっくり。
会場のお客さんに「この店、ご存じの方いますか?」と久住さんが訪ねても手を挙げたのは2名ほど・・・
そんな調子でカフェや飲食店を回っていく。
メニューの字体や店の看板、店内のマネキンの表情など、誰も気にしないような何気ない事柄に面白さを見いだす鋭い観察眼。
久住さんの場合、お店巡りは料理の内容よりも、その店に関わる周辺の人間模様に興味があるようだ。
いくつか紹介された沼津の店では松長のカフェ「ばなふりら」と沼津港の「ずう」に行ってみたいと思った。
番組の裏話ではひとつの店の撮影には6時間かけると聞いてビックリ、暖かいものは常に湯気が立った状態が撮影には必須なので、結局同じ料理が何度も必要となり、店主はずっと繰り返し作りっぱなしだという。
俳優の松重さんは必ず完食するとのこと。
これにも驚いた。
シーズン10を撮影し終わって一番良かった店として富山の「舞子」が紹介された。
この店の厳選された食材と、手間をかけた手料理の数々の映像を見ているうちに行きたくなった。
最後に久住さん本人のギターとゲストのソプラノサックス奏者による「孤独のグルメ」のテーマ音楽の演奏のおまけつき。
帰りにロビーの売店で手羽先焼きを5本購入。
適度な塩加減でうまかった。
イギリスの作曲家、ヴォーン・ウイリアムズの室内楽曲を聴く。
NAXOSから出ているCDでピアノ五重奏曲とクラリネット三重奏曲ほか
・ピアノ五重奏曲ハ短調(1903/1904、1905改編)
・ヴィオラとピアノのためのロマンス(1962、B.ショア&E.グリットン編曲)
・クラリネット、ホルンとピアノ三重奏のための五重奏曲ニ長調(1898)
・イギリス民謡による6つの練習曲(クラリネットとピアノ版)(1926)
アダージョ(水の上の愛らしさ)
アンダンテ・ソステヌート(はねつけるポイント)
ラルゲット(ヴァン・ディーメンズ・ランド)
レント(彼女は彼女の母からいくらか借金した)
アンダンテ・トランクィロ(お嬢さんとドラゴン)
アレグロ・ヴィヴァーチェ(ロンドン橋を歩いたら)
ロンドン・ソロイスツ・アンサンブル
ロレーヌ・マッカスラン(ヴァイオリン)
サラ=ジェーン・ブラッドレイ(ヴィオラ)
カリーン・ジョージアン(チェロ)
ジョン・レネハン(ピアノ)
アンソニー・パイク(クラリネット)
クリス・ウェスト(コントラバス)
ティム・ジャクソン(ホルン)
録音:2013年7月2-4日
イギリス、西サセックス、コールドウォルサム、
チャンプ・ヒル・ミュージック・ルーム
ピアノ五重奏曲は通常のピアノと弦楽四重奏の編成ではなくて、第2ヴァイオリンの代わりにコントラバスが加わる、いわゆるシューベルトの「鱒」のクインテットと同じ編成の曲。
「ロマンス」は作曲者の死後発見された作品。
クラリネット三重奏曲は珍しい編成で28歳の時の作品。
正直なところヴォーン・ウイリアムズの室内楽曲は、自分にはイギリス民謡を素材とした曲以外は神秘的で茫洋とした捉えどころのないイメージ。
このアルバムでも特にピアノ五重奏曲は聴いていていまひとつ掴めない曲だった。
コントラバスが入るので重厚さもあるけれど、ただ第2楽章は今の季節にふさわしいような新緑の爽やかさのようなものを感じさせる曲だった。
クラリネット三重奏曲はおそらくホルン奏者にとってはバランスのとりにくい曲と想像する。
この演奏はこのところを非常にうまくやっている。
Youtubeはヴォーン・ウイリアムズのピアノ五重奏曲
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