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2023年6月に作成された記事

2023年6月29日 (木)

大学同窓の集まり、そして東洋文庫ミュージーアムのことなど

毎日蒸し暑い日々が続く。

本日今年最初の猛暑日、今週末はもう7月。


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火曜日には東京で大学時代の同級生の集まりがあった。

 

朝早くの電車に乗り今年1月に生れた孫の顔を見に行きながらの上京。

この日朝の沼津は雨。

娘の新居に到着すると孫娘とは生れた直後以来ほぼ半年ぶりの再会なのに、私の顔を見ると嬉しそうな笑顔を見せてくれた。

 

雨が降りそうだったので外食はせずに、駅地下で買った鯖寿司その他で娘と昼食。

しばらく孫たちと過ごした後に旧友たちに合うために錦糸町へ。

 

店はイタリアンのマッジョーレ

参加は大学時代の同じ研究室のメンバーを中心に6人。

その中の2人は夫婦で同級生。

 

開店時間の5時前に店に着くと店の前におっさん数人が集まっている。

よく見ると同級生達だった。

中には卒業以来久しぶりに会う顔もあり、40年以上の歳月ですぐに誰かはわからなかったけれど、やがて皆学生時代の顔に見えてくるのが不思議。

今年まで大企業の社長や重役だったメンバーもいるけれど、年齢的にほぼ全員リタイア組。

 

懐かしい学生時代の思い出話から始まり、それぞれの今までの人生や同級生の近況など、

皆抱えている悩みはほぼ同じ。

今日集まった皆は健康そうに見えた。

 

2時間ほど食べて飲んで2次会へ。

皆は東京都内や近郊に住んでいて地方在住は自分のみ。

楽しく過ごし再会を約して解散は11時過ぎ。

 

近くに宿を取って翌日水曜日は以前から行きたかった東京駒込の「東洋文庫ミュージーアム」へ。

 

ここは三菱財閥第三代総帥岩崎久弥が蒐集した、百万冊を超える日本を含めた東洋の貴重書を集めた図書館として知られる


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中核資料である中国に関係する欧文文献モリソン書庫は、日本一美しい書棚と言われている。

2万数千冊の洋書が圧巻。三菱財閥が現在の価値に換算するとおよそ70億円で購入したもの。

館内撮影可なのもありがたい。


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沼津に関係する「戸田浦露国軍艦建造図巻」別名「プチャーチン来航図」もここに収蔵


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国宝に指定されている「史記泰本紀」の最も古い写本。


正本は失われ副本のみが現存する中国の百科事典の「永楽大典」、「方丈記」や「解体新書」、「東方見聞録」など全て本物か古写本。
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「広開土王碑文」の拓本も有り、実物がこれほど大きいものとは思わなかった。


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大学の教養時代に受けた佐伯有清教授の講義を思い出していた。


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ここは1日居ても飽きない場所。


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十分堪能したあとに昼食は小岩井牧場直営のカフェでランチ。


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続きは次回。

 

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2023年6月25日 (日)

パリ管ブラスクインテットのコンサート、そして亡きWさんにホルン四重奏を捧げたことなど

6月最後の日曜日は薄曇りの一日。

昨日土曜はパリ管弦楽団ブラスクインテットのコンサート。
場所は隣町の長泉町文化会館ベルフォーレ。

キャパは800ほどの響きの良いコンサートホール。


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今回は第一部が地元の中学高校の吹奏楽部とのジョイントで第二部でブラスクインテット単独のステージというもの。

パリ管ブラスクインテットはパリ管の首席奏者たち。


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最大のお目当てはホルンのアンドレ・カザレだったけれど他のメンバーもさすがに世界一流のトップオケの首席だった。

 

第一部は長泉中学吹奏楽部でかなりの大編成。

最初に単独で今年の吹奏楽コンクールの課題曲。

そしてブラスクインテットが加わり予想はしていたけれどこの5人が加わることでサウンドが激変!

バンドの実力が10倍ほどに膨れ上がったような響きに変貌していた。

 

続いて知徳高校に変わりハイドンのピアノトリオ第25番の第3楽章、通称「ジプシーロンド」。

ここでMCの方がピアノトリオ第35番と説明していたけれど誤り。

続いてベニー・グッドマンによるデキシーの名曲「That's a Plenty」
チューバ奏者のステファン・ラベリの超絶テクニックにびっくり。

 

あっというまに第一部が終わり、休憩のあとはブラスクインテットでフランスの作曲家たちの作品。

最初にドビュッシーのピアノ曲数曲とビゼーのカルメン組曲のアレンジ。

そして今回唯一のブラスクインテットのためのオリジナル曲イアンア・マクドナルド作曲「Sea Sketches」。

 

最後にミッシェル・ルグランのメドレー。


アンコールは中世ルネッサンス期の作曲家の作品だと思う。

曲名はわからない。


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名だたる名手揃いの期待通りの素晴らしい内容のコンサート。

印象としてはオリジナル曲の「Sea Sketches」が最も楽しく聴けた。

ただコンサートでプログラムがないのが非常に不親切。

せめて曲目一覧くらいは入れるべきだろう。

コンサートのあとに曲目を張り出しても遅い。

受付の人に開演前にプログラムがないことを言ったらMCが入りますから。の言葉が返ってきた。
だが結局第二部では曲名のアナウンスはなかった。

会場の大部分の人は曲名がわからぬまま聴いていたのではなかろうか。

 

コンサート終了後はそのまま木曜に亡くなったWさんの自宅へ。


ホルン仲間が楽器を持って集まり、奥様から闘病や最期の様子を聞きき、自宅に無言の帰宅となったWさんを囲んでホルン四重奏を捧げた。

曲はシューベルトの「菩提樹」とブラームスの「子守歌」。

 

永遠の眠りについたWさんの表情は笑っているように見えた。

 

Youtubeはベルリンフィルのホルンセクションによる「菩提樹」ほか

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2023年6月22日 (木)

本日の練習、シューベルト初見、そして友の訃報

曇り夕方から雨。

今日はオケの練習。
場所は市民文化センター小ホール。

来年の第40回定期演奏会へ向けてのシューベルトの交響曲第8番ハ長調、
通称「ザ・グレート」とバルトークの組曲「ルーマニア民俗舞曲」。
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来年の第40回定期演奏会で演奏する曲の初見でした。

シューベルトは第10回の定期演奏会でも演奏した曲です。

練習の途中で悲しい知らせが届きました。

沼響創設以来からの仲間で、途中からは運営委員長として長い間沼響を支えていたWさんの訃報でした。

Wさんとは創設以来約30年間一緒にホルンを吹きました。
シューベルトを吹いていて30年前にWさんと一緒にこの曲を吹いていたことを思い出して涙が止まらなくなりました。

沼響の練習の日に亡くなるなんて。

きっとこの時Wさんは来ていたと思います。

団員皆で黙祷をしました。

Wさん、長い間お疲れ様でした。

安らかにお眠りください。

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2023年6月21日 (水)

ムーティのフランク、交響詩「呪われた狩人」

晴れのち曇り、本日夏至。

母をディサービスに送り出したあと、布団を干して畑で胡瓜とトマトを収穫。

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今年は肥料をケチったせいか胡瓜の出来が良くないな。

 

愛犬ポコの餌を買いに行くついでにちょいと遠くのブックオフに寄ってみる。

ここもLPコーナーが新設されていた。

クラシックも数枚あったけれどアシュケナージやバーンスタインなど、ごく普通の国内盤。
一律300円だったけれど、これ買う人いるのかな。

CD特価コーナーも新設されていた。こちらも一般的な国内盤CDが最低でも550円。

同じものが新品輸入BOXならば1枚当たり300円ほどで買えるものばかり。

 

結局購入したのは新書と単行本を5冊ほど。

その中の3冊はダブリ買いだった。
最近未読の本が増えて本もダブリ買いが増えてきた・・・・あぁ。

 

車中のカーステレオでムーティのフランクを聴いていた。

東芝から出ていた国内盤CD。

 

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・交響曲ニ短調
・交響詩『呪われた狩人』

 リッカルド・ムーティ(指揮)
 フィラデルフィア管弦楽団
 
 録音:1981年10月
 場所:フィラデルフィア、オールド・メット

 

ムーティがオーマンディの後を継いでフィラデルフィア管の音楽監督になったのは1980年。

オーマンディ時代のフィラデルフィア管のゴージャスな響きをそのままに、ドラマティックに盛り上げていく。

うわべだけの華麗さにとどまらないのが見事。

これほど面白く聴かせるフランクも珍しいのではないか。

 

カップリングの交響詩『呪われた狩人』、何度聴いてもこのホルンかっこいいなぁ。

ドラマティックな中に豊かな歌心もあって、聴いていてヴェルディのオペラを聴いているような気分になってきた。

 

Youtubeはアラン・アルティノグリュ指揮の「呪われた狩人」

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2023年6月20日 (火)

月刊「レコード芸術」休刊に思ふ

薄曇りの一日。日曜に自宅近くからの富士。


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裾野が霞み空中に浮いているように見えた。

 

昨日はオフ、午前中にケアマネージャーさんが来て母の来月からの介護予定の打ち合わせ。

午後は畑作業など。

 

 

レコード芸術誌が今日発売の7月号で休刊となってしまった。
創刊は1952年、70年を超える歴史。

今までにもいくつかの音楽雑誌はあったけれど、内容の充実度では他誌を圧倒していた。

クラシック音楽の市場全体が縮小している中、時代の流れとはいえ値段も高くなって冊子が薄くなっていったので、相当苦しいだろうなと想像はしていた。


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自分が「レコード芸術」を読み始めたのは70年代の初め。

中学生の時の自分はもっぱら立ち読み。

貧乏学生の自分が購入するレコードはほぼ廉価盤ばかりで、レコ藝も年一回恒例の特集記事だった廉価盤特集の時だけ購入していた。

 

80年代になり社会人になってからは毎月定期購読するように。

やがて学生時代に購入できなかった古いバックナンバーも古書店で買うようになっていった。

その後は新譜の情報誌として重宝はしていたけれど、CD時代に入りカラヤン、バーンスタインが世を去ったあたりからクラシック音楽市場の潮目が変わったと思う。

 

NAXOSに代表される小さなレーベル台頭すると同時に、メジャーなEMIやPHILIPSなど大きなレーベルの衰退が著しくなっていった。

自分が購入するレコードも中古盤やマイナーな輸入盤にシフト。

 

地方都市ではCDショップのクラシックコーナーがみるみると小さくなっていった。

 

自分は90年代の半ば当たりから自然発生的に定期購読は止め、購入するのは興味のある特集がある時だけになった。

ネットで基本的な情報を得ることができるようになると、そのうち購読するのも止めて近くの書店でパラパラと立ち読みする程度。

そのうちその書店はレコ藝を置かなくなってしまった。

 

だがネットだと、自分求めようとする情報が知っている方向にどうしても偏りがち。

 

久しぶりに最終号となった今月号を手に取ってみる。

この一冊に集約された記事の質と情報量、そして精度の高さをあらためて実感する。

喪失感は大きい。

 

今や時代はネット配信の時代となってCDも先が見えてきた。

 

先日、馴染みのオーディオショップの主人が店内のLPの山を見て。

「これ、結局ゴミになるのかなぁ・・・」と呟いたことを思い出す。

 

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2023年6月17日 (土)

バレンボイムのモーツァルト、ピアノ協奏曲旧全集から

今日も晴れた。


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土曜の朝、狩野川河川敷からの富士山。


もうすっかり夏の富士。


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堤防上には、ジョギングをする人々、そして部活へ急ぐ高校生たち。

 

そして夕方同じ場所からの富士。


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雲は消えたけれど水滴と塵で霞んで見えた。

 

昨年ハードオフに使わなくなったAVアンプを売却に行った時、ふと足元を見ると台車に乗った木製のCDケース。

中身は東芝EMIから出ていた「新名曲の世界」CD全100枚。
半分ほどが未開封でびっしり入っていた。


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このシリーズのCDは、ブックオフやハードオフの100円均一ジャンクコーナーの常連。

この種のCDは100円でも買うことはないけれど、立派な木製ケースが気になった。

なぜか音楽之友社が出したコミック版「音楽事典」も一緒に付いている。

 

CDは欠番ありとの表示があるもののざっと90枚以上はありそうだ。

これで税込み3300円。

 

うーむ、結局迷った末に買ってしまった。

これでAVアンプ売却分の3200円は帳消しとなり赤字100円。

持ち帰ったケースは他のCDを収納。

 

「新名曲の世界」のCDはほとんど未開封だった。

 

手持ちの音源とLPで盛大にダブるので、だぶったものは弟に譲った。

この中からダニエル・バレンボイムのピアノと指揮で、モーツァルトのピアノ協奏曲2曲を聴く。


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・ピアノ協奏曲第20番ニ短調
・ピアノ協奏曲第26番ニ長調『戴冠式』*

 ダニエル・バレンボイム(指揮とピアノ)
 イギリス室内管弦楽団

 録音 1967年1月、1974年*
 
バレンボイムの2つあるモーツァルトのピアノ協奏曲全集録音の最初のもの。

再録音はベルリンフィルをやはり弾き振りで残している。

 

ソロとオーケストラの扱いや転調など、新しい手法で作曲された第20番以降の曲は傑作揃いとされているが、当時の聴衆にその斬新さが理解されずモーツァルトの評判は下がる一方だった。

経済的にも困窮の度合いを深めていたモーツァルトが、一発逆転ホームランを狙って作曲したのが「戴冠式」。


わかりやすい旋律にシンプルな手法、トランペットとティンパニを作曲の途中で加えることを思いつき華麗な効果を狙うことも忘れてはいない。

結局「戴冠式」は表題があるために有名だけれど、当時の大衆の好みとレベルに合わせた上に独奏ピアノ部分の多くに他人の手が入っていることもあり、第20番以降の他のモーツァルトのピアノ協奏曲に比べて作曲者の霊感は薄い。

 

このバレンボイムの演奏では、全集の最初のころの録音である第20番を面白く聴いた。

1974年録音の「戴冠式」あたりになると全集録音も終わりに近づき、最初の頃の過激なまでの表現は薄れて穏健な演奏になっていったように思う。

この2曲、いずれもカデンツァはモーツァルト作のものはなく、第20番についてはベートーヴェンとブラームスのものが良く知られている。
自分が聴く限りではベートーヴェン作を使用するピアニストが多いように思う。

 

第20番のカデンツァについては、バレンボイムは第1楽章にベートーヴェン作に名ピアニスト、エドウィン・フィッシャーが手を加えたものを使用。

第3楽章はバレンボイム自作のカデンツァ、これがかなり自由奔放で面白い。

そのうえ第3楽章のホルンに加筆もあり、ロマンティックな中にも過激な推進力も感じさせる演奏となっている。

 

「戴冠式」のカデンツァはワンダ・ランドフスカ作を使用していた。

 

Youtubeはバレンボイムの弾くモーツァルト。ピアノソナタ第16番

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2023年6月16日 (金)

デユトワ指揮フィルハーモニア管のダンディ、フランクとフォーレ

久しぶりに蒼い空を見た。

本日の最高気温は31度。湿度も高くほとんど真夏なみの蒸し暑さ。

布団を干していたらハーキュリーズらしき米軍輸送機が次々と上空を飛んできている。


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この写真を撮った直後に急旋回して我が家の上空を低空で飛び去った。

 

所用で駅前商店街を歩いていて、馴染のオーディオショップの前を通ったら店主さんと目が合った。

立ち寄る予定はなかったけれど、久しぶりだったので店内に入りしばしの立ち話。

相変わらず世の中のオーディオ離れの話しになった。

最近年配の方の終活や遺品の整理のために、高級オーディオの引き取りの相談を受けることが多くなったとのこと。

実際、その種の取引を専門とする業者も増えてきているらしい。

てっきり引き取った高級オーディオは中国あたりに行っていると思ったら、中国はバブルがはじけて最近はベトナムが主な取引先だという。

 

このショップはアナログLPも手掛けていているけれど、古くからのお客さんからもう聴かないから置いておくよと言われて、溜まったLPが店内にあふれていた。

見ると大部分は国内盤、ほとんど動きがないという。

特にクラシックの国内盤は売れないらしい。

自分も2年ほど前に聴きそうもないLPを置いていったりしていた。

「好きなの持って行っていいよ」と言われたので、数枚いただいた。
のグルダの3夜のライヴを収録した「メッセージ・フロム・グルダ」第1集。

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テイチクの国内盤LP2枚組。

第2,第3集は架蔵済み。


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イギリス各所のオルガンをライオネル・ロッグやサイモン・プレストン、ジェルマーニなどの著名なオルガニストが弾いた曲を集めたオルガン曲集。英EMI盤。

合唱指揮者として著名なウイルコックスがバッハを弾いているのが珍しい。

 

ランパルのフルートにラクロワのチェンバロとピアノによる、ヨハン・クリスチャン・バッハのフルートソナタなどの米ウエストミンスター盤。
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ジャケットを見て最初ファゴットとチェロデユオのLPかと思ったら全然関係なかった。


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アントルモンのピアノ、デユトワがフィルハーモニア管を振ったダンディの「フランス山人の歌による交響曲」、フランクの交響的変奏曲、フォーレのバラッドを集めたCBSソニー国内盤。

デユトワのダンディはモントリオール響を指揮した再録音がある。

フランクもスイスロマンド管との録音があるけれどフォーレはまだないのではなかろうか。

 

Youtubeはデユトワ指揮シカゴ響の「フランス山人の歌による交響曲」

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2023年6月14日 (水)

リッカルド・シャイーのロッシーニ序曲集

明け方少し雨、のち曇り。

珍しく雨の少ない一日。

明日からまた雨の予報なので畑の雑草を刈り取ったりしていた。

今年は雨が多いためか葉物野菜の育ちが悪い。

胡瓜と蕪を収穫。


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今は紫陽花の季節。

 

庭に咲く紫陽花を摘み取ってみた。


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昨日仕事帰りにいきつけのクリニックで定期健診。

血液検査の結果はまずまず。

最近足がつるので芍薬甘草湯を処方していただく。

 

待合で高校の同級生に会った。
お互いの近況報告。


彼は教員、校長を退職後の今は週3日の勤務だという。

 

今日はイタリアの指揮者リッカルド・シャイーのロッシーニ序曲集。

手持ちは国内盤CD。


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・歌劇「ウィリアム・テル」序曲
・歌劇「ブルスキーノ氏」序曲
・歌劇「ビアンカとファリエロ」序曲
・歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
・歌劇「アルミーダ」序曲
・歌劇「セミラーミデ」序曲
・歌劇「幸運な錯覚」序曲
・歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン」序曲
・歌劇「デメトリオとポリビオ」序曲
・歌劇「どろぼうかささぎ」序曲

 リッカルド・シャイー(指揮)
 スカラ座フィルハーモニー管弦楽団

  録音:1995年2月 ミラノ

若い頃、アバドの下でスカラ座のアシスタントを務めていたシャイーが古巣に戻っての録音。

シャイーには既にナショナルフィルを振った2枚のロッシーニ序曲集の録音がある。

ここではロッシーニのオペラとしては処女作だった「デメトリオとボリビオ」から最後のオペラ作品となった「ウィリアム・テル」まで、珍しい曲を含め全10曲が聴ける。

ロッシーニのオペラの最初期から後期までの序曲の全体像が俯瞰できる好アルバムだ。

 

使用している譜面が最新エディションなので、聴き慣れた「セヴィリアの理髪師」などでは管楽器を中心に聴き慣れない音が聞こえてくる。

これがかえって新鮮。

どの曲も良く歌い、余韻を保ちながら音楽が自然に流れていく。

とりわけファゴット奏者のソロが秀逸なのが印象に残った。。

 

グルックを思わせる古典的で重厚な序奏と、続くアレグロでのなだらかなメロディとの対比が印象的な「ビアンカとファリエロ」。

金管のコラールとドラムロールが葬送行進曲のような趣の「アルミーダ」では冒頭の長大なホルンソロがお見事。
この曲はネアカなイメージの強いロッシーニの作品としては異色の曲。

「幸福な錯覚」ではモーツァルトや初期のシューベルトの作品のような、古典的なシンプルさで聴かせる。

そして「ドンジョバンニ」序曲のような雰囲気のある「マティルデ・ディ・シャブラン」。

 

いずれの曲も類型的なアレグロでの ロッシーニクレシェンドが聞かれるけれど、こうして並べてみると、それぞれの曲がそれなりの工夫があって面白い。

ロッシーニの音楽が決して明るいだけの単純な曲ではないことがわかる。

 

「どろぼうかささぎ」では冒頭の スネアドラム2台を左右に分けて叩かせていた。

 

ロッシーニの新たな魅力を気づかせてくれた一枚。

 

Youtubeはルツェルン音楽祭でのシャイー、曲はマーラーの交響曲第8番

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2023年6月12日 (月)

本日の練習。置塩先生で第九、日曜練習

六月に入ってから連日の雨。
今日も朝から雨の月曜日。

土曜は家内と近くの「弥次喜多」で遅い昼食。

昼の営業終了直前の午後3時に店に入る。

空いていたので待たずに座れたのは良いけれど、ダイバーらしき若者の集団が大声で騒いでいた。
ここではアジフライとクリームコロッケのアジコロ定食をオーダー。
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帰りにスーパー田子重に寄ったらシッタカ(こちらでは通称いいっこ)があった。


子どもの頃には父とよく採りにいったけれど、最近は貝が小粒になりほとんど見かけなくなってしまった。
こちらも乱獲の影響なんだろうか。

昨日は夜には沼響の日曜練習。

チューバ奏者の置塩先生の指揮でベートーヴェンの「第九」。
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三時間みっちりの全楽章。

まだポジションは決まってないので今回は2番ホルン。
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置塩先生は裾野のホールでスプリンクラーが誤作動した事件に、出演者として居合わせたのこと。
当日の様子を話してくださった。

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2023年6月 9日 (金)

本日の練習、鈴木衛先生の指揮で「第九」

梅雨前線の停滞と台風の刺激で、先週の金曜日に引き続き今日も大雨の洗礼を受けている沼津。

今朝の民放のワイドショーでは2つの放送局が沼津からの生中継を放送していたけれど、ほとんど被害が出たことがない安全な沼津駅前から中継しても緊迫感は伝わってこない。

幸い先週ほどの雨量ではなくて昼前には小降りになった。

 

画像は先日三島の瀧川神社近くで咲いていた白いハナショウブ。


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すぐ近くに黄色いショウブを見つけて珍しかったのでパチリ。

あとで調べたら黄色い方はハナショウブとは別種の西アジア原産のキショウブ。


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在来種を駆逐する恐れがあるために環境省の「要注意外来生物」に指定されているとのこと。

よく見ると葉が違う。

在来のハナショウブの方が品格が感じられるのは気のせいかな

 

木曜日はオーケストラ。

昨日は沼津市制百周年を記念する「第九」演奏会へ向けての練習。

場所は沼津市民文化センター大ホール。

今回は鈴木衛先生のご指導で全楽章。

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自分は仕事が長引き参加は後半の2,4楽章から。

 

速めのテンポが新鮮な練習だった。

外は先週の木曜日と同じく雨。

 

Youtubeは古楽器による第九の第3楽章、サバールの指揮。ナチュラルホルンによるホルンソロです。

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2023年6月 7日 (水)

カラヤン、DAMのフィンランディア

晴れのち曇り。


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裏山の蓬莱竹のタケノコがニョキニョキと増えてきた。

蓬莱竹の竹の子は初夏に出はじめる。

一日でかなり大きくなりまさに雨後の竹の子。


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蓬莱竹は中国南部が原産の外来種。

戦国時代に火縄銃の火縄の材料として移入され全国に増えたという。

今年もタケノコが採れるかと思って成長楽しみにしていた。

ところが今朝見てみたら全て刈り取られていた。

どうやら何者かが採ってしまったらしい。

 

DAMが出した45回転LPシリーズからカラヤン
「フィンランディア」と「モルダウ」の片面ずつメタルマスターから直接カッティングしたLP。

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・交響詩「フィンランディア」
・交響詩「モルダウ」*

 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 録音 1976年9月28,29日
    1977年1月2,3日*

 

特にフィンランディアが凄い。

カラヤンの「フィンランディア」では、かつてFMで放送された1976年のライヴが凄さまじい演奏で強烈な印象が残っている。

このDAM盤で聴くとそのライヴを思い出されるほど。

 

カラヤンはスタジオ録音とライヴでは別の面を聴かせるけれど、このLPで聴くとライヴの雰囲気に極めて近いよう聞こえる。

 

このふたつの演奏は他に通常のLPとCDでも架蔵しているけれど、メタルマザーとスタンパーを省略し、マスターからの直接プレスしかも45回転のカッティングなだけにさすがに良い音だ。

 

この頃のカラヤンのEMI録音は音の焦点が締まらないものが多いけれども、不思議とこのDAMのLPでは不自然さは感じられない。

同じDAMのシリーズでもボールトの「惑星」や岩城宏之の「ローマの松」は、これほど成功してはいなかったように思う。

 

フィンランディアを聴いて久しぶりに興奮しました。

 

Youtubeはカラヤンのフィンランディア、このDAM盤の演奏

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2023年6月 6日 (火)

フェドセーエフのグラズノフ、交響曲全集

曇り夜から雨。

梅雨に入り毎日このような天気が続く。

高温多湿で畑の作物の成長が早いけれど雑草も増えてきた。

昨日は胡瓜とホウレンソウを収穫。
雨が多く過度の水分を嫌うトマトの実が割れ始めている。

 

今日は音盤購入の備忘録。

今年2月の東大オケのコンサートの前に、また懲りずにお茶の水ディスクユニオンに寄っている。

そこでゲットしたLP

お茶の水DUにはちょうどこの2週間前にも寄っていて、珍しい交響曲の音盤中心に購入していた。

12月にも行っているので毎月の訪問

 

2週間ではさすがに500円以下のレコードコーナーの変化は乏しい。

高めのLPが並ぶ新着コーナーから見始めたけれど、値札を見て途中でやめにした。


廉いコーナーからこれは!といった逸品を見出すのが中古ショップを回る醍醐味。

長年のデータの蓄積のあるディスクユニオンあたりだとなかなか掘り出し物は見いだせない。
それでも時々琴線に触れるものがあったりする。

今回は数枚。

ジンマン指揮オランダ室内管によるチャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの想い出」とヴェルディの弦楽四重奏曲の弦楽オケバージョン、フィリップス盤。


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チャイコフスキーのオケ版はNAXOS初期に出ていたアントルモン盤を架蔵済。

 

ウイリアム・シューマンの交響曲第6番とピストンの交響曲第4番。


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オーマンディ指揮フィラデルフィア管による米コロンビア盤モノラルLP.


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ソーゲやファリャのハープシコード曲を集めた米DECCA盤。

 

ムソルグスキーの「展覧会の絵」アシュケナージによるオケ編曲版。
国内盤LP.

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この編曲はかつて20年前に沼響でラヴェル版の「展覧会の絵」を演奏したときにCDで聴いている。

今はアシュケナージのピアノ演奏とのカップリングでCDが出ているけれども、LPとCD初出時にカップリングされていた「韃靼人の踊り」はカットされている。

 

ソマリー指揮イギリス室内管によるブランデンブルク協奏曲全曲の米ヴァンガード盤LP2枚組。


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古楽器の天才ディッド・マンロウやホルンのハルステッド、トランペットのウイブラハムといった名手を起用。

これレッパードのフィリップス盤とソリストはほぼ同じ。

マリナーの第1回録音にもマンロウは参加していたけれど、この3つの録音で彼はどのように吹き分けているのだろうか。500円。

 

エネスコの交響曲第3番のルーマニア・エレクト盤。


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演奏はイオン・バチウ指揮のクルジュ=ナポカフィル。


B級アイテムの匂いがプンプン匂ってくるような盤。

 

1月に重そうなので購入を見送ったフェドセーエフ指揮グラズノフの交響曲全集がまだあった。

Teldec盤LP8枚組1800円。


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2週間前よりも値が下がったような気がして購入を決めた。

グラズノフ絡みではボリス・ハイキン指揮のグラズノフの交響曲も。


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ロシア、メロディア盤で第3番と8番。

 

以上フェドセーエフ盤以外は全て500円以下。

 

Youtubeはグラズノフ、ホルンのための「夢」

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2023年6月 5日 (月)

フリッツ・ライナーの「シェエラザード」

曇り時々晴れ、本日の最高気温は29度。

田植えも終わって市内大平地区からの富士。


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今週末は再び大雨の予報。

 

今日はオフ、先週の大雨と風で畑のトマトと胡瓜の支柱が倒れたので、
直したり、庭木も茂ってきたので梅の枝などを切り落としたりしていた。

ちょいと外出している間に横浜の親戚が訪ねてきた。

父方の従姉妹に当たり母とは若い頃から仲が良いヒト。

幸い母が留守番していたので小一時間ほど話し込んでいたらしい。

 

フリッツ・ライナーのリムスキー・コルサコフ「シェエラザード」を聴く。

手持ちはアナログ後期に出たポイント5シリーズのLP.

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交響組曲「シェエラザード」

フリッツ・ライナー(指揮)

シドニー・ハース(ソロ・ヴァイオリン)
シカゴ交響楽団

録音: 1960年2月8日 シカゴ、オーケストラ・ホール

 

丁寧なリマスタリングで最初の音からして凄い響き。

 

音の密度がみっちりと凝縮したフォルティシモ。

ピアニシモでも完璧なバランスで響くオケ。

ヴァイオリンソロも見事なものだ。

 

Youtubeはレイフ・セーゲルスタムの「シェエラザード」、第4楽章のクライマックスでセーゲルスタムと楽団員の雄叫び入り。
凄まじい猛演。

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2023年6月 3日 (土)

山岡重信の「新世界より」

雨のち晴れ。午後からかなり蒸し暑くなった6月最初の土曜日。

台風2号が梅雨前線を刺激して昨日は線状降水帯が次々に発生。


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災害発生レベルの大雨に。

ここ沼津では一時全戸に警戒レベル4の避難指示、一部地域ではレベル5の緊急安全確保が出た。

 

木曜は鼻詰まりからの耳鳴りが止まず、頭痛もしていたのでオケの練習は休んでしまった。

かねてから咳と痰の絡みも気になっていたので昨日は近くの耳鼻科クリニックへ。

予約せずに開院時間9時頃に行ってみると、いつも混んでいる待合には女性一人。

外は土砂降りの雨。

1時間待ちは普通の医院だったけれどさすがにこの日は空いていた。

 

2年前にも同じような症状でこのクリニックに来ている。
今回も頭部をレントゲン撮影し、3年前の自分の頭骨と比較。

2年前の自分のしゃれこうべはきれいな状態だったのが、今回は鼻の周辺が白くなっていた。

予想は的中し他の症状も含めて教科書に書いたような副鼻腔炎。

とりあえず抗生物質を処方し経過を見ようということになった。

後鼻漏もあり、長く続く咳の原因はこれかもしれない。

 

今日は昨年6月に亡くなった山岡重信の「新世界より」。


キングレコードから出ていたLPでGive Children Musicとレーベルに書いてある。


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・交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」

 山岡重信
 読売日本交響楽団

 録音 1972年


山岡重信は60年代から70年代にかけて、読売日本交響楽団を指揮した録音が学研やビクターからかなりの量が出ていた。

今にして思えばこの頃が活動の最盛期ではなかったかと思う。
ジャケットの右上に遠慮がちに4chの文字。

ライナーノートの解説は、ノーカットの演奏であるようなことが書いてあって入門者向けとはいえ時代を感じさせるもの。

「ヤマオカの新世界」としてこの世界では定評のあるものとの記述もあった。

 

演奏は自然な流れの中でオケを十分に鳴らし切った見事な出来栄え。

だが、以前「展覧会の絵」の聴き比べで山岡重信の演奏を聴いた時も感じたけれど、最初の緊張感が最後まで続かないようなもどかしさをこの演奏でも感じる。

第3楽章までの出来栄えを思えば、第4楽章はもっと充実した演奏が出来るのではないかと思う。

これは当時のオケの水準の限界なのかもしれないが・・・・

 

録音は多かったけれども評価されぬまま消えていった感のある山岡重信。
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ビクターに残した一連の日本の現代音楽作品の録音がやはり山岡重信の代表作なのだろう。

 

Youtubeはジュネスミュジカルオーケストラを指揮する山岡重信、曲はブルックナーの交響曲第9番。

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2023年6月 1日 (木)

大平新城そしてルロイ・アンダーソン自作自演

曇り夜から雨。今日から6月、梅雨に入り雨の日が続く。

先日、天気の良い日に気になっていた大平地区にある大平新城に行ってみた。

沼津アルプストンネルができて我が家から車で数分の距離。

 

この城は徳川家康に掛川城を追われた今川氏真が最初に居を構えた城として知られる。


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現在城域の一部は真言宗の円教寺の敷地と一部は重なり、お寺の駐車場から山の墓地に入る途中に市が立てた案内板が立っている。


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行ってみると意外なほどしっかりとした遺構が残っていた。


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山裾に走る複数の縦堀、土塁そして切岸の跡がはっきりわかる。

 

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頂上の平坦な部分は本丸跡だろうか。


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本丸に続く郭の数々。

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この場所からは富士山がよく見えた。


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住み慣れた駿府を追われた氏真は、この地でどのような気持ちでこの富士山を見ていたのだろうか。

 

ブックオフに寄ってみたらLPコーナーができていた。

ポピュラーやイージーリスニングが大部分だけれど古いクラシックのLPが数枚。

ハードオフならば100円ジャンクコーナーにあるようなLPが300円。

 

あまり食指がそそられるものはなかったけれど、中ではルロイ・アンダーソンの自作自演盤。
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アンダーソンはモノラルからステレオ初期にかけて米DECCAにまとまった数の自作の録音を残していて、その中の有名曲は国内盤LPでも何度か発売されている。


CDでも2枚組の国内盤が出ていた。
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自分は米MCAから出ていたCD2枚と、LPでは米DECCAのオリジナルLPを1枚架蔵。

ここで見つけたのは60年代初めにテイチクレコードが出したもので、比較的マイナーな作品が並んでいる。
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所有している米DECCA盤とは収録曲も異なり、トランペットの奏者の名前もクレジットされている。

 

Youtubeはアンダーソンの「タイプライター」、タイプライターを演奏?するのはJerry Lewis

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