山岡重信の「新世界より」
雨のち晴れ。午後からかなり蒸し暑くなった6月最初の土曜日。
台風2号が梅雨前線を刺激して昨日は線状降水帯が次々に発生。
災害発生レベルの大雨に。
ここ沼津では一時全戸に警戒レベル4の避難指示、一部地域ではレベル5の緊急安全確保が出た。
木曜は鼻詰まりからの耳鳴りが止まず、頭痛もしていたのでオケの練習は休んでしまった。
かねてから咳と痰の絡みも気になっていたので昨日は近くの耳鼻科クリニックへ。
予約せずに開院時間9時頃に行ってみると、いつも混んでいる待合には女性一人。
外は土砂降りの雨。
1時間待ちは普通の医院だったけれどさすがにこの日は空いていた。
2年前にも同じような症状でこのクリニックに来ている。
今回も頭部をレントゲン撮影し、3年前の自分の頭骨と比較。
2年前の自分のしゃれこうべはきれいな状態だったのが、今回は鼻の周辺が白くなっていた。
予想は的中し他の症状も含めて教科書に書いたような副鼻腔炎。
とりあえず抗生物質を処方し経過を見ようということになった。
後鼻漏もあり、長く続く咳の原因はこれかもしれない。
今日は昨年6月に亡くなった山岡重信の「新世界より」。
キングレコードから出ていたLPでGive Children Musicとレーベルに書いてある。
・交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」
山岡重信
読売日本交響楽団
録音 1972年
山岡重信は60年代から70年代にかけて、読売日本交響楽団を指揮した録音が学研やビクターからかなりの量が出ていた。
今にして思えばこの頃が活動の最盛期ではなかったかと思う。
ジャケットの右上に遠慮がちに4chの文字。
ライナーノートの解説は、ノーカットの演奏であるようなことが書いてあって入門者向けとはいえ時代を感じさせるもの。
「ヤマオカの新世界」としてこの世界では定評のあるものとの記述もあった。
演奏は自然な流れの中でオケを十分に鳴らし切った見事な出来栄え。
だが、以前「展覧会の絵」の聴き比べで山岡重信の演奏を聴いた時も感じたけれど、最初の緊張感が最後まで続かないようなもどかしさをこの演奏でも感じる。
第3楽章までの出来栄えを思えば、第4楽章はもっと充実した演奏が出来るのではないかと思う。
これは当時のオケの水準の限界なのかもしれないが・・・・
録音は多かったけれども評価されぬまま消えていった感のある山岡重信。
ビクターに残した一連の日本の現代音楽作品の録音がやはり山岡重信の代表作なのだろう。
Youtubeはジュネスミュジカルオーケストラを指揮する山岡重信、曲はブルックナーの交響曲第9番。
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- ツィピーヌのフロラン・シュミット(2023.09.27)
- コンセルトヘボウのオルガン奏者、ピエト・ファン・エグモンドのバッハ(2023.09.24)
- メンゲルベルクのドイツレクイエム(2023.09.20)
- ツアハリアスのモーツァルト、ピアノソ曲集曲集(2023.09.15)
- フレミングのアルバムから「美しい夕暮れ~ナイト・ソングス」(2023.09.04)
コメント