« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »

2023年7月に作成された記事

2023年7月30日 (日)

ロベルト・ワーグナー指揮インスブルック響のウィンナワルツ集

7月最後の日曜の朝。


Dsc_1153

今日も晴れてポコの散歩のついでに畑の水遣り。


Dsc_1158

 

オクラの花、トマトにナス、そしてカボチャ。


Dsc_1163

 

Horizon_0001_burst20230730103819405_cove

 

ポコは夏バテ気味。


Horizon_0001_burst20230730102148497_cove

 

昨日今日は沼津夏祭り。


Db_image_20230730230301

市制100周年を祝いながらの4年ぶりの本格開催。

自宅にいると遠くから花火の音。

 

この時期は全国的に夏祭り。
娘からは孫と一緒に花火を楽しむ動画が送られてきた。

 

オーストリアの指揮者、ロベルト・ワーグナーのウィンナワルツ集を聴く。


フィリップス音源の日本フォノグラムから出ていたLP.


Image00001_20230730230601

・ワルツ「美しく青きドナウ」
・皇帝円舞曲
・「春の声」
・ワルツ「酒・女・歌」
・ワルツ「ウィーン気質」
・ワルツ「ウィーンの森の物語」
・ワルツ「芸術家の生涯」

 ロベルト・ワーグナー(指揮)
 インスブルック交響楽団

このアルバムにはヨハン・シュトラウス2世の代表的な曲ばかり6曲が演奏されている。

演奏はいわゆるウィンナワルツ独特のリズム感はなく、すっきり粘らず進んでいく。

これが実に新鮮。

速めのテンポで流した高原の空気を感じさせる爽やかなウィンナワルツ。

インスブルックといえば同じオーストリアとはいえウィーンからかなり離れた高原の街。
ウィーンよりもミュンヘンやヴェネチアの方が近い。

 

ロベルト・ワーグナー(1915-2008)は晩年の活動は伝わって来なかった。

ウィーンに生まれワインガルトナーに指揮を学び、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の院長も務めていた。オーストリア音楽会の重鎮だったのだろう。

 

他の人の感想を・・と思ってネットを探ったら自分の感想が出てきた。

これ、10年前にリサイクルショップのジャンク品コーナーで見つけて購入していたLPだった。

 

聴いた印象も今とほぼ同じ。

またもやダブり買い。orz

 

Youtubeはミッシェル・オークレールのヴァイオリンでメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲。伴奏はロベルト・ワーグナー指揮インスブルック響。皮肉にもこの伴奏録音がロベルト・ワーグナーの最も知られた演奏。

| | コメント (0)

2023年7月28日 (金)

伊福部昭のシンフォニア・タプカーラ

各地で39度を超える猛暑続く。

庭と畑の雑草が伸びてしまっているけれど、これだけ暑いと外に出る気持ちになれない。

 

来年の定演で取り上げる伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」を譜面を見ながら聴いていた。

NAXOSから出ている作品集から。


8557587

・シンフォニア・タプカーラ(1955、1979改訂)
・ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(1961)*
・SF交響ファンタジー第1番(1983)

 ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)
 ロシアフィルハーモニー管弦楽団
 エカテリーナ・サランツェヴァ(ピアノ)*

  録音 2004年5月3-12日

 

これは名盤。

選曲も良いけれど伊福部昭独特の野性的でドラマティックな世界を見事に再現。

何度も繰り返す同じリズムの中でひたすら続く息の長いクレッシェンド。

オケは幾分荒っぽさが感じられるけれど、曲想にぴたりと嵌ってまさに怒涛のド迫力。

片山杜秀氏の日本語解説も素晴らしく、神話の時代まで遡る伊福部家のルーツから始まり北海道の山奥にいた伊福部昭が世に出るきっかけとなったチェレプニン賞受賞の詳細、そして作品論にいたるまで、まさに渾身の解説。

 

Youtubeはシンフォニア・タプカーラ

| | コメント (0)

2023年7月26日 (水)

クリスティーナ・ジャコテのバッハ、チェンバロ協奏曲全集

本日快晴、最高気温35度。

夕刻、狩野川河川敷からの富士山。


Img_20230725_180521

母をディサービスに送り出した後、たくさん採れたミニトマトとナスを家内の実家に持っていった。
ついでに近くのブックオフに寄ってみた。

 

いろいろ見たけれどCDも、新しく出来たLPコーナーのLPもずいぶんと高くなった。

結局、米VOXから出ていたバッハのチェンバロ協奏曲全集、CD3枚組。


Cd3x3018

 

ディスクユニオンあたりだと500円くらいなので税抜き900円はちょっと高いかなと思ったけれど。シューリヒトのブランデンブルク協奏曲で驚異的なソロを聴かせてくれたチェンバロ奏者、クリスティーナ・ジャコテが加わっているという理由のみでゲット。

 

Youtubeはジャコテのチェンバロでバッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻から第15番

| | コメント (0)

2023年7月24日 (月)

本日の練習、第九日曜練習。ベーレンライター新版とブライトコップ新版を見比べながら・・・

今日も暑い、晴天がこれだけ続くと雨が欲しくなる。


Dsc_1151

本日の収穫、ミニトマトがたくさん採れた。そしてオクラも。

昨晩は市民文化センター大ホールでオケの練習。

 

鈴木衛先生の指揮で伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」と第九の第4、2楽章。


Dsc_1149

伊福部昭は良く鳴るオーケストレーション。

何度も執拗に繰り返す野性的でシンプルなリズム。

演奏していて自然と気持ちが高揚していく独特の音楽。

 

第九は前回と同じく、ブライトコップ新版とベーレンライター新版の二つを用意して見比べながら吹いていた。

第2楽章のホルンパートでかなりの違いがあっり、数小節にわたって音を長く延ばしてい箇所で、ブライトコップは旋律線に合わせて音を区切ったり、スタッカートを付加していた。

ブライトコップ新版で意図していることがだんだんと見えてくるのが面白い。

 

Youtubeは小林研一郎指揮ハンガリー国立フィルの「第九」第4楽章

| | コメント (0)

2023年7月22日 (土)

中村紘子のモーツァルト、1975年録音

梅雨も明けて夏本番。

今日も暑い。

今週仕事のない日は、床屋に行ったり内科クリニックへの定期健診などのとりとめのない日常。
毛虫かぶれはクリニックの先生に診ていただき、かゆみ止めの軟膏を処方してもらいやっと快方へ。

 

昨日は以前仕事関連で地方紙の取材を受けていて、記事が出ていると複数の知人から連絡があり、慌ててコンビニへ新聞を買いにいったりしていた。
意外と大きな扱いで驚いたりしているうちに娘婿から孫が生まれたとの連絡あり。

 

今日はその孫に会うために家内と静岡市へ行っていた。

病院で孫と娘と対面のあとの夕食は、婿殿ともう一人の孫と一緒に静岡市内「さわやか」のげんこつハンバーグ。


362632357_6501624459956886_4093309292627

ソースは静岡市内の4店舗限定のアオハルみかんソース。

その後娘の家で婿殿と上の孫と遊び帰宅は11時過ぎ。

 

静岡行きの車中では中村紘子さんの弾くモーツァルトを聴いていた。

51n5x50nsjl_ac_sx425_

・ピアノソナタ第11番イ長調
・ピアノソナタ第8番イ短調
・ピアノソナタ第14番ハ短調

 中村紘子(ピアノ)

 録音 1975年

 

比較的若い頃の録音。
CBSソニーから出ていたCDで、この中の2曲は2006年の再録音がある。

 

硬質な音色で明晰にして厳しく歌い上げたモーツァルト。

張り詰めた緊張感の漂う演奏で、運転しながら聞き惚れていた。

 

中村紘子さんは沼津には何度も来てくれて、聴く機会は多かった。

印象に残る演奏もそうでない場合もあったけれど、いつも華やかな中にも厳しさの感じられるものであったと記憶している。

 

このCDの演奏はモーツァルトとしては異質かもしれないけれど、今さらながら人気と実力を兼ね備えていた名ピアニストだったと思う。

 

Youtubeは中村紘子の弾くチャイコフウsキー、ピアノ協奏曲第1番、伴奏はスヴェトラーノフ指揮のN響

| | コメント (0)

2023年7月19日 (水)

ドラティの指揮でアメリカ最初期の作曲家ウィリアム・ビリングス

水曜の朝、静浦漁港。


360107093_6490425434410122_7735888978859

防潮堤の先は、西郷隆盛の弟、西郷従道の別荘があった西郷島。

近くの牛臥山麓には西郷隆盛の従兄弟の大山巌の別荘もあった。


360100218_6490425531076779_7945231946112

北に目を向けると富士山が雲の上。

 

アンタル・ドラティの指揮でアメリカ最初期の作曲家ウィリアム・ビリングス(William Billings, 1746-1800)の作品を集めたアルバムを聴く。

71kcfimtvxl_ac_sx425_

・The Fun and Faith of William Billings, American
                   :ロバート・ラッセル・ベネット:
・喜びあれ、アメリカ!
・イエス涙を流したもう時
・チェスター             :ウイリアム・ビリングス
・ニューイングランド・トリプティク

                   :ウイリアム・シューマン

 アンタル・ドラティ(指揮)
 メリーランド大学合唱団
 ワシントン・ナショナル交響楽団
 
 録音:1975年4月
   ワシントンD.C.コンスティテューション・ホール

最初のロバート・ラッセル・ベネットの曲は「アメリカ建国200年」を記念して、ワシントン・ナショナル響がロバート・ラッセル・ベネットに作曲を依頼したものでビリングスの『The Fun and Faith』に基づく作品。

ビリングスは同時代のアメリカの群小作曲家たちがほとんど忘れ去られている中で、独立記念日に歌われる革命歌「チェスター」の存在で名を残している。

 

ベネットの名を初めて知ったのは吹奏楽のいくつかの作品。

「バンドのためのシンフォニックソング」などは吹奏楽の古典的な名作として知られる。


P1010648

オケの作品ではガーシュインの「ポーギとベス」の交響組曲は傑作だし、「サウンド・オブ・ミュージック」の管弦楽組曲はスタインバーグの名演もあり、この曲は沼響でも演奏したことがある。

 

ビリングスの編曲作品は、ビリングスが残した合唱曲のいくつかをモザイク風に合唱とオーケストラの曲としてアレンジしたもの。

極めて愛国的な元気の良い音楽。

ビリングスのオリジナル曲3曲も収録されているのもこのアルバムの価値を高めている。

 

この3曲をそのまま現代風のテイストでアレンジしたアメリカの現代作曲家ウイリアム・シューマンの作品も良く演奏される曲。
吹奏楽バージョンもあるし他にオーマンディの録音がある。

 

Youtubeはウィリアム・シューマンの「チェスター」吹奏楽版

| | コメント (0)

2023年7月18日 (火)

マッケラスのシベリウスとグリーグ

猛暑日続く。

畑に咲く百日紅に熊蜂が舞っていた。


Sdsc03948

突然壊れる家電。

本日出勤前に録画しておいた番組をチェックしようとしたらブルーレイレコーダーのスイッチを入れたら映像が映らない。

音声は出ている。
????

はじめはハードオフで格安で買ったAVアンプが壊れたかと思ったけれど、アンプを外して直接TVにつないでも同じ。

あまり時間もないので機械のコンセントを抜いて出勤した。

 

帰宅時にコンセントをさして再起動、すると普通に再生できた。

どうやらリセットされた模様。

でも本格的な故障の予兆かもしれない。

 

音楽番組を中心に、ビデオテープ時代からテレビ番組をマニアックに録画して30年あまり。

このレコーダーにもかなり番組を取り溜めていて、ハードディスクも2台増設。

このまま故障だと全ての番組が見ることができなくなってしまうところだった。

録画したものをこれから全部見るかどうかは疑問だけれど、壊れたらやはりショックだな

 

ブルーレィレコーダーは4K時代になってからは高価になっていて、最近は新製品もあまり出ていないようだ。

動画も配信の時代となって、録画して溜め込む需要が急速に低下しているということだろうか。

 

 

サー・チャールズ・マッケラスの若い頃の録音でシベリウスとグリーグ聴く。

手持ちは日本ビクターから出た国内盤と、米LONDONのステレオ・トレジャリーシリーズのLP.


Image00001_20230718225801

・抒情小曲集8集より「トロルドハウゲンの婚礼の日」    
・2つのノルウェーの旋律 作品63より
・2つの悲しい旋律                :グリーグ
・交響詩「フィンランディア」から
・管弦楽組曲「ペレアスとメリザンド」よりエレジーとミュゼット
・劇音楽「クリスチャン2世 」組曲より間奏曲
・悲しきワルツ           :シベリウス

 サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
 ロンドン・プロムス交響楽団

  録音 1960年 ウォルサムストーアセンブリーホール
  エンジニア:ケネス・ウィルキンソン

オリジナルはRCAのLIVING STEREOシリーズ。

オケの実体はわからないがロンドン響という資料も有り、聴く限りではかなり高性能のオケ。

ロンドンのメジャーな常設オケだと思う。

 

マッケラスは80年代の初めにウィーンで実演を聴いた。

ウィーン国立歌劇場バレエの公演で、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ、ヒンデミットの「四つの気質」、そしてファリャの「三角帽子」という演目。

三角帽子は初演当時のピカソによる舞台装置と衣装だった。

バレエの内容は、ヒンデミットでバレリーナが転倒したことだけしか覚えていない。

 

ただ演奏は素晴らしく良かった。

特にチャイコフスキーが絶美の演奏で、ワルツでのシルクのような艶のある弦楽器の響きは今でも思い出す。

 

このシベリウスとグリーグの演奏は、ヤナーチェクの一連の録音でブレイクする前のマッケラスの録音だけれど、オケをたっぷりと鳴らし切り叙情も豊か。

マッケラスの良い意味での職人芸が最良の形で発揮された名演だ。


Image00002-1

とにかく録音が非常に鮮明。
名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンの傑作だという。

 

音はRCAの国内盤が圧倒的に良い。

奥行きもあり、ステージ上に並ぶオケの姿がはっきり目に浮かぶ。

オリジナルLPは高価、復刻LPも出ていた。

 

これ、先日ブックオフで、300円で購入したもの。

 

Youtubeはマッケラスの「惑星」から火星

| | コメント (0)

2023年7月17日 (月)

外山雄三のバッハ、アリアとバーバーの弦楽のためのアダージョ

海の日の朝、狩野川河川敷


Dsc_1126

富士山は雲に隠れるところ。

今日も暑くなった。

 

指揮者の外山雄三氏逝去。

2018年の静岡交響楽団でのシューベルトの「ザ・グレート」の名演が忘れられない。

氏はステージに登場し指揮台に立つやいなや間髪を入れずに指揮棒を振り下ろす。

かなり以前にテレビでのインタヴューで外山氏が語っていたことで、ルーマニアの指揮者コンスタンチン・シルヴェストリがN響に来演したときにシルヴェストリはステージ袖から指揮台に立つと同時に指揮を初めていた。

ステージに出たその瞬間からシルヴェストリの体から音楽が発せられていて、それが非常に鮮やかで見事だったと語っていたことを思い出す。

 

外山氏の手持ち音盤は「新世界より」や「森の歌」の他、邦人作品の音源がいくつかあるけれど、今日はNHKサービスセンターから出ていた「N響プロムナードコンサート」から、追悼の意味も込めてバッハの管弦楽組曲第3番からアリア、とバーバーの弦楽のためのアダージョを聴く。


4582296056610

・管弦楽組曲第3番・~アリア:バッハ
・弦楽のためのアダージョ  :バーバー

 外山雄三(指揮)
 NHK交響楽団

   録音: 1988年09月27日  NHKホール

 

このシリーズ、1968年から2010年までのN響のコンサートから比較的ポピュラーな曲100曲を選んでCD8枚セットとしたもの。

おそらく一般的な家庭用の名曲シリーズとして制作されたのだと思う。

N響の5人の正指揮者、岩城宏之、尾高忠明、若杉弘、森正、外山雄三の演奏を中心に100曲を集め、N響の50年近い歴史を音で俯瞰できる内容になっている。

5人の正指揮者の他には秋山和慶、山本直純の2人の演奏が含まれている。

尾高忠明のストコフスキー編曲のトッカータとフーガニ短調や若杉弘のペリのファンファーレ、森正のシベリウス、グリーグなど珍しくも良い演奏が目白押し。

 

外山雄三のバッハとバーバーは1988年の収録。

他の演奏と異なり拍手が入っていないので、放送用の収録かもしれない。

いずれも遅めのテンポでじっくり歌わせた名演だ。

耳が非常に良かったという外山氏の演奏はすべての楽器の音程がぴたりと嵌まり、透明にして純な響きが素晴らしい緊張感と格調の高さを獲得している。

内声部を深く響かせたバーバーなど、これ以上の演奏はなかなか聴くことができない。

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

Youtubeは外山雄三の「幽玄」、ヤンソンス指揮のベルリンフィル

| | コメント (0)

2023年7月15日 (土)

本日の練習、米田先生の指揮で第九。ベーレンライター新版とブライトコップ新版を吹き比べながら

7月も半ばの土曜日。


梅雨前線未だ去らず今は東北地方が大雨。


359728881_6478561968929802_5890167604253

伊豆村の駅の金のたまご。

中身は燻製たまごです。


359444172_6478562058929793_7132897246860

昨日の午前中は比較的涼しかったので朝から庭木の剪定に取り掛かっていた。

剪定用の電動バリカンがあるので切る作業は捗ったけれど枝葉の処理に意外と手間がかかった。


Sdsc00941

結局大型のごみ袋に13袋。

朝9時過ぎに作業を初めて終わったのはほとんど2時ごろ。

その間水分補給はしたけれど昼食は抜き。

今日になって右手の内側が痒くなった。

どうやら毛虫かぶれらしい。

特効薬はなく痒み止めの軟膏を塗っておく。

 

木曜夜はオケの練習。


359831281_6472667439519255_5278405837946

米田覚士先生の指揮で「第九」の第1、第3楽章。

はじめ集まりが悪く第3楽章から練習開始。

 

沼響が第九を演奏するのは七回目のことで、今回は最も新しいブライトコップ社新版の楽譜を使用する。


今日の練習は前回の第九で使用したベーレンライター社新版の楽譜を持参して、ブライトコップ新版と比較しながら吹いてみた。


359435023_6472667579519241_3190668896839

第一、 第三楽章のホルンパートについてはあまり大きな違いは見つからない。

何箇所かはアクセントの有無の違いはあったけれど、客席で聴いてもほとんどの人はその差を感じないと思う。

 

Youtubeは「第九」の第4楽章、ブロムシュテットの指揮

| | コメント (0)

2023年7月12日 (水)

クルト・レーデルの「クラシックの散歩道」

本日快晴、梅雨明けも近い。

郷土の歴史の調査研究で60年の歴史のある「沼津史談会」


Dsc_1109

 

「沼津史談市制百周年記念号」が出来上がった。

 

Img_20230709_155133-1

今回は昭和初期の沼津市街の街並みを再現したイラストマップが附録。

故川口和子さんが作成した地図に手を加えたもの。

マップの作成にあたって、昭和初期の沼津のカフェやレストランのマッチラベルコレクションを提供させていただきました。

Image00006_20230712220501

現物は沼津市立図書館4階の市制100周年記念展示で展示中。

 

 

通勤の車中で聴いているクルト・レーデルの管弦楽曲集。

マラン・マレからシベリウスまで、有名な小曲を集めたアルバムでいろいろな録音からの寄せ集めではなく、1994年にあらためて録音されたもの。

 

1195050692

『パッヘルベルのカノン~クラシックの散歩道』

・聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音   :マレ
・トロイメライ   :シューマン
・カノン      :パッヘルベル
・アダージョ    :アルビノーニ
・アヴェ・マリア   :シューベルト
・アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 :モーツァルト
・アリア       :テレマン
・前奏曲 ホ短調    :ショパン
・悲しきワルツ     :シベリウス
・タイスの冥想曲   :マスネ
・ロザムンデの間奏曲第3番 :シューベルト
・メヌエット        :モーツァルト
・セレナード        :ハイド
・G線上のアリア      :J.S.バッハ

 クルト・レーデル(指揮)
 プロ・アルテ管弦楽団

   録音 1994年9月

 

芸歴の長いレーデルのこと、いくつかはフランスのエラートなどに録音があるけれど、このアルバムの収録曲にはなんらかの形でレーデル自身の手が加わっている。

 

レーデルは一度実演を聴いたことがある。


ブランデンブルク協奏曲第5番をメインとするプログラムで、渋く落ち着いた良い雰囲気のコンサートだった。
このとき、ミヒャエル・ハイドンのセレナーデが絶美の演奏。

 

このアルバムのどの曲もしっとり美しく聴かせる。

 

ショパンのプレリュードは弦楽器中心のアレンジ。

最初編曲だとわからず、どこかで聞いた曲なのにどうしても曲名が浮かばない。

CDの曲目詳細を見て初めて24の前奏曲の編曲だと気が付いた。

 

それほど編曲が秀逸だということだ。

 

中でも最初のマラン・マレの「聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音」のレーデルのアレンジが傑作で、原曲の魅力を損なわず格調高く聴かせてくれる名演。

 

Youtubeは「聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音」

| | コメント (0)

2023年7月10日 (月)

本日の練習、シューベルトの「ザ・グレート」

曇りの続く日々

 

昨日日曜の夜はオーケストラ。

沼響来年の第40回定期演奏会の曲、シューベルトの交響曲第8番ハ長調「ザ・グレート」を鈴木衛先生の指揮での練習。


Dsc_1104

この日は昼間に沼津市制100周年を記念するイベントで「第九」のフラッシュモブその他が有り(自分は仕事が入り欠席)、両方参加したメンバーは疲労の色が濃い中での練習。

 

シューベルトは第10回定期演奏会で演奏している曲。

 

シューベルトの交響曲の番号はいろいろ変遷があって、自分の世代では「未完成」が第8番で「ザ・グレート」が第9番の感覚が強い。

古くは「ザ・グレート」が7番とされた時期もあったけれど、シューベルトの第8番と言えば「未完成」が頭の中で刷り込まれている。

音楽之友社や全音の「ザ・グレート」のミニチュアスコアは第九(七)番としている。


41nzk7kx6l_sx279_bo1204203200_

 

シューベルトの完成されている7曲にいわゆる「未完成」を完成形として加え8曲として、作曲順に並べると「未完成」=第7番、「ザ・グレート」=第8番。
これが国際シューベルト協会の結論のようだ。

 

ちなみに「ザ・グレート」=第7番は、完成された曲を番号順にならべ「未完成」を最後に第8番として置いた数え方。

「ザ・グレート」=第9番は、全楽章のピアノスケッチのみが完成されている曲を第7番として数えて作曲順に並べ「未完成」=第8番とした数え方

 

359255366_6458733974245935_1048014158614

第10回定演の時は、ただひたすら長かったという記憶しかない。

 

沼響も結成10年目で演奏も稚拙だったのだと思う。

30年の歳月を経た今、あらためてこの曲に接して感じるのはシューベルトの歌心がストレートに伝わり、音楽の流れに自然に気持ちが乗ることができる心地よさが不思議。

この曲は1825年、シューベルトの晩年に作曲されたとされているけれど、暗さは全く感じられない。

 

実際演奏してみると、短い時間でインスピレーションの沸くがままに一気に作曲されたように思う。

自筆譜を見てみたいもの。

第3楽章から第4楽章にかけてはウキウキした気分で作曲したとしか思えない。

 

Youtubeは「ザ・グレート」、ヨアナ・マルヴィッツの指揮

| | コメント (0)

2023年7月 8日 (土)

金曜夜はレコードコンサート

くもりのち一時雨。気温は高い。

冷凍金柑をいただいた。


Dsc_1100

シャーベット状になっていてこのシーズンにはぴったりのもの。

今日は親戚の法事があり裾野市へ。

標高が高いために霧が出ていた。

親戚は父方の大叔母の7回忌と昨年亡くなった父の従兄弟の一回忌。

法要の後の食事会ではこのような機会でしか会えないハトコたちと会食。

ほぼ自分と同じ世代。

その中の一人の娘婿さんはアマチュアのファゴット吹きだという。

先日コントラファゴットを買って、アマオケとアマチュアの吹奏楽団をいくつか掛け持ちしているとのこと。

そんな話で盛り上がった。

 

そして金曜夜は市民文化センターでクラシックレコードコンサートの解説。


Photo_20230708233101

メンデルスゾーン、シューマン、ブルッフにブラームス。

おまけにヨハン・シュトラウス2世の音楽。


Img_20230707_192604-1

クラシック音楽の王道のドイツロマン派の作曲家たちだったので、事前予約でほぼ満席。


Dsc_11022

この中で比較的マイナーなブルッフに関心が集まった。

 

Youtubeはブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、ヒラリー・ハーンのヴァイオリン

| | コメント (0)

2023年7月 5日 (水)

夏の東京、音盤購入

曇りのち夜から再び雨。

先週の東京行きのついでの音盤購入です。

東京は暑いしそのまま沼津に帰ろうと思ったけれど、帰りのルートを考えているうちに

頭に浮かんだのはお茶の水ディスクユニオンのこと。

最後に行ったのは2月だったかな・・・・

時間が多少ありそうなので結局また寄ってしまった。

 

滞在時間は1時間以内そして探索はレコードのみに決めておく。

最近は未知の作曲家や演奏家、有名作曲家のマイナーな作品などに限定することが多くなっている。

失望する場合も多いけれど、時としてほとんどの人が知らないような演奏家で大名演を見つけたりすることもあるのが楽しみ。

 

お買い得盤300円以下から順番に巡る。

結局良いものがなく、500円(税込み550円)から数点。

 

オットー・シュトラウス指揮による「新世界より」。


Image00013_20230705231501

SAGA盤
全く未知の指揮者、それがPhilharmonia orchestra of Berlinってベルリンフィルのことだろうか。

架空の指揮者とオケかもしれない。

 

アメリカの作曲家、John Vincent(1902-1977)の交響曲ニ短調。


Image00003_20230705231301

オーマンディ指揮フィラデルフィア管による米コロンビア、モノラル盤。

こちらは未知の作曲家の作品。

Wikiにはナディア・ブーランジェに師事したとある。
オーマンディならば面白く聴かせてくれるだろう。


Image00012_20230705231501

バラキレフの交響曲第2番、ロジェストヴェンスキー指揮のメロディア盤。

リトアニアの作曲家ミカロユス・チュルリョーニスの交響詩「森の中で」とのカップリング。


Image00009_20230705231401

最近凝っているグラズノフでは、「バラード」、「スラヴの踊り」ほかドミトリアディ指揮のモスクワ放送響のメロディア盤。

 

カバレフスキーとプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。


Image00008_20230705231401

Pavel Stepanのピアノ、A.Klima指揮のプラハ放送響。ARTIA盤。

子供でも弾けるカバレフスキーと難曲プロコフィエフとの面白いカップリング。

Image00010_20230705231401

ハチャトウリアンの自作自演で映画音楽からの組曲「スターリングラードの戦い」ほか
メロディア盤。

お買い得コーナーにはロシアのマイナーな作曲家や演奏家のレコードがかなりの数があった。
このご時世でロシアものは売れないのだろうか。

 

お気に入りの演奏家で数枚。


Image00007_20230705231401

アーヴィング指揮ニューヨーク・シティバレエ管による、チャイコフスキーとピアノ協奏曲第3番の断片とグラズノフのライモンダから、オケはニューヨーク・シティバレエ管。
米KAPP盤。


かつてこのコンビで聴いたストラヴィンスキーが鮮烈な名演だった。
アーヴィングは外れのない指揮者で未架蔵のものは見つけ次第購入している。

 

ルイ・フーレスティエ指揮セントソリ管による幻想交響曲。


Image00014_20230705231601

これCDでは架蔵していた。Hallmark盤。
初めて目にするレーベル。


Image00011_20230705231501

フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルで活躍したホルン奏者、アイファー:ジェイムズ指揮のブラスバンドによるホルストやバタワースの作品。

英Pye盤。

 

イギリスものではサー・アレクサンダー・ギブソン指揮のスコテッシュナショナル管による、ウオルトンのオラトリオ「ペルシャザールの饗宴」。
Image00004_20230705231401

英CHANDOS盤。

 

同じく20世紀の合唱音楽として、オルフのカルミナ・ブラーナ
Image00006_20230705231401

メキシコの熱血野郎エドワルド・マータ指揮のRCA盤

 

ペンデレツキの「聖ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死」


ヘンリーク・チシ指揮、クラコウフィルとの共演による1966年録音
日本コロンビア盤。
Image00005_20230705231401

これは有名な録音でCDにもなっている。

見つけたのは1968年の芸術祭参加国内初出盤LP2枚組。

芸術祭参加の国内盤LPは、制作時にそれなりの予算がつぎ込まれているので解説が非常に充実している場合が多い。
馴染みのない作品や現代作品の場合は見つけたらできるだけ購入することにしている。
これは550円。

 

ラトヴィア国立響の名手、首席ホルン奏者のArvids KlisansよるL.モーツァルトのホルン協奏曲とサン・サーンスのロマンス、ケルビーニのホルンソナタなどのメロディア盤。

伴奏はオルガンによる。
Image00015_20230705231801

これだけはホルンのコーナーから1800円で発掘。

ロシア語だけの表記だったので解読に苦労した。

 

かつてこのオケのLPをいただいたことがあり、そうでなければ見逃すところだった。

 

Youtubeはカバレフスキーのピアノ協奏曲第3番

| | コメント (0)

2023年7月 3日 (月)

本日の練習、米田先生の指揮で第九の日曜練習

久しぶりに青空の見えた日曜日。

ポコとの散歩の途中、ヒマワリが咲いていた。

Dsc_1081

この日今年初めて蝉の声を聞いた。

Dsc_1085

 

そして夜はオーケストラ。
沼津市制百周年を記念する第九公演へ向けての練習。

Dsc_1091

米田先生の指揮で第1,2,4楽章。

 

練習の合間に今月実施するフラッシュモブの打ち合わせも。

 

沼響の練習は毎週木曜が定例だけれど、ここ数回は日曜練習も入れている。

 

家内が参加する合唱も順調に練習を積み上げているようだ。

 

Youtubeは第九のフラッシュモブ

| | コメント (0)

2023年7月 1日 (土)

六義園、そしてAKGのヘッドフォンK701-Y3のことなど

今日から7月、昨晩から強い雨。

6月末から7月はじめにかけてのこの時期は毎年のように大雨となり、日本のどこかが大きな災害となるのが通例になってしまった。

昨日から九州を中心に西日本で大雨。

 

 

先日の東京行の続きです。

東洋文庫ミュージーアムで古今東西の古典籍に触れた後に、昼食は隣接するカフェでランチ。

人気のお店らしく昼前でほぼ満席。

幸いカウンター席が空いていた。

メニューをみるとそれぞれ東洋文庫にちなんだ名が付いている。

 

沼津の戸田地区ゆかりのプーチャーチンセットにしようか迷ったけれど、気分は肉料理だったので小岩井ハンバーグのオイレンブルクセットに。


Dsc_1053

オイレンブルクと言えばドイツの楽譜出版社が頭に浮かぶ。


Dsc_1055

 

食後はすぐ近くの六義園へ。


Dsc_1057

 

六義園には東洋文庫ミュージーアムのセット券で入場することができる。

平日なので人影はまばら。

自分の目の前を外国人男性が二人歩いている。

会話を耳にするとドイツ語のようだ。

 

都会の喧騒から離れてここは別世界。


Dsc_1069

紫陽花は盛りを過ぎたようだ。

 

 

寝る前に読書しながら音楽を聴くのが若い頃の習慣だった。

そのころはポータブルのCDプレーヤーに100均で買ったイヤフォンだったので音質はたいしたことはない。

大概そのまま寝入ってしまっていた。

 

再び同じことすることにした。

今度は少しでも良い音で聞こうとヘッドフォンをネットで物色。

 

ヘッドフォンはだいぶ前にゼンハイザーの黄色いパットのHD414が見た目はチープだけれど軽くて音質も抜群に良かったけれど、さすがにもう壊れて使えない。

 

結局以前から欲しかったAKGのK701-Y3を購入した。

 

さてCDプレーヤーはどうしようと、メインの音楽部屋にはPHILIPS のLHH700(30年選手!)とMARANZのSACDプレーヤーがあるけれど、しばらく使っていなかったTEAC製CDレコーダーを持ち込むことにした。

これはカセットテープで取り溜めたFMエアチェック録音をCDにコピーするために購入したもの。

 

結局自分の中学高校時代の吹奏楽部の演奏などを10数枚ほど焼いてから、そのまま放置して何年も使っていなかった。

 

ところが電源をいれてみたらCDのトレイが開かない。


さほど使っていなかったはずなのに全然ダメ。

 

概観は奇麗なので不具合はこの部分だけだろう。

 

先日LPをいただいたオーディオショップに修理に持ち込むことにしよう。

| | コメント (2)

« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »