伊福部昭のシンフォニア・タプカーラ
各地で39度を超える猛暑続く。
庭と畑の雑草が伸びてしまっているけれど、これだけ暑いと外に出る気持ちになれない。
来年の定演で取り上げる伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」を譜面を見ながら聴いていた。
NAXOSから出ている作品集から。
・シンフォニア・タプカーラ(1955、1979改訂)
・ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(1961)*
・SF交響ファンタジー第1番(1983)
ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)
ロシアフィルハーモニー管弦楽団
エカテリーナ・サランツェヴァ(ピアノ)*
録音 2004年5月3-12日
これは名盤。
選曲も良いけれど伊福部昭独特の野性的でドラマティックな世界を見事に再現。
何度も繰り返す同じリズムの中でひたすら続く息の長いクレッシェンド。
オケは幾分荒っぽさが感じられるけれど、曲想にぴたりと嵌ってまさに怒涛のド迫力。
片山杜秀氏の日本語解説も素晴らしく、神話の時代まで遡る伊福部家のルーツから始まり北海道の山奥にいた伊福部昭が世に出るきっかけとなったチェレプニン賞受賞の詳細、そして作品論にいたるまで、まさに渾身の解説。
Youtubeはシンフォニア・タプカーラ
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