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2023年7月17日 (月)

外山雄三のバッハ、アリアとバーバーの弦楽のためのアダージョ

海の日の朝、狩野川河川敷


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富士山は雲に隠れるところ。

今日も暑くなった。

 

指揮者の外山雄三氏逝去。

2018年の静岡交響楽団でのシューベルトの「ザ・グレート」の名演が忘れられない。

氏はステージに登場し指揮台に立つやいなや間髪を入れずに指揮棒を振り下ろす。

かなり以前にテレビでのインタヴューで外山氏が語っていたことで、ルーマニアの指揮者コンスタンチン・シルヴェストリがN響に来演したときにシルヴェストリはステージ袖から指揮台に立つと同時に指揮を初めていた。

ステージに出たその瞬間からシルヴェストリの体から音楽が発せられていて、それが非常に鮮やかで見事だったと語っていたことを思い出す。

 

外山氏の手持ち音盤は「新世界より」や「森の歌」の他、邦人作品の音源がいくつかあるけれど、今日はNHKサービスセンターから出ていた「N響プロムナードコンサート」から、追悼の意味も込めてバッハの管弦楽組曲第3番からアリア、とバーバーの弦楽のためのアダージョを聴く。


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・管弦楽組曲第3番・~アリア:バッハ
・弦楽のためのアダージョ  :バーバー

 外山雄三(指揮)
 NHK交響楽団

   録音: 1988年09月27日  NHKホール

 

このシリーズ、1968年から2010年までのN響のコンサートから比較的ポピュラーな曲100曲を選んでCD8枚セットとしたもの。

おそらく一般的な家庭用の名曲シリーズとして制作されたのだと思う。

N響の5人の正指揮者、岩城宏之、尾高忠明、若杉弘、森正、外山雄三の演奏を中心に100曲を集め、N響の50年近い歴史を音で俯瞰できる内容になっている。

5人の正指揮者の他には秋山和慶、山本直純の2人の演奏が含まれている。

尾高忠明のストコフスキー編曲のトッカータとフーガニ短調や若杉弘のペリのファンファーレ、森正のシベリウス、グリーグなど珍しくも良い演奏が目白押し。

 

外山雄三のバッハとバーバーは1988年の収録。

他の演奏と異なり拍手が入っていないので、放送用の収録かもしれない。

いずれも遅めのテンポでじっくり歌わせた名演だ。

耳が非常に良かったという外山氏の演奏はすべての楽器の音程がぴたりと嵌まり、透明にして純な響きが素晴らしい緊張感と格調の高さを獲得している。

内声部を深く響かせたバーバーなど、これ以上の演奏はなかなか聴くことができない。

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

Youtubeは外山雄三の「幽玄」、ヤンソンス指揮のベルリンフィル

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