幽霊指揮者オットー・シュトラウスの「新世界より」
8月に入っても猛暑変わらず。
出勤前に畑で水遣り。
胡瓜はこの暑さでかなり弱り、一番南側に植えていた1本はほとんど枯れてしまった。
アフリカ原産のオクラは元気に花を咲かせている。
台風6号は沖縄周辺に大きな被害を与えつつ本土に向かう気配。
オットー・シュトラウス(OTTO STRAUSS)指揮の「新世界より」を聴く。
英SAGAから出ていたLPで1959年の発売。
オケはPHILHARMONIA ORCHESTRA OF BERLIN
・交響曲第9番ホ短調 「新世界より」
オットー・シュトラウス(指揮)
フィルハーモニア・オーケストラ・オブ・ベルリン
初出 1959年
この組み合わせの録音はいくつ出ているが、どうやら実体のない架空の指揮者とオケらしい。
ジムロック版使用。
第一楽章のリピートを励行しているのはこの時期の録音としては珍しい。
オケは非力で特に管楽器の弱さが気になった。
弦楽器の響きも薄く人数が少ないようだ。
第2楽章冒頭のコラールでティンパニのトレモロ部分が 最初の音しか聞こえない。
どうもこのあたりから嫌な予感が・・・・
コールアングレソロはゆっくり歌うがあまりうまくない。
弦楽器のバランスはよい。
ところが終盤で大事件発生。
110小節めのヴァイオリン、ヴィオラとチェロによる弦楽三重奏となる部分直前 に極端に長い休止(無音)があり、あれ⁉️と思っていたら続く三重奏部分の最初の2拍で演奏が中断。
そして110小節の最初からやり直している!
こんなにひどい「新世界より」での編集ミスは小澤征爾指揮サンフランシスコ響の初出LP以来。
ここでは第3楽章最初のティンパニパートがごっそり落ちていた。
なお小澤盤の再発LPとCDではこの部分を別の部分から持ってきて修復してある。
シュトラウス盤ではこの驚きが醒めさめやらぬうちにオーボエソロが半拍遅れて入ったりしている。
これは奏者のミスだろう。
こんなの初めて聞いた。
これでプッツンしてしまったのか、第3第楽章のブラスの下降音型が弦楽器と大幅にずれていたり第4楽章でもトランペットが落ちたりしている。
このLPはあくまでステレオ効果を誇示するためのレコードなのだろう。
音はかなり鮮明だけれどアンサンブルがラフなだけにかえってアラが目立ってしまった。
極端に生々しく鳴り響くトライアングルの音が虚しい。
録音データはかなり細かい記載があり、EQカーヴは CIIRと書いてある。
録音年や会場の記載がないのは幽霊指揮者とオケの故だろうか。
Youtubeはクーベリック指揮バイエルン放送響の「新世界より」、さすがの名演です。
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