武満徹、レクイエム
金木犀の香り流れる九月最終日の午後。
今日も暑くなって30度越え。
ポコは木陰でお昼寝。
築90年の陋屋の破れた網戸を張り替えていたら、建て付けが悪くなっていて網戸がはまらなくなってしまった。
夕方は畑でブロッコリーの苗を植えたりしていた。
オクラはあいかわらず日産10本ペース。
ナスは先が見えてきた。
武満徹の追悼盤「レクイエム」を聴く。
1.エア(フルートのための 1995年)
2.系図ー若い人たちのための音楽詩ー(語りとオーケストラのための 1992年)
3.エクリプス「蝕」(琵琶と尺八のための 1966年)
4.ノヴェンバー・ステップス(琵琶・尺八とオーケストラのための 1967年)
5.弦楽のためのレクイエム(弦楽オーケストラのための 1957年)
小澤征爾指揮
サイトウ・キネン・オーケストラ
オレル・ニコレ(フルート)
鶴田錦史(琵琶)横山勝也(尺八)
遠藤凪子(語り)
御喜美江(アコーディオン)
録音 1.1996年4月 2.1995年9月 3.1990年8月
4.1989年9月 5.1991年9月
1996年2月に死去した武満徹の追悼盤。
既存の録音に加えて「エア」と「系図」を加えたアルバム
ニコレのために書かれた「エア」は、武満徹の完成された最後の作品で遺作となった曲。
初期の出世作「弦楽のためのレクイエム」から遺作となった「エア」まで、武満徹の曲を聴くとどの曲も澄み切った大気の中に身を置くような静けさと落ち着きを感じることができる。
武満徹の音楽を初めて聴いたのは中学生の時。
曲は「ノヴェンバー・ステップス」で確か小澤征爾指揮のレコ―ドだったと思う。
クラシック音楽を聴き始めた頃だったけれど、何が良いのかさっぱりわからなかった。
今聴いてみると自然に自分の中に入ってくる。
いわゆる西洋音楽の音階を超越したような独特の音。
武満徹の頭の中にはきっと普通の人が感じ取れないような、次元の異なった音が鳴っていたのだと思う。
それでいて難解さは感じらない。
「系図」では武満徹がたくさん書いた映画音楽にも通じるような、どこかほのぼのとした響きが鳴っている。
このアルバムには武満徹のエッセンスが凝縮されている。
Youtubeは武満徹の映画音楽、黒澤明監督の「どですかでん」
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