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2023年9月 2日 (土)

ミュンシュのドヴォルザーク、交響曲第8番

9月、本日の最高気温は33度。


夜には風がでてきて多少涼しくなってきた。


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畑のヒメリンゴが赤くなった。

二人の孫が来て、慌ただしい一日。

今月末のクラシックレコードコンサートの内容を文化センターにメールで送り、夕方には畑の耕作放棄地化している部分の雑草を草刈り機で刈り始めた。

 

草が伸びすぎたのと歯が古くなっていて苦戦。


バッテリーが切れてしまって途中で断念。


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この続きは後日。

 

フランスの大指揮者シャルル・ミュンシュのドヴォルザークを聴く。

フランス音楽のみならず独墺系からロシアものまで幅広く名演を聴かせてくれたミュンシュ。

スタジオ録音のドヴォルザークは、交響曲第8番とピアティゴルスキーをソリストとしたチェロ協奏曲の二つの録音のみ。

ライヴでは「新世界より」の放送録音が出ているけれど未聴。

 

チェコ系の作曲家では晩年にコンサートホールレーベルに「モルダウ」の録音を残している。

 

聴いたのは交響曲第8番、手持ちは70年代にビクターから出たRCAクラシカルグランプリシリーズの廉価盤LP。


P01390001

・交響曲第8番ト長調op.88
 
 シャルル・ミュンシュ(指揮)
 ボストン交響楽団

  録音:1961年3月13日 ボストン、シンフォニー・ホール

 

想像通りの雄大にして骨太の音楽。

それでいてメロディの歌わせ方が繊細で決して大味な演奏ではない。

第1、第2楽章のクライマックスはさすがに見事で第2楽章終盤のむせび泣くような弦楽器群の歌わせ方も印象的だ。

 

ここまで聴いていて、どうやら楽譜にかなり手を加えているような気がしてきた。

内声部で初めて聴くような音が鳴っている。

最初の2つの楽章で管楽器で耳慣れない音が聞こえてきたので、第3楽章からスコアを見ながら聴いてみた。

 

第3楽章のダルセーニョ(D.S)の前、主題が再現する直前の178小節めのオーボエソロでは全く違う音が鳴っていた。
第3楽章最後の小節を極端に長く伸ばしているのにも驚いた。

第4楽章冒頭の輝かしいトランペットのファンファーレは胸がすくような鮮やかさ。
Allegroの第2変奏から徐々にテンポアップ。

 

中間部の大きな山場に向かって楽器が次第に加わりテンポを上げながら音楽は次第に加熱、そして上り坂の頂上直前、展開部に入ったところで第二ヴァイオリンにトランペットを重ねる荒業を披露。

度胆を抜かれ驚きが覚めぬままダメ押しのトランペットの輝かしいファンファーレ。

終盤コーダのトロンボーンにも加筆あり。

あまり評判にならぬ演奏だけれど、ミュンシュのドヴォルザークへの深い共感が自然に伝わってくる熱い演奏だった。

 

思い出した。
ミュンシュは「モルダウ」にもかなり楽譜に手を加えている。

 

Youtubeはアバド指揮ベルリンフィルのドヴォルザーク、交響曲第8番第4楽章

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コメント

第2楽章の鳴りっぷりが凄いです。第4楽章冒頭トランペットは名手、ロジェ ヴォワザンでしょうが、輝かしいですね。楽譜いじっていたのですね。チェロ協奏曲もいいです。

投稿: サンセバスチャン | 2023年9月 3日 (日) 16時38分

サンセバスチャンさん。
この演奏いいですよね。
いわゆるローカル色豊かな演奏ではないのですが熱い中にも繊細な歌心もあって、なかなかの名演だと思います。
チェロ協奏曲も好きな演奏です。

投稿: 山本晴望 | 2023年9月 6日 (水) 20時56分

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