日本フィルの第401回名曲コンサート、小林研一郎と髙木凜々子のヴァイオリン
今日も気温は30度越え。
日曜日、午前中のテート美術館展のあとはパイプオルガンの音が聞きたくてサントリーホール。
開演まで時間があったので、お茶の水ディスクユニオンに行き持参したCDを買い取っていただく。
未開封のダブリ買いが多かったので、東京までの交通費の半分ほどが浮いた。
昼食にしようと店を探したらJRお茶の水駅周辺の飲食店が激減していてびっくり。
駅の改良工事が関係しているのかな。
やむなく吉野家に入ろうとしたら行列ができていたのでリンガーハットで長崎ちゃんぽん。
そしてサントリーホールへ。
・G線上のアリア**
・トッカータとフーガ ニ短調 BWV565**
:以上 バッハ オルガン独奏)
・愛の挨拶* :エルガー
・タイスの瞑想曲* :マスネ
・ツィゴイネルワイゼン* :サラサーテ
(アンコール)
・歌劇「ジャンニ・スキッキ」より私のお父さん :プッチーニ
ピアノ伴奏は小林研一郎
・交響曲第3番「オルガンつき」 ハ短調 op.78** :サン・サーンス
(アンコール)
・歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 :マスカーニ
・交響曲第3番「オルガンつき」終結部
髙木凜々子*(ヴァイオリン)
石丸由佳** (オルガン)
小林研一郎(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
いわゆる名曲コンサートで有名曲ばかり。
この演奏会を選んだのは、髙木凜々子さんの実演を聴いてみたかったのとパイプオルガンの生の響きに浸りたかったこと、そして沼響でも取り上げたサン・サーンスも。
一週間ほど前にこのコンサートをネットで知った。
検索すると残券数枚。
選んだのは2階席下手のB席。
残り物ながらオルガンの鍵盤とストップの動きはよく見えたし、何よりも小林研一郎さんの指揮ぶりと表情がリアルに見えたのが収穫。
サン・サーンスは今年の2月には東大オケで聴いている。
小林研一郎は2019年の「カルミナ・ブラーナ」以来。
最初のバッハでのオルガンの深く包み込むような響きに心が洗われる思い。
「あぁ、来て良かった」。
そして今回最大の収穫は髙木凜々子のヴァイオリン。
暖かで気品のあるしっとりとしてのびやかな美しい響きが素晴らしく、比較的遅いテンポでじっくりと歌い上げていく「タイスの瞑想曲」では私の斜め前に座っていた御婦人がボロボロと涙を流しておりました。
使用楽器はストラディバリウス「Lord Borwick(1702年)」
「ツィゴイネルワイゼン」が終わり小林さんとの軽いトークのあとで、プッチーニの「私のお父さん」。
ここでピアノ伴奏は小林さんのサプライズ。
ピアノがちょうど自分の席の真下にあり、高木さんがピアノの傍らまで歩み寄って演奏してくれたので至近距離で演奏を聴くことも出来ました。
後半はサン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」。
コバケンさんの指揮は手慣れたもので終盤では壮大な音の大伽藍を築き上げていた。
この曲は実際に演奏したこともあり実演でも何度か聴いているので、曲の難所難所でのオケの演奏を確かめるといったマニアックな聴き方になっていた。
さすがプロと思う一方で、あぁ、やはりここは難しいんだなと感じる部分もありました。
アンコールは「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲。
なぜかオルガンは入らなかった。
そしてサン・サーンスの交響曲第3番の終結部分を再度演奏。
オルガンは偉大です。
フルオーケストラとパイプオルガンの響きを堪能しました。
Youtubeは高木凜々子のヴァイオリンで「G線上のアリア」
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