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2023年10月に作成された記事

2023年10月31日 (火)

ウイン・モリスのベートーヴェン、第九

曇り一時雨。10月も今日で終わり。


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昨日、たわわに実った柿のむこうに雪を被った富士山。

 

「沼津市制100周年記念の第九」の練習も佳境に入ってきている。

昨日になってプログラムの曲目解説の依頼が来た。
締め切りは一週間後。
曲は第九のほか2曲。

もう少し早く話をいただきたいもの。

ウェールズの指揮者、ウイン・モリスの第九を聴いた。


IMP原盤の日本ビクター盤CD.


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・交響曲第9番二短調 op.125『合唱』

 アリソン・ハーゲン(ソプラノ)
 デラ・ジョーンズ(アルト)
 デイヴィッド・レンドール(テノール)
 グウィン・ハウエル(バリトン)

 ウイン・モリス(指揮) 
 ロンドン交響合唱団
 ロンドン交響楽団
 
    録音:1988年、1989年 Walthamstow Town Hall

 

これはバリー・クーパー編による交響曲第10番を含むベートーヴェン、交響曲全集中の1枚。

デジタル録音。

この全集のうち1,2番以外の8曲(第10番も含む)を架蔵済み。

 

いずれもブックオフのジャンク格安棚で発見、なぜか1,2番の1枚はなかった。

 

モリスはマーラーの交響曲の全曲録音もあり、中でもクック編によるマーラーの交響曲第10番の録音はこの曲の最初期の録音だった。

これは良い出来だったと思う。

「巨人」はその当時珍しかった花の章付き。

他にはブルックナーの合唱曲「ヘルゴランド」のような珍しい曲の録音もある。

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モリスには珍しい曲の録音が多いので、ある種キワモノのような扱いを受けがちだけれど、演奏はいずれも正統派。

あまり策を弄していないので、未知の作品は安心して聴ける指揮者。

 

そしてこのモリスの「第九」

ブライトコップ旧版の典型的な演奏で、第4楽章序奏の2度目の導入部分のトランペットを歯抜けで演奏させていたり、vor Gottdeでのティンパニのみがデクレシェンドしていくところもはっきり捉えている。

 

速いテンポでピシリと引き締まった、まさに正統派のベートーヴェン。

聴かせどころではオケを十分に鳴らし切っている職人技。

 

ソロは知らない人達だけれど水準以上の出来だ。

ただロンドン響合唱団はかなり粗い。

モリスは合唱指揮者として名を上げただけに、これは意外だった。

十分なリハーサルがとれなかったのではなかろうか。

 

Youtubeはモリス指揮のドビュッシー、カンタータ「選ばれた乙女」。ソプラノはモンセラート・カバリエ。

美しい演奏です。

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2023年10月29日 (日)

Sea級グルメ全国大会in 沼津

10月最後の週末、明け方に激しい雷雨。

家が揺れるほどのカミナリだったけれど、起きる気力もなくそのまま布団の中。

帰省中の孫たちは目を覚まさなかったとのこと。


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昨日は「Sea級グルメ全国大会in 沼津」に家内と一緒に行っていた。

 

このイベントは国土交通省に「みなとオアシス」として登録されている全国の著名なみなと160か所から今回はご当地グルメ33か所が集合する食のイベント。

かつて全国で開催されたB級グルメの全国大会「B-1グランプリ」の港バージョン。

 

もっともB-1グランプリは2019年以降開催されていない。

 

午前中は母の世話などがあったので、昼過ぎに出発。

この日の沼津港は車の乗り入れができない。

 

近くの小学校から市の無料シャトルバスが出ていたけれど、今回は無料のシャトルシップも出るというので、隣の校区にある静浦漁港へ向かう。


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全長500メートルの長大な堤防のある静浦漁港は有名な釣りスポット。

タイ、クロダイ、アジ、ソウダガツオその他多彩な魚種が手軽に楽しめる場所で県外から来る釣り人も多い。

 

この日は土曜日のわりには釣り人は少なかった。

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ここで遊覧船に乗り沼津港へ。


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幸いい風もなく小さな船だけれどさほど揺れない。

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時速18ノット、所要時間は15分程度。これはバスで行くほぼ半分の時間。


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途中で帆船のAMI号を追い抜いた。

 

到着はお昼過ぎ。


かなりの人出で人気の屋台は早くも完売が多かった。


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結局、食べることができたのは4ブースほど。


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苫小牧のほっきカレー、室蘭のホタテチリバーガー、小名浜のメカジキメンチに鹿児島の姫甘えびの海鮮まん焼きなど。


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そもそも食べ歩きイベントなので、各ブースのメニューはひとつ。

量は少ない。

 

特設ステージには地元の高校吹奏楽部が演奏中。


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沼響メンバーによる弦楽四重奏も参加。

 

そこそこ満足して、帰りもシャトルシップで静浦漁港経由。


大きな船だったので揺れが少なかった。


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帰りの船上からの駿河湾。

 

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2023年10月27日 (金)

本日の練習、今回は遅刻で第九第三楽章

昨晩とうとう沼津市内でクマの目撃情報

富士山麓に近い沼津の愛鷹地区では以前から出ていたけれど、伊豆半島続きの地区では初めて。

我が家から数キロの場所なのでしばらく山に入るのは止めておこう。

 

静岡のご当地パンにして沼津のソウルフードのっぽパン

 

 

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実にたくさんのバージョンがあるけれども、「しぞーかおでんバージョン」が出たというので買ってみた。


バンデロール沼津工場直売所限定販売。


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静岡おでんは静岡の郷土料理ということになっている。

けれども、どちらかというと静岡市周辺の料理で、県東部の沼津近辺ではさほど普及していない。

 

そしてこののっぽパン(しぞーかおでんバージョン)。

 

こんにゃくやガンモ、煮たまご、こんぶなどに出汁を染み込ませた具材。
汁気はなし。


細かな魚粉がふりかけてあって相当開発に苦労した様子。


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そこそこイケル味だったけれど、これで850円はなぁ・・・・

 

昨日夜はベートーヴェンの第九、第3楽章を中心喜古恵理香先生の指揮。

場所は市民文化センター小ホール。

 

仕事が長引き会場到着は8時過ぎ。

 

ちょうど第3楽章の静かな箇所だったのでホール席でしばらく聴いていた。


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オケのメンバーに異動があるとはいえ沼響にとって第九は今回で7回目。

さほどの破綻はなく演奏は進んでいく。

 

曲の切れ目から席に滑り込んで吹いたけれど今回の練習は実働20分くらい。

 

Youtubeは「第九」第三楽章、4番ホルンの大ソロ。ホルンは名手ペーター・ダム

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2023年10月25日 (水)

プレトニヨフのリャードフ、チェレプニンのことなど

朝は冷えて昼間は24度、寒暖差が大きい。


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撒き忘れていた野菜の種がたくさん見つかった(゜o゜;


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全部有効期限切れ。

もったいないので試しにポットに撒いてみて一週間。


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ダイコンは発芽しました。

 

プレトニヨフの指揮でロシアの作曲家たちを聴く。


手持ちはD.Gから出ていたCD。


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・交響詩「ババ・ヤガー」   
・魔法にかけられた湖
・交響詩「キキモラ」   :以上リャードフ
・遠き王女のための前奏曲
・魔法にかけられた王国  :以上ニコライ・チェレプニン
・組曲『金鶏』  :リムスキー=コルサコフ
     ~グラズノフとマキシミリアン・シテインベルク編

  ミハイル・プレトニョフ(指揮)
  ロシア・ナショナル管弦楽団
 
   録音:1994年9月

 

かなり凝った選曲。

リムスキー=コルサコフとコルサコフ門下のリャードフとチェレプニンの作品を集めている。

リャードフの「魔法にかけられた湖」はかつて沼響の定演で取り上げている。

 

曖昧模糊とした曲だった。

ただ音のひとつひとつが色彩豊かに絡まっていく絶妙のオーケストレーションが印象に残っている。

 

チェレプニンの「魔法にかけられた王国」のタイトルは、リャードフの「魔法にかけられた湖」に似ている。


実はチェレプニンの曲は、ストラヴィンスキーの作曲で有名な「火の鳥」の音楽として作曲されたもの。

セルゲイ・ディアギレフは1910年の新作バレエとして、「火の鳥」を題材とすることを思いつき、最初チェレプニンが作曲を担当することになっていた。


ところがチェレプニンは作曲を途中で放棄。

次にリャードフに依頼するもこれもダメ。

結局、「火の鳥」の音楽は当時若手だったストラヴィンスキーが作曲することになった。

結果的にこれが大成功となったのだけれど、チェレプニンの「魔法にかけられた王国」は、この時書きかけだった「火の鳥」の音楽を改作したもの。

チェレプニンの曲は、ストラヴィンスキーの曲に比べると響きが保守的。
美しくも有りオーケストレーションは精緻だけれども今ひとつインパクトに欠ける。

 

あらためて「火の鳥」はストラヴィンスキーが作曲していて良かったと思う。

 

リムスキー=コルサコフの「金鶏」も鳥がらみ。


「金鶏」はリムスキー=コルサコフの最晩年の作品で、作曲者自身初演に立ち会うこともなく亡くなっている。

ここではグラズノフとマキシミリアン・シテインベルグによる編曲版を使用。

実はディアギレフはグラズノフにも、「火の鳥」の作曲を持ち掛けたのではないかとも言われている。
シティンベルクはリムスキー=コルサコフの弟子にして娘婿。

 

結局、この3人の作品を聴き比べてみると、リムスキー=コルサコフの作品が他の2人とはひとつ飛び抜けた洗練された音楽が鳴っていて、さすがの貫禄。

いろいろと考えさせられた1枚。

 

プレトニヨフの演奏は、実演で聴いた彼のピアノ演奏に共通する明快さと構成の確かな洗練さがあって非常に良い。

 

Youtubeはチェレプニンのホルン四重奏のための6つの小品、ベルリンフィルのホルンセクション

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2023年10月23日 (月)

本日の練習、喜古先生の指揮で「第九」第2、4楽章、そして同級生の訃報

晴れ、朝夕は冷えてきた。

本日オフで、午後から母の介護の関係でケアマネージャーその他施設の担当の方

4名が来て今後の介護の方針のを話し合い。

皆さん献身的に考えてくださってただただ感謝。

その後母を歯医者へ連れて行ったりしていた

 

最近裏山にイノシシが出没。

今日も明け方に枯れ木を踏むパキパキという音で目が覚めた。

先週は仕掛けてあったワナにイノシシが入ったと隣のおじさんが教えてくれた。

 

今年は全国で熊の被害が深刻となっているけれど、伊豆河津町で熊捕獲のニュース。

伊豆半島では20世紀初めに熊は絶滅したはずだった。

我が家の裏山は伊豆の山々とは峰続き。

イノシシだけでなく鹿や猿も出没したことがあるけれど熊はやだなぁ。

 

隣町清水町にある鮮魚店「魚勝」さんの刺身盛り合わせ。
これで千円。


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店主さんはその道60年。

自分が小学校の時から包丁を握り鮮魚を捌いていた。

 

昨晩はオケの練習


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沼津市制百周年記念ベートーヴェン第九の練習。

喜古先生の指揮で第2楽章と第4楽章。


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速いテンポでサクク進めていくのは、先日聴いた喜古先生がアシスタントを務めていたパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェン解釈の影響だろうか。

喜古先生も版の扱いにはだいぶ迷っている様子。

 

団員の中に高校の同級生の兄のメンバーがいて、休憩時間にその同級生が亡くなったことを教えていただいた。

このところ身近な人たちの訃報が増えている。

自分もそのような年になったということか。

 

Youtubeはパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルの「第九」

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2023年10月21日 (土)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

10月も後半に入り過ごしやすい日々。

 

昨晩、隣町の富士市に行き久しぶりに外来オケを聴いてきた。

 

外来のメジャーオケを聴くのは2018年のウィーンフィル以来5年ぶり。

 

結局その後コロナ禍で多くのアーティストの来日が中止になったりしたのとチケット代が極端に上がったので、すっかりご無沙汰になってしまった。

 

聴いたのはスイスのチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
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指揮は同オケの音楽監督、そしてN響の初代首席指揮者(2022年まで)にして名誉指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ

 

今年暮れの沼響の「第九」を指揮していただく喜古恵里香先生は、ヤルヴィのN響首席指揮者時代にアシスタントを務めている。

 

 

ピアノソロは第18回ショパン国際ピアノコンクールの覇者ブルース・リウ

 

 

昨日はオフだったので、早めに会場に行ってホール周辺のブックオフやハードオフに寄ろうかとも考えていたけれど、結局いろいろな雑事に追われて家を出たのは16時半。

 

この時間ならば余裕で間に合うと思い、クーポン券のあった「はま寿司」で早めの夕食。

 

国道1号線バイパス経由で富士市へ向かう。所要時間は40分ほどのはずだった。

 

ところがバイパスが途中から渋滞。

 

車がほとんど前に進まなくなってしまった。
この時間でこれほどの渋滞は珍しい。

 

カーナビの到着予想時刻がずるずると遅くなり18時を過ぎている。
開場は18時半なので間に合うはずだけれど、ホールの駐車場が満車ならば周囲を探さなければならない。

 

ちょっと焦って来た。

 

しばらくすると前の方にボンネットを開けた車が見えてきた、どうやらエンストらしい。
これが原因だった。

 

エンスト車を抜けたあとは順調だったけれどホール到着は18時半を回っていた。
遠目にも平面駐車場にはびっしりと車。

 

満車表示がなかったので、とりあえずエリアに入ってスペースを探しながら中をグルグルと回る。

 

開演時間が迫る中で、ここで探すか他の場所を探すか迷っているうちに出る車が出始めた。
どうやら駐車している車の多くは昼間のイベントの客だったらしい。

 

あと30分早かったら、満車で他の場所を探さなければならなかったと思う。
渋滞はケガの功名か。

 

そしてホールへ。
Img_20231020_184423 曲は

 

・「献堂式」序曲           :ベートーヴェン
・ピアノ協奏曲第1番        :ショパン
・黒鍵のエチュード(アンコール)  :ショパン
・交響曲第5番 ハ短調       :ベートーヴェン
・「プロメテウスの創造物」序曲(アンコール)   :ベートーヴェン

 

 ブルース・リウ(ピアノ)
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

 

 富士市民文化会館 ロゼシアター

 

パーヴォの父、ネーメ・ヤルヴィはエーテボリ交響楽団で実演を聴いている。

 

その時はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とブラームスの交響曲第1番を中心とするプログラムで、アンコールでは得意のシベリウスから「アンダンテ・フェヅティーボ」と「カレリア」組曲から行進曲ふうにを聴かせてくれた。

 

父ヤルヴィは恰幅の良い紳士だったけれどパーヴォ・ヤルヴィは比較的スリムで小柄に見えた。
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オケは12型対向配置、コントラバスは舞台下手でチェロの後ろに6人が並ぶ。

管楽器はほぼ標準編成だけれど「運命」の第4楽章で加わるピッコロとコントラファゴット奏者たちは他の楽章でもフルートとファゴットに持ち替えて時々吹いていた。

ティンパニはベートーヴェンでは小型のものを使用。

序曲のトランペットは遠くでよく見えなかったけれど、長い管のものを使っているようだった。

 

序曲は最初の和音からしてガツンと力強い。

 

「献堂式」はベートーヴェンの数ある序曲で最後のもの。
祝祭的な華やかさと後半のフーガに聞かれるような古典的な格調の高さがあって好きな曲だ。演奏ではマルケヴィッチの演奏がお気に入り。

 

小型のティンパニの幾分軽い響きを強調しながら曲は早いテンポで進む。

 

トーンハレ管は実演では始めて聴くけれどなかなか良い。
ブラームスも指揮台に立った伝統オケ。

幾分古風で渋い響きが古いドイツのオケの音と似ている。
かつて聴いたバンベルク響がこんな音だった。

フーガでは対向配置の妙が見事に決まっていた。

 

続いてショパン、序曲と異なり長い序奏からしてロマンティックに歌わせていく。

最初ソリストのブルース・リウは連日の公演で幾分疲れているように見えた。

音量が弱く第一楽章前半ではホルンソロとのからみで若干のずれがあったけれど、ヤルヴィがうまく修正していた。

リウのきめ細やかで繊細な音、幾分ナイーヴに見える芸風は第2楽章で良い結果となった。

 

演奏が終わったとたん、前のあたりに座っていたお客が一斉に立ち上がり突然のスタンディングオーベーション。

かなりの人数だ。

皆、比較的若い?女性たち。

演奏は良かったけれど、ちょっと違和感。

そうか、そういうピアニストだったのね。

追っかけの熱烈なファンがいるようだ。

 

そして後半。

「運命」は自分でも何度も演奏しているし実演も数えきれないほど。

手持ちの音源も200を超える。

 

それでもヤルヴィの解釈は初めて聴くような新鮮な部分があって楽しめた。

要所要所で大きく歌わせながら速いテンポでぐいぐいとオケを煽るヤルヴィ。

ところどころでホルンのグシュとした閉塞音も聞こえてくる。

第3楽章トリオのフガートでのコントラバスとチェロの一糸乱れぬアンサンブルも見事。

第4楽章に至るブリッジの緊張感に満ちたピアニシモもから第4楽章の歓喜の爆発もよかった。

 

アンコールはベートーヴェンの「プロメテウスの創造物」序曲。

 

聴いていてオケが指揮者に全面的に信頼を寄せているのが伝わってきて、力のある指揮者とオケが全力を出し切った爽快感の残る演奏会でした。

 

帰宅は10時過ぎ、寝ずに待っていた帰省していた孫たちが迎えてくれた。

Youtubeはパーヴォ・ヤルヴィ指揮ベルリンフィルのシベリウス、交響曲第5番第3楽章から

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2023年10月19日 (木)

ベーレンスのラヴェル、シェエラザード

晴れ時々曇り、最高気温は26℃。

昨日、昼食後に眠くなって畳の上でウトウトしていた。

目覚めてふと横を見るとヤモリの姿。


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母方の叔父逝去。

叔父は埼玉在住、昨年のお盆には80半ばの身で一人車を運転して我が家に来た。

ちょうど娘たちも帰省していて和やかに話をすることができた。

この時叔父は、いつになく母と長話をして帰っていった。

帰るときに私が「また来てください」と言ったら、叔父は車の中で微笑みながら頷いていた。

結局この姿が見納めだった。

 

夏の猛暑の時から体調を崩していたとのこと。
先週は家内の叔父の葬儀もあり、この季節の変わり目で亡くなる人が増えているようだ。

 

ベーレンスの歌うラヴェルの歌曲集「シェエラザード」。


手持ちは英DECCAの外盤LP.


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・歌曲集「シェエラザード」 :ラヴェル
・歌曲集「夏の夜」op.7   :ベルリオーズ

   ヒルデガルト・ベーレンス(S)
   フランシス・トラヴィス(指揮)
    ウィーン交響楽団

      録音 1983年10月

 

1977年のカラヤン指揮の「サロメ」で鮮烈の登場を果たしたベーレンスの、これが初のソロアルバムだった。

メジャーデビュー以後、カラヤンのほかバーンスタインやベーム、小澤征爾らビッグネームとのオペラで注目を浴びたベーレンス。

 

今どうしてるかな?とネットで調べてみたら2009年草津国際音楽祭の講師として来日中に急逝していた。

 

そしてこのラヴェル。

ドラマティックな歌唱で定評のあるベーレンスだけれど、この盤ではきめ細やかな美しい声と落ち着いた歌唱を聴くことができる。

トラヴィスの伴奏も良い。

 

華やかさや艶やかさよりも、清潔で品の良い穏やかな静けさが自分の周囲に満たされるような、幸せな気分になれる名盤だ。

Youtubeはベーレンスのラヴェル、歌曲集「シェラザード」から第3曲「つれない人」

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2023年10月17日 (火)

ムーティのベルリオーズ、幻想交響曲

本日快晴。


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出勤時に狩野川河畔からの富士山。

日曜の雨で山頂付近に雪が降ったようだ。


どこからかキンモクセイの良い香り。


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そして上流の箱根山系。

 

ムーティのベルリオーズ、幻想交響曲を聴く

 

幻想交響曲は沼響の定演で演奏した20年ほど前に、聴き比べ記事を沼響のホームページで連載している。

 

90種以上の演奏を聴き比べたけれど、このときあまりにも沢山聴きすぎて食傷気味になってしまい、以後まともにこの曲を聴くことは少なくなってしまった。ちなみに「新世界より」の聴き比べは130種類。

この時ムーティの幻想は紹介していなかった。


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・幻想交響曲 op.14a

 リッカルド・ムーティ(指揮)
 フィラデルフィア管弦楽団
 
    録音:1984年11月

 

ムーティの3つある同曲の最初の録音。


3度目の2010年のシカゴ響音楽監督就任記念ライヴ録音では、幻想交響曲の続編の「レリオ」も一緒に演奏している。

ムーティのベルリオーズは同じフィラデルフィア管との劇的交響曲「ロミオとジュリエット」もあり、ムーティにとってベルリオーズはこだわりの作曲家のようだ。

 

実際この幻想交響曲でもリピートは全て繰り返している。

 

演奏はムーティならではの熱さと突進力はそのままに細部にわたりかなり緻密。

特に第1楽章で顕著。

序奏での休符の絶妙な間合い、第3楽章最初と最後でのティンパニの表情の雄弁さなど。

 

フィラデルフィア管の美しい音が第2楽章の舞踏会で映えていた。

第4楽章と第5楽章の熱気などなかなかのもの。

 

第5楽章の鐘の音はかなり豊かな響き、この部分だけホールトーンが異なるので別採りなのだろう。

 

かなりの名演でシカゴ響とのライヴも聴いてみたくなった。

 

Youtubeはムーティの指揮でグルックの歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲

 

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2023年10月14日 (土)

チッコリーニのセヴェラック、「ラングドックにて」

10月も半ばになって深まる秋。


裏山に未だ紅葉の気配がないのが不思議。


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朝夕気温が下がり、オクラの成長が止まり始めている。

畑にはモグラが大発生。


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今朝、モグラ塚が蜜柑の木の下に10個余りできていてビックリ。

 


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蜜柑は今年は当たり年。

たわわに実り色づいてきた。

 

木曜には行きつけのクリニックで定期健診。
高めだったヘモグロビンA1cが劇的に下がっていてビックリ。

夏の酷暑の際に連日水をがぶ飲みしていたからかな??

 

 

チッコリーニのセヴェラックを聴く。


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・組曲「ラングドックにて」
・『休暇の日々』第1集 8つのロマンティックな小品*

 

アルド・チッコリーニ(ピアノ)

録音:1968年12月31日
   1969年4月17日*

 

フランスの作曲家デオダ・ド・セヴラック(1872-1821)

 

病弱でありながら第一次世界大戦には40代で看護兵として応召されている。
復員した2年後に死去。

47才だった。

オペラや管弦楽曲もあるようだけれど、今ではいくつかの愛らしいピアノ曲で知られるのみ。

 

ドビュッシーやラヴェルとは異なる独特の色彩感。

セヴェラックの音楽に共通して感じるのは心の暖かさと郷土愛。

 

セヴェラックの故郷、南フランスのラングドック地方に題材を得たピアノ曲「ラングドックにて」からは、明るい太陽と枯れ草の香りが漂うような風景が広がる。

 

サロン風な軽さに流れる寸前で踏み止まっている芸術作品。


グレゴリオ聖歌のエコーが聞えてきたりと、どこかアルカイックな雰囲気も漂う。

 

「休憩の日々」はシューマンの「子供の領分」にインスパイアされたような作品。
第1曲のタイトルは「シューマンへの祈り」

 

ここでも明るく心優しいセヴェラックの世界

一度この嵌まると抜け出せない魅力的な音楽の数々。

 

Youtubeはセヴェラックの「休暇の日々」第1集から「古いオルゴールがきこえるとき」

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2023年10月10日 (火)

ルドルフ・モラルトのモーツァルト、戴冠ミサ

雨のち曇り。月曜日から雨。

気温の差が大きくて昨晩は母の部屋に暖房を入れた。

 

昨晩は家内の身内のお通夜。

遠方から義母の姉妹が皆集まった。

大部分の方は自分の結婚式以来の再会。

自分の頭の中では皆さんの顔が結婚式の時の印象のまま凍結されている。

 

だが40年の時間の経過で皆80代以上。
時の経過は無情だ。

 

皆さん白髪となり皺も増えてほとんど誰が誰なのかわからなかった。


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通夜の帰りに家内と焼肉「八福」で遅い夕食。

 

モラルトのモーツァルト、「戴冠ミサ」を聴く。

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・ミサ曲 ハ長調 K.317 「戴冠ミサ」

  エーリッヒ・マイクート(テノール)
  ヴァルター・ベリー(バス)

  ルドルフ・モラルト(指揮)
  ウィーン交響楽団
  ウィーン少年合唱団

       録音1956年

モーツァルト生誕200年記念として録音されたもの。
蘭PHILIPSへの録音。

手持ちは国内盤10吋盤。モノラル。

国内盤の表記にはソリストの名はない。
ソプラノとアルトのソロパートは少年合唱団の団員なのだろう。

 

エーリッヒ・マイクート(Erich Majkut)とヴァルター・ベリーはウィーン国立歌劇場で活躍したベテラン。

同時期にPHILIPSが録音したベーム指揮ウィーン響による歌劇「フィガロの結婚」全曲にもこの二人が出ている。

 

80年代半ばに自分がウィーンに行ったときにベリーはまだ歌っていて「マイスタージンガー」に出ていた。

録音も多数。

エーリッヒ・マイクートの手持ちでは、先ほどのベームの「フィガロの結婚」とベルンハルト・パウムガルトナー指揮のモーツァルト未完のジングシュピール「ツァイーデ」があるけれど、あまり印象に残っていない。

Orfeoから出たウィーンフィルを振ったワルターの第九でも歌っている。

 

この演奏を聴いた最初の印象では飾り気のないアットホームな雰囲気のモーツァルト。

合唱やソロになんとなく詰めの甘いノンキさが感じられたけれど、後半のサンクトウスあたりから音楽の流れに緊張感が漂い始めていた。

 

80年代半ばにウィーンに行った。

ちょうどクリスマスの時期。

お店が軒並み閉まっていて困ったけれど、シュテファン大聖堂の中でちょうどクリスマスのミサをやっていて、「戴冠ミサ」が典礼の中で演奏されていた。

この時オケの中にはウィーンフィルのメンバーもチラホラ見えていた。

 

モラルトの演奏を聴いていてその時のことを思い出した。

この演奏もウィーンの日常生活の中で演奏されているモーツァルトそのままの姿。

 

EQカーヴをAESにしたら聴きやすくなって、おそらく教会の中での録音なのだろう。
豊かな残響の中に細かなパートの動きも良く聞こえてくる。

 

モノラルながら音が良く、あたかも40年前にタイムスリップしてシュテファン教会の中で聴いているような気分になった。

 

Youtubeは戴冠ミサ

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2023年10月 7日 (土)

デムスのバッハ、パルティータ

爽やかな秋晴れの朝。

初冠雪を観測した富士山も良く見える。


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朝夕冷えて9月末の真夏のような暑さは過去の出来事のよう。

裏山の奥からのツクツクホウシの声は全く聞こえなくなっている。

 

備忘録として。


市民文化センターで開催されていた静岡県立美術館の移動美術展「旅する人生」


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先月末、仕事を終えて駐車場まで歩く途中に寄ってみた。

旅をテーマに沼津や富士山を中心とする作品群。


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県立美術館所蔵のコレクションから、お馴染みの歌川広重の浮世絵数点から横山大観、東山魁夷などのビッグネーム。そして徳川慶喜や沼津出身の山口源など28点。


入場無料。

作品としては小さなものが多かったけれど、うまくセレクトされていて楽しめた。

 

驚いたのは、日本最初の漫画雑誌「ジャパン・パンチ」を創刊した英国人チャールズ・ワーグマンが描いた「富士遠望図」。

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絵はさほど良いとは思わなかったけれど、この場所は我が家から比較的近い志下の海岸。

 

数々の個性的な風刺漫画で知られるワーグマン。


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実際はこれほど山は海岸に迫っていないけれど、この時期我が家の近くまで来ていたんだ・・・

不思議な思いで見入っていた。

 


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デムスの弾くバッハを聴く。

録音はWESTMINSTERのLP.


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・パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825
・パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
・パルティータ第4番ニ長調 BWV.828

  イェルク・デムス(ピアノ)

  録音:1964年、ウィーン

 

粒立ちのはっきりした硬い音。

それでいて透明な響きで軽やかにバッハの世界を描き出していく。

 

録音された時代もあってロマンティックなバッハだけれども、甘く流れずにキリリと引き締まった格調の高さが感じられるのが良い。

中でも第4番が秀逸。

 

デムスは自分としては苦手なピアニストだけれど、この時期のバッハは良いと思う。

 

Youtubeは晩年のデムス、ドビュッシーの「沈める寺」

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2023年10月 5日 (木)

本日の練習、喜古恵理香先生の指揮で「第九」第1、3楽章

本日、大平からの富士山。

初冠雪。


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最高気温は27度。朝夕は涼しくなった。

今年の秋は短いかもしれない。

 

昼前に鳥島近海で大きな地震。津波警報が出た。

 

 

木曜夜はオーケストラ。
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沼津市制100周年記念「市民が祝う沼津第九」 の練習。

 

本番を指揮していただく喜古恵理香先生でベートーヴェンの第九、第1楽章と第3楽章。


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今回はブライトコプフ新版での演奏だけれど、先生はあまり版の内容にはこだわらない様子。

 

 

YOUTUBEはバレンボイムの第九

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2023年10月 4日 (水)

クリュイタンスのアルルの女

今日は一日雨が降ったり止んだり。

昨日から一転して朝は冷えて今日から一気に衣替え。

 

北海道の旭岳では初冠雪。

 

昨日はオフ、一日良い天気だった。


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晴れた空には秋の雲。


暑さは残り夏野菜のオクラはまだ元気。


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畑の隅に野生化したニラが花を咲かせていた。


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ニラを採っていたら、赤トンボがこちらを見ていた。

 

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定評のある名盤クリュイタンスの組曲「アルルの女」を聴く。

 

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・「アルルの女」 第1組曲、第2組曲

  アンドレ・クリュイタンス
  パリ音楽院管弦楽団 

      録音:1964年1月

 

手持ちは国内盤LP2種外盤1種に国内CD1種

 

演奏はさすがにこの曲のトップとして君臨している名盤。

管楽器のカラフルな響きも魅力的だけれど、全編に漂う余裕と落ち着きのある雰囲気が良いな。

聴いているうちに自然と気分がゆったりリラックスしてくる長く語り継がれる歴史的な名盤。

 

いろいろ聞き比べて音が悪いのは仏TRIANON盤。


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音像も狭いしカッティングレベルが低い。

 

結局手持ちで一番良かったのは東芝の赤盤LPだった。


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Youtubeはクリュイタンスの「展覧会の絵」

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2023年10月 1日 (日)

クラシックレコードコンサートはシャリアピンの「のみの歌」

今日から10月、日曜日。

昨晩遅くに雨。
明け方まで残り遠くではカミナリが鳴っていた。

日中は晴れた。

 

木曜のオケの練習は仕事が長引き、疲れもあって欠席。


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聴けば本番を指揮していただく喜古恵里香先生の指揮でシューベルトの「グレート」のシンフォニー、なかなか熱い練習だったとのこと。

遅れても行けばよかったかな・・とチョッピリ後悔。

 

翌日の金曜夜は隔月開催の沼津市民文化センター主催の「クラシックレコードコンサート」の解説。


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昨年から古典派から順に音楽史を辿りながら名曲を紹介している。


ちょうど今年はロマン派を取り上げていて、前回は独逸ロマン派のブラームスやシューマンなど。

この12月に沼津にウクライナフィルが来演することになり、演奏曲目に「新世界より」とシベリウスのヴァイオリン協奏曲が入っている。


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ちょうどこのコンサートの宣伝も兼ねて、遅れてきたロマン派の作曲家たち、いわゆる国民楽派という括りでまとめてみた。

 

ドヴォルザークとシベリウスのほかサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」にロシア5人組からムソルグスキーの「のみの歌」、ボロディンの弦楽四重奏第2番の「ノクターン」など。


硬軟取り混ぜた比較的有名な曲を集めたので参加された方も多かった。

 

サラサーテはハイフェッツ、ムソルグスキーはシャリアピンという歴史的な大物二人の演奏で紹介。

 

当日使用する盤を選定する際に、事前に二人の同曲で異なる録音をいくつか聴き比べてみた。

 

ハイフェッツの「ツィゴイネルワイゼン」は最後の1951年録音ですんなり決定。

 

問題はシャリアピンの「蚤の歌」。


2019年にMarstonから出た「フュードル・シャリアピン全録音」CD13枚組にはシャリアピンの蚤の歌は4種が収録されている。

・1907年
・1926年5月 オケ伴奏
・1927年7月 オケ伴奏
・1936年2月 ピアノ伴奏・G.Godzinsky

「SPレコード60,000曲総目録」(監修 昭和館 アテネ書房刊)によれば、オケ伴奏と伴奏者不明のもの、そしてG.Godzinskiによるものがあり、日本ビクターから異なる番号で3つ出ていた。


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この中からオケ伴の1927年録音を使用することにした。


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レコードでは東芝のGR盤が一般的だったけれど、手持ちの日本ビクターから出ていたシャリアピンの歌を集めた歌唱集LP3枚組にも収録されていて、最初こちらを使うつもりだった。

ところがこのLPがどこかへ行ってしまってみつからない。

家じゅう探してもダメ。

 

やむなく東芝のGR盤を使うことにした。


ところがこのGR盤は音が悪い。

 

もともとの録音が悪いのか復刻が悪いのかはわからないけれど。


音が遠くで鳴っていてシャリアピンの風格が伝わってこない。

 

いろいろ探していて家にもうひとつシャリアピンの「蚤の歌」録音があった。

 

1936年の来日時に東京で録音されたもの。


手持ちはロームミュージックファンデーションが出した「日本SP名盤復刻選集 1」

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これが非常に良い。

SP特有のノイズを取り除かないピュアな音。

 

結局、この時同時に録音された「ヴォルガの舟歌」も併せて取り上げた。

 

ダイナミックレンジの幅がものすごく。

「ヴォルガの舟歌」では、ピアニシモで微かに聞こえてくる始まりからしだいにクレシェンドしてやがて巨大な姿となる様は圧倒的。

 

まさに歌う俳優そのもの。


声だけで歌の情景が目に浮かぶほど。

 

お客様の反応もよかった。

 

Youtubeはシャリアピンが歌う「蚤の歌」、1936年東京での録音

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