ウイン・モリスのベートーヴェン、第九
曇り一時雨。10月も今日で終わり。
昨日、たわわに実った柿のむこうに雪を被った富士山。
「沼津市制100周年記念の第九」の練習も佳境に入ってきている。
昨日になってプログラムの曲目解説の依頼が来た。
締め切りは一週間後。
曲は第九のほか2曲。
もう少し早く話をいただきたいもの。
ウェールズの指揮者、ウイン・モリスの第九を聴いた。
IMP原盤の日本ビクター盤CD.
・交響曲第9番二短調 op.125『合唱』
アリソン・ハーゲン(ソプラノ)
デラ・ジョーンズ(アルト)
デイヴィッド・レンドール(テノール)
グウィン・ハウエル(バリトン)
ウイン・モリス(指揮)
ロンドン交響合唱団
ロンドン交響楽団
録音:1988年、1989年 Walthamstow Town Hall
これはバリー・クーパー編による交響曲第10番を含むベートーヴェン、交響曲全集中の1枚。
デジタル録音。
この全集のうち1,2番以外の8曲(第10番も含む)を架蔵済み。
いずれもブックオフのジャンク格安棚で発見、なぜか1,2番の1枚はなかった。
モリスはマーラーの交響曲の全曲録音もあり、中でもクック編によるマーラーの交響曲第10番の録音はこの曲の最初期の録音だった。
これは良い出来だったと思う。
「巨人」はその当時珍しかった花の章付き。
他にはブルックナーの合唱曲「ヘルゴランド」のような珍しい曲の録音もある。
モリスには珍しい曲の録音が多いので、ある種キワモノのような扱いを受けがちだけれど、演奏はいずれも正統派。
あまり策を弄していないので、未知の作品は安心して聴ける指揮者。
そしてこのモリスの「第九」
ブライトコップ旧版の典型的な演奏で、第4楽章序奏の2度目の導入部分のトランペットを歯抜けで演奏させていたり、vor Gottdeでのティンパニのみがデクレシェンドしていくところもはっきり捉えている。
速いテンポでピシリと引き締まった、まさに正統派のベートーヴェン。
聴かせどころではオケを十分に鳴らし切っている職人技。
ソロは知らない人達だけれど水準以上の出来だ。
ただロンドン響合唱団はかなり粗い。
モリスは合唱指揮者として名を上げただけに、これは意外だった。
十分なリハーサルがとれなかったのではなかろうか。
Youtubeはモリス指揮のドビュッシー、カンタータ「選ばれた乙女」。ソプラノはモンセラート・カバリエ。
美しい演奏です。
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