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2023年10月10日 (火)

ルドルフ・モラルトのモーツァルト、戴冠ミサ

雨のち曇り。月曜日から雨。

気温の差が大きくて昨晩は母の部屋に暖房を入れた。

 

昨晩は家内の身内のお通夜。

遠方から義母の姉妹が皆集まった。

大部分の方は自分の結婚式以来の再会。

自分の頭の中では皆さんの顔が結婚式の時の印象のまま凍結されている。

 

だが40年の時間の経過で皆80代以上。
時の経過は無情だ。

 

皆さん白髪となり皺も増えてほとんど誰が誰なのかわからなかった。


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通夜の帰りに家内と焼肉「八福」で遅い夕食。

 

モラルトのモーツァルト、「戴冠ミサ」を聴く。

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・ミサ曲 ハ長調 K.317 「戴冠ミサ」

  エーリッヒ・マイクート(テノール)
  ヴァルター・ベリー(バス)

  ルドルフ・モラルト(指揮)
  ウィーン交響楽団
  ウィーン少年合唱団

       録音1956年

モーツァルト生誕200年記念として録音されたもの。
蘭PHILIPSへの録音。

手持ちは国内盤10吋盤。モノラル。

国内盤の表記にはソリストの名はない。
ソプラノとアルトのソロパートは少年合唱団の団員なのだろう。

 

エーリッヒ・マイクート(Erich Majkut)とヴァルター・ベリーはウィーン国立歌劇場で活躍したベテラン。

同時期にPHILIPSが録音したベーム指揮ウィーン響による歌劇「フィガロの結婚」全曲にもこの二人が出ている。

 

80年代半ばに自分がウィーンに行ったときにベリーはまだ歌っていて「マイスタージンガー」に出ていた。

録音も多数。

エーリッヒ・マイクートの手持ちでは、先ほどのベームの「フィガロの結婚」とベルンハルト・パウムガルトナー指揮のモーツァルト未完のジングシュピール「ツァイーデ」があるけれど、あまり印象に残っていない。

Orfeoから出たウィーンフィルを振ったワルターの第九でも歌っている。

 

この演奏を聴いた最初の印象では飾り気のないアットホームな雰囲気のモーツァルト。

合唱やソロになんとなく詰めの甘いノンキさが感じられたけれど、後半のサンクトウスあたりから音楽の流れに緊張感が漂い始めていた。

 

80年代半ばにウィーンに行った。

ちょうどクリスマスの時期。

お店が軒並み閉まっていて困ったけれど、シュテファン大聖堂の中でちょうどクリスマスのミサをやっていて、「戴冠ミサ」が典礼の中で演奏されていた。

この時オケの中にはウィーンフィルのメンバーもチラホラ見えていた。

 

モラルトの演奏を聴いていてその時のことを思い出した。

この演奏もウィーンの日常生活の中で演奏されているモーツァルトそのままの姿。

 

EQカーヴをAESにしたら聴きやすくなって、おそらく教会の中での録音なのだろう。
豊かな残響の中に細かなパートの動きも良く聞こえてくる。

 

モノラルながら音が良く、あたかも40年前にタイムスリップしてシュテファン教会の中で聴いているような気分になった。

 

Youtubeは戴冠ミサ

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