ベーレンスのラヴェル、シェエラザード
晴れ時々曇り、最高気温は26℃。
昨日、昼食後に眠くなって畳の上でウトウトしていた。
目覚めてふと横を見るとヤモリの姿。
母方の叔父逝去。
叔父は埼玉在住、昨年のお盆には80半ばの身で一人車を運転して我が家に来た。
ちょうど娘たちも帰省していて和やかに話をすることができた。
この時叔父は、いつになく母と長話をして帰っていった。
帰るときに私が「また来てください」と言ったら、叔父は車の中で微笑みながら頷いていた。
結局この姿が見納めだった。
夏の猛暑の時から体調を崩していたとのこと。
先週は家内の叔父の葬儀もあり、この季節の変わり目で亡くなる人が増えているようだ。
ベーレンスの歌うラヴェルの歌曲集「シェエラザード」。
手持ちは英DECCAの外盤LP.
・歌曲集「シェエラザード」 :ラヴェル
・歌曲集「夏の夜」op.7 :ベルリオーズ
ヒルデガルト・ベーレンス(S)
フランシス・トラヴィス(指揮)
ウィーン交響楽団
録音 1983年10月
1977年のカラヤン指揮の「サロメ」で鮮烈の登場を果たしたベーレンスの、これが初のソロアルバムだった。
メジャーデビュー以後、カラヤンのほかバーンスタインやベーム、小澤征爾らビッグネームとのオペラで注目を浴びたベーレンス。
今どうしてるかな?とネットで調べてみたら2009年草津国際音楽祭の講師として来日中に急逝していた。
そしてこのラヴェル。
ドラマティックな歌唱で定評のあるベーレンスだけれど、この盤ではきめ細やかな美しい声と落ち着いた歌唱を聴くことができる。
トラヴィスの伴奏も良い。
華やかさや艶やかさよりも、清潔で品の良い穏やかな静けさが自分の周囲に満たされるような、幸せな気分になれる名盤だ。
Youtubeはベーレンスのラヴェル、歌曲集「シェラザード」から第3曲「つれない人」
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