テンシュテットのエロイカ
晴れのち曇り。
本日三島からの富士山。
灯油を買いに行ったら18リットルポリタンクで二千円近い値段。
終わりが見えない円安も続き電気代も値上がり諸物価高騰。
地球温暖化の影響も顕在化して世界的な天変地異と戦火も拡大。
混沌とした令和5年もあとわずか。
せめて明るい音楽をと思ったけれど、思いつかずにCD棚から目に止まったのはクラウス・テンシュテットのベートーヴェン。
エロイカを聴いた。国内盤CD.
・交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』
・交響詩『はげ山の一夜』*
クラウス・テンシュテット指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1991年 9月10月(ライヴ) 1990年5月*
テンシュテットが病に倒れ一時的に復帰した後の録音。
テンシュテットのエロイカでは、学生時代にFMで聴いた北ドイツ放送響を指揮した演奏の印象が強烈で、この時にエアチェックしたカセットテープは何度も聴いている。
この時の演奏は1979年10月3日ロカルノのサンフランチェスコ教会でのライヴ。
このロカルノのライヴはかつていくつかの海賊レーベルでも出ていた。
手持ちはDRUMCANレーベルのCDだけれど、音は自分のエアチェックテープの方が良い音だった。
他に同じ組み合わせの「エロイカ」が出ている1979年7月の放送用ライヴ。
「コリオラン」序曲とのカップリング。
演奏そのものは聴衆を前にしたロカルノのライヴが良い。
あとテンシュテットのエロイカの手持ちでは、ウィーンフィルとの唯一の共演となった1982年8月29日のライヴと、TIENTOレーベルから出ていた1988年10月23日のロンドンフィルとのライヴ。
今日聴いたEMIのエロイカは、残されたテンシュテットの最後のエロイカ演奏。
この数年後に再び倒れ1998年に死去。
今日はこのエロイカ全てを聴き直したわけではないけれど、ロンドンフィルとのEMI盤は他の演奏に比べ第一楽章の演奏時間が1分ほど長い。
ただ聴感上はほとんど他の演奏との差が無い。
堂々たる風格、さりとて停滞せずに音楽は格調高くスピーディーに進んでいく。
テンシュテットのタイプとしては20世紀初めの巨匠タイプ。
だが音楽は少しも古さを感じさせない。
テンシュテットのエロイカではいずれも第2楽章が秀逸だけれど、この晩年の演奏はとりわけ感動的だ。
演奏終了後の拍手も収録されている。
カップリングは「はげ山の一夜」。
最初CDを見たときに何故ムソルグスキー?
と思ったけれど、こちらも凄絶な名演だった。
テンシュテットにあと10年の命があったら、どのような高みに到達していただろう。
などと考えていました。
Youtubeはテンシュテットのワーグナー、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲
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