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2024年1月に作成された記事

2024年1月31日 (水)

シューベルトの「グレート」、ベーレンライター新版のことなど

1月も終わり。


今日は所用で隣町の三島に行っていた。

三島は水の街。


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街中を流れる清流にカルガモが遊んでいた。

 

5月の沼響第40回定期演奏会のメイン曲は、シューベルトの交響曲第8番ハ長調「グレート」。

この曲は第10回定期演奏会でも演奏している。

第10回の時は旧シューベルト全集(校訂者はブラームス!)によるブライトコプフ旧版を使用。

今回は新シューベルト全集によるベーレンライター新版を使う。


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第10回の時に参照した茶色のフィルハーモニア版の旧全集のポケットスコア(音楽之友社)と、最新の自筆譜の研究成果が織り込まれたベーレンライターのスコア。

この30年の間に番号が第9番から第8番になったが、細部も驚くほど変わった。

 

今回、最初に配られた楽譜’が旧ブライトコップフだったので、私はベーレンライターのスコアを見て異なる箇所に赤で印をつけて今まで練習していた。


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赤だらけ。

二つの版でわかりやすいのはアクセントとデクレシェンドの取り違え。

 

第4楽章最後の4小節では旧版はスフォルツァートにデクレシェンド。

 

新版はスフォルツァトとアクセント。


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ただ不思議なことに旧版を使用している大部分の演奏は、この部分に限り新版と同じように演奏している。

 

手持ち音源50種を全部確認したわけではないけれど、いくつかピックアップした中で旧版とおりにデクレシェンドで演奏しているのは、有名指揮者ではクーベリックとテンシュテット、そしてチェリビダッケくらいだった。

 

このクーベリック盤、ロイヤルフィルを振った若き日の演奏。

 

颯爽とした中にもロマンティックな風情の漂う名演だ。


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当時のロイヤルフィルのエレガントな響きも非常に良い。

 

Youtubeはマゼール指揮バイエルン放送響の「グレート」

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2024年1月29日 (月)

逃がしたCDは大きい、ブックオフ半額セール

大きな地震があってなんとなく落ち着かぬ令和6年、1月も終わりの週。

先日、大平からの富士山。

ふっくらとした雪。


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宝永火口もよく見えた。

 

先週の金曜日、仕事帰りで寄ったブックオフ。

550円以下CDコーナーでソコロフのベートーヴェンを見つけた。


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「お!」

早速購入しようとしたら、すぐ横に「CDセール、550円以下半額」の表示。

やった!・・

 

と思ったらセールは26日、27日の文字。

「明日じゃん」と、取りかけたCDを棚に戻した。

 

翌日土曜日。

 

10時の開店と同時に行く予定が家の雑事で店に到着したのが11時。

 

早速、CD棚に向かうと、「あ!・・・ない!」

昨日まであったソコロフのCDが消えていた。

 

275円を惜しんで大きな魚を逃した気分。

 

一気にブルーになったけれど気を取り直して他のCDをブラウズ。

 

さほど心躍るCDはなくて、結局カティア・ブニアティシヴィリのシューベルト。


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ムターのヴァイオリンとレヴァイン指揮ウィーンフィルのヴァイオリン小品集グラモフォン盤。


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そしてヒーリング系だけれど国内の女流弦楽器奏者たちの小品を集めた「クラシカル・ミューズ~美しき女神たちの饗宴」という名のオムニバス盤、諏訪内晶子、庄司沙也香、吉野直子など。


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なぜか女流演奏家ばかりになってしまいました。

 

ほとんどジャケ買いだな・・・・・

 

なんとなく不完全燃焼なのでもう一軒回ってみた。

 

自宅から10キロ圏内にはブックオフが5軒、ハードオフ3軒。

 

隣町のブックオフにいくと、ここでも半額セール中。


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レーグナー指揮のブルックナーのテ・デウム。

 


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ウラディミール・トロップの弾くロシアピアノ小品集を2枚。


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シュトウットガルト放送響時代のネヴィル・マリナーの指揮でウェーバーのファゴット協奏曲にブラームスのヴァイオリンとチェロのための協奏曲のカップリング、CAPRICIO盤。


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チェクナボリアン指揮アルメニアフィルのリムスキー・コルサコフ、ASV盤など。

 

なんとなくもやもやした気分。

 

結局もう一軒まわるはめに・・・・

その店は在庫も少なく遠いので年に数回しか訪問しない。

 

行ってみるとセールの幟は出ているけれど、児童書半額のみ。


CDは通常価格だった。

一気に気持ちは萎えた。

 

そのまま帰ろうと思ったけれど、最近ブックオフも置くようになったLPコーナーをパラパラとめくってみた。

 

先ほど買ったチェクナボリアンの指揮する「悲愴」なんかもあったけれど、行きがけの駄賃で女流ハーピストのスザンナ・ミルドニアンによるヒナステラとヴィラ・ロボスのハープ協奏曲、IPG盤。

 

表示価格550円がクーポン使って100円弾き。


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家に帰って、こんなに買ってどうすんの・・・

 

脳にダメージを受けているためか、正常なコントロールが出来なくなっているような感じ。

 

 

 

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2024年1月26日 (金)

本日の練習、喜古先生の指揮でバルトークと伊福部昭、そして今日は病院のはしご

本日快晴。
先月中頃から物忘れが頻発。

物忘れは年が年だしあまり気にしていなかったけれど、ろれつが回らなくなり始め、これはヤバイと暮れに近所の脳外科クリニックでMRI検査をしていただいたら、

 

ドクター「最近、頭をぶつけませんでしたか?」

私「???? 3月頃にひどく転んでひどく頭を打ちましたけれど・・・」

 

ドクターは首を傾げながら「1-2ヶ月前にありませんか?」

私「あ! 11月始めに寝ぼけて柱に頭をぶつけました! 翌日なんともなかったですけど」

 

ドクター「慢性硬膜下血腫です。」

私「えぇ!!???」

MRI画像を見ると脳と頭蓋骨の間に白い膜のようなものができていた。

ドクター「一ヶ月後にまたMRI検査をします。」

私「はい・・・」

 

暗澹たる気持ちになって家に帰ってからネットでいろいろ調べると、軽い頭部打撲が原因で高齢男性、そして酒飲みに多いと書いてあった。

症状は軽い認知症。手足に力が入らない、意欲の低下 etc

うーん・・・・

治療方法は、頭に穴を空けて血を吸い出す手術をするらしい。 orz

 

そして今日がその再検査の日。

MRIでスキャンした画像を見せていただくと・・

 

ドクター「血腫が小さくなっていますね。」

私「そんなことってあるんですか?」

ドクター「実際小さくなっているでしょ」

 

確かに一ヶ月前に比べて薄くなっていた。

 

ドクター「来月また検査をします。」

ネットには自然治癒はまれと書いてあったけれど、そのまれな例に該当することを期待しよう。

 

その足で定期的に通っている内科クリニックへ。

 

馴染みの女性看護師に頭のことを言い出そうとしたら。

看護師「最近、バナナをたくさん食べませんでしたか?」

私「え!???」

 

看護師「前回の血液検査の結果でカリウムがたくさん出ています。」

そういえば10月頃から、畑でたくさん採れた小松菜にバナナを混ぜたスムージーを作ってみたらなかなか良くて、朝晩毎日飲んでいた。


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そのことを言うと、

看護師「いくら美味しくても、飲み過ぎですよね・・」

血液中のカリウムが増えると腎臓に悪影響が出て筋力も低下するらしい。

 

ついでに採れすぎたミカンを消費するためにミカンを5~6個まとめてスムージーにして毎日飲んでいることをドクターにも伝えたら。


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ドクター「それだね。血糖値も上がっているよ」

私「そうですか。体は正直でした。気を付けます。」

 

 

木曜日はオーケストラ。

なんとなく、もやもやした気持ちのまま昨晩は沼響の練習。

場所は市民文化センター小ホール。

 

今回は沼津市制100周年記念「市民が祝う沼津第九」演奏会 で指揮していただいた喜古恵理香先生の指揮で、バルトークの「ルーマニア民族舞曲」と伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」。


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いずれも5月の第40回定期演奏会の曲。

気持ちは沈みがちなのに何故かホルンの方は調子が良い。

 

若い喜古先生の明るい元気な指揮。


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先生が正月のTV番組の「芸能人格付けチェック」に出ていたことと、TBSの日曜劇場「さよならマエストロ」主役の西島秀俊に指揮の指導をしていたのも喜古先生だったことを思い出しながら吹いていたら、次第にハイな気持ちになってきた。

音楽は偉大です。

 

Youtubeは「ルーマニア民族舞曲」、カンブルラン指揮読売日本交響楽団

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2024年1月24日 (水)

シューリヒトのベートーヴェン、交響曲全集をタワーのCDで

今日は冷えた。


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日曜からの雨で真っ白になった富士山。

 

シューリヒトのベートーヴェン、第九をタワーのSACDで。

 

タワーレコードから発売されたシューリヒトのベートーヴェン交響曲全集が非常に良い音だというので購入してみた。
このタワーの全集にはモノラルバージョンの「第九」も収められていて、中でも第一楽章はステレオとは別テイクだという。

 

これが今年の音盤初買い。

 

その中の唯一のステレオ録音、第九を聴く。


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・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
 
 ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
 マルガ・ヘフゲン(アルト)
 マレイ・ディッキー(テノール)
 ゴットロープ・フリック(バス)
 エリザベート・ブラスール合唱団
 
  カール・シューリヒト(指揮)
  パリ音楽院管弦楽団

 録音:1958年3月4&5日、5月27~29&31日、サル・ワグラム

 

シューリヒトのベートーヴェンの交響曲録音は、パリ音楽院管との全集録音のほかいくつかのライヴを80年代以降に集中的に購入していた。


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仏EMIへの全集録音は東芝から出ていた廉価盤を1枚ずつ買いためていて、モノラルながら音も良かったので好んで聴いていた。

 

音盤購入記録を見ると最初が「田園」で1980年。

中古LPで600円。確か大学の学園祭での中古レコード市だったと思う。

「第九」は銀座ハンターで1984年の4月25日に中古LP2枚組1600円。

ちなみに同じ日にターリッヒ指揮するドヴォルザークの「スターバト・マーテル」も同じく2枚組を1600円で購入している。

今の感覚では高いけれどこの頃は普通だった。

 

早速ステレオの「第九」を聴いてみる。

音の改善が著しい。


音の分離も良く響きに広がりがあって、第4楽章の合唱が非常に良い状態で聞こえてくる。

 

この演奏の感想はかつて沼響のホームページの「第九」の聴き比べに書いているけれど、印象はほとんど変わらない。

 

「第九」は先月沼津市制100周年記念事業で演奏したばかり。

漠然と頭の中で自分たちの演奏を反芻しながら聴き始めたけれど、どうも聴き慣れない音が随所で鳴っている。

 

気になってスコアと、自分が演奏で使ったホルンのパート譜を取りだして第一楽章の最初から聴いてみた。

録音が鮮明になった分、楽器を重ねたり省いたり強弱の特殊の解釈やテンポの変化など、いろいろと手が加えられているのがはっきりしてきた。

オケはパリ音楽院管。

同時期にEMIはフランス音楽で名演を聴かせていたアンドレ・クリュイタンスとベルリンフィルでベートーヴェンの交響曲全集を完成させている。

オケが逆の方が良いのではないかと議論は以前からあった。

自分もシューリヒトがなぜパリ音楽院を指揮したのか長い間の疑問だった。

 

このあたりのことをこのCDの解説に期待していたのだけれど、自分も知っている資料からの孫引きばかりでがっかり。
楽譜の改変についても、第2楽章最後のティンパニ付加のように誰にも判る部分だけでなくもっと深堀りしていただきたかった。

 

この全集録音にあたってどのオケを使うかの自由な選択権はシューリヒトにあったという。

候補としてウィーンフィルもあったというが、シューリヒトがあえてパリ音楽院管を選んだ理由がこのSACDを聴いているうちにわかってきた気がする。

音を彫琢し緻密に積み上げ効果的に鳴らしているシューリヒトの意図が、明るく各声部が明解に浮き上がるパリ音楽院管の音によって、より明快になっている。

 

シューリヒトとウィーンフィルとのベートーヴェン録音はライヴを含めると沢山出ているけれども、セション録音という環境の中で、この明晰でクリアなシューリヒトのアプローチをより徹底させるには、ベートーヴェン演奏の長い伝統のあるウィーンフィル相手では難しかったのではないかとも思う。

 

長くなったので演奏の詳細は整理して沼響ホームページの聴き比べコラムに追加記事として載せます。

 

Youtubeはシューリヒトのモーツァルト、「ハフナー」から第4楽章

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2024年1月22日 (月)

村治香織のナレーションでロドリーゴ、「音楽を夢見た少年~ロドリーゴ」

晴れのち曇り夕方一時雨。

今日は一日オフ。母を連れて、いろいろな手続きのために市内数箇所の病院その他を回っていた。


寄る都度、車から車椅子を下ろし、足の不自由な母を乗せたりしたので終わる頃にはかなり消耗、疲れた。

 

自宅に帰る頃に突然の雨。


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東の空に大きな虹が見えてちょっぴり癒やされました。

 

母との車中で聴いていたのはアランフェス協奏曲で知られるロドリーゴ。

 

「音楽を夢見た少年~ロドリーゴ(村治佳織ナレーション)」というアルバム。


ユニバーサルから出ているCDで、


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~ロドリーゴの音楽をちりばめ、子供向けのやさしいナレーションで、彼の生涯を綴るCD作品。当初スペインのユニバーサルで企画されたアルバムですが、日本版では最晩年のロドリーゴに直接会う機会を得たギター界の若きホープ、村治佳織がメイン・ナレーションを担当~。

収録曲は
ある貴神のための幻想曲/アランフエス協奏曲/青いゆりのために/はるかなるサラバンド/
ギャラント協奏曲/ピアノ協奏曲/セシリアのアルバム/早起き鶏への前奏曲 他

【演奏】
ナレーション:村治佳織

ペペ・ロメロ、ナルシソ・イエペス(ギター)
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

マルタ・ザバレタ(ピアノ)

エンリケ・ガルシア・アセンシオ(指揮)、マドリッド市交響楽団 他

というもの。

 

子供向けとはいえ、今までよく知らなかった作曲家ロドリーゴの生い立ちから晩年までが細かなエピソードを交えながら非常にわかりやすく語られている。


合間に紹介されるロドリーゴの作品が実に良い。

ピアノ曲だったり声楽曲だったりほとんど初めて聴く曲ばかり。

いずれも美しい。

ロドリーゴへのリスペクトが直に伝わる村治佳織のナレーションも非常に良い。

 

そもそもこのCDを購入したのは「アランフェス協奏曲」の初録音、1948年録音が全曲収録されていたからで、初演者のデ・ラ・マーサにアルヘンタの伴奏という非常に魅力的な組み合わせがあったから。

この演奏はスペイン・コロンビア原盤でモノラルながら録音も良く、演奏も良い。

デ・ラ・マーサのギターはステレオ再録のような技巧の衰えは感じられず、幾分素っ気なさを感じさせるけれど、なんとも味のある演奏。

 

若き日のアルヘンタの伴奏はイエペスとの有名な再録音とはひと味違うフレッシュさがなんとも魅力的だ。

 

・アランフェス協奏曲

 レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(ギター 1896~1981)
 アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)
 スペイン国立管弦楽団

 

 

Youtubeは村治香織のロドリーゴ、「ある貴神のための幻想曲」

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2024年1月20日 (土)

小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラによるチャイコフスキー、弦楽セレナーデ

1月も後半、雨の週末。

昨晩は市民文化センターで今年最初のクラシックレコードコンサートの解説。


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心配していた雨も降らず比較的暖かだったので、当日キャンセルは少なかった。

 

今回は作曲者をチャイコフスキー一人にしぼってみた。

内容は小澤征爾のチャイコフスキー。

サイトウ・キネン・オーケストラとの弦楽セレナーデと「悲愴」を中心としたプログラム。


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サイトウキネンとの弦楽セレナーデは、1992年の第1回目サイトウ・キネン・フェスティバルの記録。

 

この曲は小澤征爾と齋藤秀雄門下の人たちにとって特別な曲のようだ。

もともと凄いメンバーが揃ったスーパーオケだけれど、第1回ということで相当緻密なリハーサルを積んだと想像する。

 

この演奏は齋藤秀雄から直接指導を受けた人たちが多く残っていた時期の演奏だけに、鳥肌が立つような精度の高さと曲への思い入れがストレートに伝わる凄い演奏だった。


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会場の皆さんがシーンとなって聞き入っているのが印象的だった

 

常連の方からチョコレート菓子をいただきました。


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ちょっぴり早いバレンタインデー。

 

Youtubeは小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラの「弦楽セレナーデ」、2010年9月の演奏です。

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2024年1月18日 (木)

川越奏和奏友会吹奏楽団のファミリーコンサート

晴れのち曇り、出勤時の富士山には大きな傘雲。

明日からは雨の予報。

川越旅行の続きです。


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あまり関係ないけれど川越の地ビール、コエドビール

 

この日の目的は川越奏和奏友会吹奏楽団のファミリーコンサート。


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川越奏和奏友会吹奏楽団は、全日本吹奏楽コンクール全国大会20回出場にして金賞16回の社会人バンド最高峰の団体。

昨年も全国大会で金賞を受賞している。


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娘が学生時代に所属していた間は、コンクールの全国大会の度に家内と聴きに行っていた。

中学、高校の部は東京の普門館がコンクール会場で、普門館が吹奏楽の聖地のような扱いだったけれど一般・社会人団体のコンクールの全国大会会場は全国持ち回り。

 

おかげで娘が財在団中は松山、福岡、青森と、ちょっとした家族旅行を体験できた。

そして今回はファミリーコンサート。

会場はウエスタ川越の大ホール


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これは毎年恒例の無料コンサートで、すっかり根付いていて早々に整理券は完売している。

今回チケットは娘が団員を通じて入手。

 

孫二人を連れてのコンサート。

未就学児来場可なのがありがたい。


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第一部
「メモリアル・イヤー ステージ2024年にメモリアル・イヤーを迎える作曲家や作品」

・没後100年ジャコモ・プッチーニの作品より
♪歌劇『トゥーランドット』より ジャコモ・プッチーニ

・1989年公開・公開35周年記念
♪「魔女の宅急便」セレクション 久石 譲(arr.森田 一浩)

・2004年公開・公開20周年記念
♪「ハウルの動く城」Highlights 久石 譲 / 木村 弓 (arr.天野 正道)

 

第二部
「ポップス・ア・ラ・カルト ステージ」

♪スーザ マーチ メドレー  
ジョン・フィリップ・スーザ(arr.岩井 直溥)

♪YOASOBIセレクション 夜に駆ける~群青~アイドル(arr.金山 徹/今村 愛紀/高橋 宏樹)

♪東京ブギウギ  
服部 良一(arr.高橋 宏樹)

♪昴  
谷村新司(arr.岩井 直溥)

♪アース・ウィンド&ファイアー メドレー Extra Version!(arr.天野 正道)

アンコール
 ・ラデツキー行進曲

   川越奏和奏友会吹奏楽団

指揮 佐藤 正人(音楽監督・常任指揮者)萩原 亮彦(副指揮者)

司会 水野 潤子

 

開演に先立って、トロンボーン四重奏やホルン五重奏などのロビーコンサートがロビーと舞台上であった。

ロビーで演奏を聴きながらくつろいでいたら、音楽監督の佐藤正人先生を見かけた。

娘に教えたら娘は孫を抱きながら走っていってご挨拶。

 

演奏はリラックスした中でさすがに高水準の出来。

プログラムとしては吹きっぱなしのキツイ内容だけれど、さすがに疲れを見せずに最後まで吹ききっていた。

2人の孫は途中で寝てしまった。

第1部は大人しく聴いていた。

 

終演後のロビーで娘は、旧知の団員さん達と旧交を温めていた。

終演は16時過ぎ。

 

婿殿の運転で帰途につく。

川越から沼津まで高速を順調に飛ばし2時間半ほどで沼津インターに到着。

 

夕食を孫のリクエストで回転鮨に入ろうとしたら日曜夜で激混みだった。

諦めて家の近くの割烹「弥次喜多」に行く。

乳児もいるので座敷席を希望すると、ここも満席でダメ。

 

やむなく高いけれど蟹料理の「甲羅本店」へ。

孫はおもちゃ付きのお子様セットで大喜び。

 

昼はウナギで夜は蟹料理と贅沢な一日。

スペシャルな日でどうも気持ちが大きくなってしまった。

 

明日からしばらく節約の日々。

 

Youtubeは佐藤正人指揮川越奏和奏友会吹奏楽団でアルフレッド・リードの名作「アルメニアンダンス パート1」

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2024年1月16日 (火)

川越氷川神社とうなぎの「いちのや」のことなど

1月も半ばとなり今日も良い天気。

朝から冷えて朝の気温はマイナス一度。

 

先週末は孫の一歳の誕生会で埼玉へ。


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7時35分沼津始発のJR小金井行きに乗る。

大宮まで乗り換えもなくグリーン車にしたので快適な2時間余り。

 

到着は昼前。


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もう一人の娘家族に婿殿の両親と弟さんも加わり、娘宅の近くのカフェを貸し切って「一升餅」「選び取り」

 

孫が選んだ札は芸術家だった。

 

婿殿一家はスキージャンプにバスケ、走り幅跳びなどのスポーツマン一家。

スポーツ選手を選ばずちょっぴり残念そう。

 

誕生会のあとは娘宅に場所を移し歓談+宴会。


幼い孫が3人もいるので大騒ぎ。

夜になって雪が降ってきた。

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その日は娘宅に宿泊。

 

翌日日曜は、上の娘家族と一緒に川越奏和奏友会吹奏楽団のファミリーコンサートへ。

娘はかつてここの団員だった。

 

朝早くに婿殿の車に乗り川越に向かう。

 

川越に向かう途中、富士山がよく見えたのには驚いた。


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最初に向かったのは川越氷川神社

この神社、小さいながらも縁結びの神様で若者に人気なんだそう。

 

神社近くに行くと臨時駐車場もできていて交通整理の人がいた。

 

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狭い境内には大勢の人、本殿には行列。

若者が多かった。


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ここでは金魚すくいのようなおみくじが人気のようだ。

引いたくじの結果は「中吉」。


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初詣の楊原神社は「大吉」だった。

境内の広さとしては楊原神社の4分の1ほどながらこの賑わい。

人気になったのは最近のことらしい。

 

神社の境内の隅に小さな別社があり、よくみると柿本人麻呂神社とある。

 

万葉歌人の柿本人麻呂が神様として祀られていた。


防火と家内安全の神だという。


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すぐ横に同じく万葉歌人の山上憶良の歌碑

篆書のうえ字が細かいので読めない。

 

本殿よりもこちらの方が収穫。

 

お参りを済ませ小江戸川越市街へ向かう。

市街地をしばし散策。

川越市は大きな空襲にあっていないので、大正から昭和初期の建物が残っていて良い雰囲気だ。

 

ここでのお目当てはウナギ。

川越はウナギの町。

 

創業天保3年の老舗「いちのや」で久しぶりのウナギを堪能。

静岡県東部は司馬遼太郎が愛した沼津の「冨久屋」と三島の「桜屋」、新興のお店ながら今や人気の清水町の「うな繁」などウナギの名店ひしめく激戦区。

 

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いちのや」のうな重もふっくらとした身に多少淡白なタレで食べ飽きない味でした。

 

お店を出てコンサート会場のウエスタ川越に向かう。

 

コンサートの感想は次回。

 

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2024年1月11日 (木)

本日の練習、田中健先生でシューベルトの「グレート」第1、第2楽章

鏡開きの今日は終日曇りで気温も低かった。

 

能登の被災地で空き巣やニセ自衛官の出没などのなんとも情けないニュース。

政治家の腐敗に物価高、GDPもいつのまにかドイツに抜かれ第4位。
日本の民度もここまで落ちたのか・・・・・

 

元日に一輪だけ咲いていた白梅が本格的に咲き始めた。


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今日は母の介護をしながら家に引き籠もり。

夜はオケ。

 

田中健先生の指揮でシューベルトの交響曲第8番「グレート」の第1、2楽章。

 

先生の練習は曲の分析を交えながらなので非常に面白い。


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第一楽章終盤で聴かれるモーツァルトやベートーヴェンの「第九」の影響や、第二楽章でのパレストリーナに代表されるカトリックの宗教音楽に共通する音型の使用など。

メンデルスゾーンに与えた影響など。

今までシンプルに感じていたこの曲が、実に細部まで考え抜かれたものであることに初めて気づきました。

シューベルトの天才ぶりをあらためて確認。

長い間埋もれていたこの傑作がシューマンに発見されていて本当に良かった。

 

Youtubeは小澤征爾指揮の「グレート」

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2024年1月 9日 (火)

本日の練習、今年の初吹きは伊福部昭

終日晴れ、気温は低く午後から冷えてきた。

北陸地方は雪の中で未だ先の見えない救難救助活動が続く。

昨日は成人の日、迎えるはずだった新成人たちはどうしているだろうか。

 

 

今日の昼食は仕事場近くの「祥和居」で四川風担々麺と半チャーハンのセットで。

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日曜に正月恒例のTV番組、「芸能人・格付けチェック」で定番のアマオケとプロオケの聴き比べをやっていた。

ブラインドテストで芸能人にどちらがプロの演奏かを当てさせるもの。

 

登場したオケは日本センチュリー交響楽団と関西学院大学交響楽団。

関学のオケは学生オケとはいえプロと対抗するだけあって見事な腕前だ。

 

愉しみながら見ていると指揮者の後ろ姿に目が釘付けに・・・・

後ろ姿ながら、先月沼響の「第九」を指揮していただいた喜古恵里香先生ではないか!

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録画を見直してみたら横顔もチラリと映っていた。

 

夜はオケの練習。

場所は沼津市民文化センター小ホール。

 

今年の初吹きは伊福部昭で。

チューバ奏者の置塩孝裕先生の指揮で、伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」のほかシューベルトの交響曲第8番ハ長調「グレート」。

以上が今年の第40回定期演奏会の曲。

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そのほか今月レコーディング予定の「沼津市歌」新バージョン。

「シンフォニア・タプカーラ」の何度も繰り返す野性的なリズムに自然と気分は高揚、皆のテンション急上昇。

 

いつのまにやら沼響も40年。

自分はいつまでオケを続けられるかな、と平穏な日常のありがたさを思う。

 

Youtubeは「シンフォニア・タプカーラ」第3楽章

 

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2024年1月 6日 (土)

ホリガーとイ・ムジチのヴィヴァルディ

今年最初の土曜は比較的暖かな一日。

娘や孫たちが帰省していて、慌ただしいけれども平穏な日々。

 

子供や孫たちが帰省して賑やかな時を過ごしている最中に、突然の地震に襲われた人たちも多かったと思う。

突然の大災害に手放しで正月気分に浸れぬまま4日は仕事始め。

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御殿場アウトレット近くのかまぼこの鈴廣で見つけた「かもぼこトミカ」


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孫のために買いました。

 

先日聴いたホリガーのアルビノーニに引き続き同じメンバーのヴィヴァルディ。


同じくPHILIPSのLPで聴く。

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・オーボエ協奏曲ハ長調RV451
・オーボエ協奏曲ヘ長調RV457
・オーボエ協奏曲イ短調RV461
・オーボエ協奏曲ヘ長調RV455
・オーボエ協奏曲ニ長調RV453  以上ヴィヴァルディ

 ハインツ・ホリガー(オーボエ)
 イ・ムジチ合奏団

    録音 1976年

 

アルビノーニとヴィヴァルディは同時代の作曲家で、二人ともヴェネチアの聖マルコ大寺院の楽長だったジョヴァンニ・レグレンツィに師事している。

同じ曲種を同じ演奏家で聴き比べ。

 

貴族の家系で裕福な紙商人の息子だったアルビノーニ、作曲は家業のかたわらの余技だった。

今は多くが紛失してしまった50を超えるオペラをはじめとした膨大な数の作品を残している。

 

一方のヴィヴァルディは司祭という肩書があったとはいえ、聖サンマルコ大聖堂のヴァイオリニストであった父から幼いころからヴァイオリンの手ほどきを受けていて、生まれながらのプロの音楽家。

いずれも美しいメロディラインで名曲を残し、音楽史に名を留めている。

 

ヴァラエティに富んだ曲想と内容の深さでヴィヴァルディに一日の長があると思う。

実際、アルビノーニの代表作と言われる作品9の協奏曲集も、曲によって感銘の度合いにかなりの差があった。

ヴィヴァルディのオーボエ協奏曲はいずれも変化に富んでいて楽しめる。

特に厳しいテイストのRV457のヘ長調の協奏曲が印象に残った。

 

演奏はこれ以上望めないほど見事なもの。


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ヴィヴァルディの作品が今日奇跡的に残されたいきさつは、「失われた手稿譜」(フェデリーコ・マリア・サルデッリ著)に詳しい。

 

 

Youtubeはホリガーとイ・ムジチのヴィヴァルディ

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2024年1月 3日 (水)

ホリガーとイ・ムジチのアルビノーニ

新年あけましておめでとうございます。


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庭の白梅が初咲き。

 

初詣は家の近くの楊原神社。


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元旦は暖かく晴れて富士山もよく見えていた。


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ところが夕方になって能登半島を震源とする大地震。

 

自宅はほとんど揺れず緊急地震速報で気がついたほど。

ちょうど一キロほど離れていたショッピングセンターで、買い物をしていた娘はかなり揺れたとのこと。


静岡市にいた友人からも長く大きな地震だったとの話あり。

 

昨日夕方に家内の実家に行くと羽田空港での大事故のニュース。

地震の被害の全貌は未だ見えない。

特別な日であるはずの元旦にこのようなことになるなんて・・・。

 

幸先の悪い正月だけれど、なんとか平穏な一年になって欲しいと思う。

 

2年ぶりに大分から帰省してきた甥夫婦は、今日羽田から帰る予定だったけれど、無事大分に着いたとの連絡あり。

 

音楽はあまり聴く気にならないけれども、アルビノーニの作品9の協奏曲集をホリガーとイ・ムジチで。


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PHILIPSのLP.

 

Youtubeはホリガーとイ・ムジチのアルビノーニ

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