ヴォーン・ウイリアムスの田園交響曲
気温は下がり今日は朝から冷たい雨。
花粉症が本格的になってきた。
昨日土曜は長雨の合間の晴天。
朝にポコと散歩していると雲の合間に真っ白な富士山。
ポコは最近太った。
散歩途中でご近所のNさんに会ってしばし立ち話。
ちょいと散歩してきたというから、どちらまでかと思ったら。
隣町の函南町の日守山付近まで行ったという。
そこは今の場所から直線距離で片道3キロ余りとはいえトンネルを越えたりして起伏の激しいところ。
Nさんは81歳、若い頃から山登りが趣味だった。
「自分の身の回りの人たちが皆逝ってしまったり施設に入ったりで寂しくなった」と元気なくつぶやいていた。
そういえば自分が幼き頃からの馴染みの近所のおじさん、おばさんたちのほとんどが、ここ数年でいなくなった。
世代交代が急速に進み、いつのまにか自分の前を走る人たちが少なくなっている。
今日はイギリスの作曲家ヴォーン・ウイリアムスを聴く。
聴いたのは交響曲第3番とよばれている「田園交響曲」。
演奏はサー・エイドリアン・ボールト指揮のロンドンフィル。
ボールトの二つある交響曲全集のうち最初の録音。
手持ちは英デッカのEclipse盤でモノラルをステレオ化したもの。
・交響曲第3番『田園』
・交響曲第5番*
マーガレット・リッチ(ソプラノ)
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
録音 1952年12月, 1953年12月*
この曲は発表当初に田園交響曲、後に交響曲第3番とされた。
初演はボールト指揮のロンドンフィル。
終曲に歌詞のないヴォカリーズのソプラノが入る。
そのほかナチュラルトランペットとナチュラルホルンの楽器指定があり、それぞれ重要なソロがある。
「田園交響曲」とはいえベートーヴェンの「田園」のような小鳥のさえずりや嵐は聞こえない。
薄い霧の向こうに草原が広がるような絵画的な音楽。
全編モデラートのゆっくりめの交響曲。
穏やかな曲想が続き大らかで茫洋とした自然の風景が目の前に広がるような曲だ。
第2楽章の牧歌的な雰囲気、そして終楽章で最後にソプラノのヴォカリーズが聞こえてくるあたりは実に感動的。
ボールトの演奏は再録音に比べ、引き締まったオケの音と特に第3楽章に激しい感情の爆発が聞かれる。
ただステレオ化はあまりうまくいっていない。
Youtubeはヴォーン・ウイリアムスの田園交響曲第4楽章
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