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2024年3月30日 (土)

湯河原町立美術館のことなど

3月最後の週末、気温も上がり黄砂も出てきてすっかり春。

週の半ばに湯河原温泉に行っていた。

 

湯河原は5年ぶり。

 

自宅から湯河原までは箱根経由車で一時間ちょっと。


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途中5年前にも立ち寄った「紅葉亭」で昼食。

今にも降り出しそうな曇り空。

5年前は雨だった。

 

こちらは老夫婦が経営している老舗そば処。


オーダーしたのは前と同じメニューの「天ぷらそば定食前菜付き」


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画像で見ると5年前と全く同じ。


中ではバッハが静かに流れていた。以前はショパン。


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お勘定の時におばあさんが「来月からカード決済ができるように機械をいれたのだけれど、使い方がよくわからなくて」とこぼしていた。

なんとなく庭が荒れているように見えたのは気のせいか。

たぶんコロナ禍の影響でダメージを受けたのだろう。

雰囲気の良い店なので、いつまでも元気で続けてほしい。

 

 

宿のチェックインまでには時間があったので「不動の滝」に寄ってみた。


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若者が多く来ている。

 

ここで温泉卵を食す。一個160円。


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そのままパワースポットだという五所神社に行ってみた。

社伝によると飛鳥時代の創建らしい。

鎌倉武士土肥氏の根拠地で頼朝の旗上げ時には戦勝祈願に太刀を献納したという。

直後の石橋山合戦で頼朝軍は大負けしている。

 

境内には樹齢850年と言われる巨大な楠。

観光客らしき人達が数グループ。

比較的新しい七福神の石像にはなんとなく違和感が。

 

お参りを済ませてもまだ時間があったので湯河原町立美術館に向かう。


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事前知識もなく正直あまり期待せずに行ったのだけれど・・・・

 

洒落た外観、内装が洋風のシックな雰囲気。

内部は広いけれど通路が入り組んでいた。

新しいような古いような不思議な建物だ。

これがあとになって理由がわかった。

 

ちょうど月刊「文藝春秋」の表紙絵で知られる平山礼二画伯の特別展をやっていた。


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適度な空間にニューヨークのマンハッタンを題材にした作品が20点ほど展示されていた。


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センスの良いレイアウトで居心地の良い空間を創り出している。

キュレーターの方は相当手練れの方なのだろう。

いつまでもこの場所に居続けたいと思うような雰囲気だった。


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平山画伯のアトリエも再現されていて、係の人に平山画伯は湯河原ゆかりの人ですか?

と尋ねたら館長さんが個人的に懇意だったとのことらしい。

 

常設展では湯河原に逗留していた竹内栖鳳の掛軸など。

この地に伝わった作品なのだろう。

 

ここで竹内画伯の絵葉書大の小さな作品の「沼津」と題された絵を見つけた。


同種の絵で伊東、熱海という作品もあり、どうやら湯河原逗留の合間にかの地に足を延ばしたらしい。絵は海岸に遊ぶ人々を描いていて林間学校との説明がある。

 

竹内栖鳳はしばし沼津に訪れていて重要文化財「班猫」の猫は沼津で見た猫だという。


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別の部屋では北村麻衣子さんという版画家の作品が展示されている。

「MANBO!」というタイトルの音楽に関係した作品たち。

 

 

なんとなく得をした気分になって宿に向かう。

 

続きは次回

 

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