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2024年4月 2日 (火)

シルヴァン ・カンブルランのダフニス

晴れのち曇り。しだいに雨の予報。


ここ数日の暖かさから遅れ気味だった桜の開花が一気に加速。


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沼津市民文化センターの桜は8分咲き。


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工事中だった東側の駐車場が仕えるようになっていた。


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3月最終日の日曜は音楽大学フェスティバルオーケストラのコンサートで川崎に行っていた。
開演は3時。


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12時過ぎの東海道本線で行く予定でそれまで、沼響の後援会員に送るチケットの準備をしていた。軽い昼食を摂ってさぁ出発。

ところがいつも置いておく引き出しの中にチケットがない。

おかしいな????

探しているうちに本当に買ったのかな?とまで思えてきた。

ちょうど頭を打って硬膜下血腫の副作用でしばし記憶が飛んでいた時期。

 

とにかくチケットを買った事実を確認しようと、EXCELで記録している音盤購入やチケット購入などの音楽関係の購入記録を見てみると確かに購入している。

列車の発車時刻が迫る中深呼吸して再探索。

するとあった!

引き出しの中にある雑多な書類の間に挟まっていた。

 

なんとか間に合って川崎到着は開演30分前。

 

内容はフランスの名匠シルヴァン ・カンブルランの指揮する「ダフニスとクロエ」全曲。

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・交響曲第10番~アダージョ      :マーラー
・バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲 :ラヴェル

 シルヴァン ・カンブルラン(指揮)
 音楽大学フェスティバルオーケストラ

 

オケは首都圏9音楽大学からの選抜メンバーと合唱団。

前プロにマーラーの交響曲第10番からアダージョ。

 

いや~良かった。


音大生だけあって音程はしっかりしているし管楽器のソロもうまい。

マーラーではカンブルランは比較的速めのテンポ。

透明な響きの中で各声部を明確に浮かび上がらせる見通しの良い演奏。

トランペットの長大なハイトーンと終結部のピッコロのピアニシモもバッチリ決まっている。

 

そしてなかなか生で聴けないダフニスとクロエ全曲。

四管のフルオケにウィンドマシーンを含む多彩な打楽器群。そして合唱。

ラヴェルの精緻なオーケストレーションが実際に見ながらだとよくわかる。

舞台裏のホルンの遠近感も良く出ていた。

 

響きの変化を狙って紙で顔の前面を隠しながらの冒頭の合唱から始まり、しだいに楽器が加わり壮大な山場を造り上げている。

 

もうその部分から期待以上の演奏。

 

カンブルランの指揮の下、学生たちの真剣でひたむきな演奏に合唱が入る「夜明け」には鳥肌が立ってきた。

混成オケながらフランスの香りが感じられたのはカンブルランのマジックなのだろう。

 

せっかく川崎まで来たのだからと20分ほど足を延ばしてお茶の水ディスクユニオンへ。

3月初めに寄っているのに相変わらず懲りない自分。

 

インターバルが短いので前回とあまり様変わりはないと思っていたらかなり変化があった。

長い間の探求盤が格安で見つかったり、と意外な収穫がありました。

 

詳細は後日。

 

Youtubeはカンブルランの「ペトルーシュカ」

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