曇りのち雨、日曜日。
昨日は良い天気だったので家内と県内他市に住む孫のところへ行っていた。
途中「道の駅 富士」に立ち寄り最寄りの蕎麦屋で昼食。
ちょうど今が旬の桜えびをトッピングした冷やし蕎麦があった。
自分が子供の頃海老は贅沢品でなかなか口にすることができなく、唯一桜えびは安くてしばしば食卓に上がった。
そのころは冷凍技術が今ほどは進んでなくて乾燥桜えびばかり。
子どもの自分には触感がなじめず苦手な食品だった。
今や桜えびは資源量が極端に減り、回転寿司の百円皿に並ぶ普通の海老よりもよほど貴重品になってしまった。
道の駅のお店は、自動券売機で食券を購入する小さくて狭いお店だったけれど、駅の立ち食い蕎麦を思い起こすようなダシの効いた濃い汁で桜えびと絶妙なコラボ。
うまかった。
外に出ると目の前に大きな富士山。
家内の所用に付き合った後に孫に会いに行く。
GWに長期帰省していた二人の孫とは一週間ぶり。
この数日でまた大きくなった。
夕食は婿殿手製のハヤシライス。
帰りは夜の国道一号線を走らせること1時間余りで沼津到着は10時過ぎ。
そして金曜日は市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説だった。
今回のテーマは、今年記念の年を迎えた作曲家たち。
今年は多くの作曲家のアニバーサリーの当たり年。
バッハやモーツァルトのようなウルトラメジャーな作曲家はいないけれど、スメタナ、ブルックナーは生誕200年。ホルストが生誕150年。
そして20世紀イギリス音楽界の重鎮、エルガー、ディーリアス、ホルストの3人が没後90年だった。
この3人が亡くなった1934年は、イギリス音楽界にとってさぞやショッキングな年だったろう。
今回はこの3人の作品を中心にイギリスの作曲家を取り上げた。
最初にディーリアス。
ジュピターや威風堂々などのヒット作のあるホルストやエルガーと違って、ディーリアスは多くの人にはあまりなじみのない作曲家。
簡単に説明したけれど皆首をかしげている。
曲はディーリアスの作品では比較的知られた(と思う)交響詩「春、はじめてかっこうの声を聞いて」をビーチャム指揮の定評のある名盤で。
ディーリアス独特の霧に覆われた世界のような音楽に終わったあとも皆キョトンとした表情。
そこで予定していなかったディーリスの合唱曲「夏の夜、河の上でうたう」をかけてみた。
この曲は爽やかな夏の河の流れる様子を見事に表現した名曲だと思っている。
でもあまり変化なし。
やむなく次のホルストへ。
この日のメインは「惑星」でプログラムの最後に持ってきていた。
「惑星」だけではないホルストの別の一面を紹介したくて、日本を題材とした「日本組曲」から、江戸の子守歌のメロディが流れる「桜の木の下で」と、ホルストの合唱曲を集めたパートソング集からイギリス民謡をあしらった2曲も選んでみた。
こちらの合唱曲は吹奏楽の名曲、「ミリタリー・バンドのための組曲第2番」の素材としても使われている。
吹奏楽経験者らしきお客さんが2人ほど聴いてあれ?という顔をしていた。
次にエルガー、有名な「愛のあいさつ」と「威風堂々第1番」
休憩をはさんでメインは「惑星」
今回は凝りすぎたためだろうか、とにかく質問が多く出た。
そして終わった後のアンケートでは、ディーリアスがよくわからなかったというご意見が複数。
もっとわかりやすい説明が必要だったのかもしれない、反省。
Youtubeはディーリアスの「夏の夜、水の上で歌う」
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