高関健のシンフォニア・タプカーラ
久しぶりに天気の良い日曜だったので、今日は畑にサツマイモを植えた。
トマトは早くも実をつけている。
裏山には蓬莱竹のタケノコの姿。
中国南部原産で、戦国時代に火縄銃の火縄の材料として持ち込まれて全国に広がった外来種。
伊福部昭を聴く。
KINGから出ていたCDで「伊福部昭の芸術 11」
生誕100年記念札幌交響楽団ライヴというもの。
・ヴァイオリン協奏曲第2番
・シンフォニア・タプカーラ
加藤知子(ヴァイオリン)
高関健(指揮)
札幌交響楽団
録音 2014年5月30,31日 札幌コンサートホールKitara ライヴ
札響は札幌に住んでいた時に何度か聴いた。
ちょうど岩城宏之が音楽監督の時代で、CDにもなっているベートーヴェンの交響曲やジャン・バティスト・マリが客演したラヴェルの「マ・メールロア」の名演は今でも印象に残っている。
岩城氏は音楽監督当時のインタヴューで、札響を日本のクリーヴランド管弦楽団にしたいと語っていた。
その頃の札響の客演予定に、オランダの名匠オッテルローの名前があり楽しみにしていたら、交通事故で急逝してしまってがっかりしたことを今でも覚えている。
高関健は富士山静岡交響楽団の首席指揮者でもあり何度か実演を聴いている。
氏が指揮者に就任してから静響のレベルアップは著しく2月のブルックナーは実に素晴らしかった。
そしてこの伊福部昭。
大好きな高関健と伊福部昭ゆかりの北海道のオケ、ということで期待して聴いた。
端正で良くまとまっている純音楽的な演奏で、細部の音が完璧なバランスで鳴り響き所々のツボを見事に音にしているプロのお仕事。
ただ、自分にはオケがこの作品にどこか距離を置いているのが感じられた。
正直なところ演奏はどこか醒めていて、熱き情熱的な演奏を期待していたのでこれはちょっと意外だった。
解説の片山杜秀氏のライナーノートによると、札響が伊福部昭の曲を演奏会で取り上げている頻度は意外に少ない。
Youtubeは高関健指揮札幌交響楽団の「シンフォニア・タプカーラ」第1楽章
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