尾高忠明のビートルズ・オン・バロック
7月も最後の週、朝の狩野川河川敷。
遠くに富士山。
そして上流、西に箱根連山。
パリオリンピックが始まり連日熱戦が続いている。
特に贔屓の競技があるわけではなく、日々のニュースのダイジェストで楽しむのみ。
先日転倒した腕の痛みは未だ癒えず腰も痛い。
今日は先日富士山静岡交響楽団で聴いた尾高忠明の指揮する「ビートルズ・オン・バロック」
5月に多量にいただいたLPの中にあったもの。
・Let It Be
・And I Love Her 1
・Eleanor Rigby
・Ticket To Ride
・Lady Madonna
・Yesterday
・Help
・Yellow Submarine
・Michelle
・Back In The U.S.S.R.
・Hey Jude
・The Long And Winding Road
編曲/池辺晋一郎
尾高忠明(指揮)
前橋由子(チェンバロ)
東京ゾリステン
録音:1978年
編曲者の池辺晋一郎も尾高忠明も30代半ばになったばかり。
レコーディング風景の二人は若々しい。
尾高忠明の実演を自分が初めて聴いたのはちょうどこの録音の時期で、沼津に来演したN響を指揮していた。
確か「悲愴」をメインとするプログラム。
その頃の沼津は今の市民文化センターがない時代で、集会場のようなオンボロの沼津公会堂が会場だった。
演奏の内容よりもホールが貧弱でN響に気の毒だった思いの記憶しか無い。
この70年代末に発売されたレコードは当時話題になり、レコード店に行くとクラシックとポップスと両方の売り場で見かけたと記憶している。それなりに売れたのだろう、続編もできて第3集まで発売されている。
第2集は編曲、指揮は別の人が担当している。
アレンジはパッヘルベルのカノンやヴィヴァルディの「四季」、バッハのブランデンブルク協奏曲やヴァイオリン協奏曲などとビートルズの名曲を巧みに融合させたもの。
どちらかといえばビートルズよりもバロックの作曲家寄りに重心を置いたスタイル。
職人的な巧みさとセンスの良さもあって楽しめたけれど、曲によって印象の深さに差があり続編は聴かなくてもいいな。
いただいたレコードはピッカピカの新品同様の状態で、とても半世紀近く前のレコードには見えない。
ジャケットを見ているうちに1970年代の若い頃の自分と、今は無きレコード店内の様子が頭に浮かんできた。
Youtubeはビートルズ・オン・バロック 第1集
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