尾高忠明指揮富士山静岡交響楽団のショスタコーヴィチ
本日大暑。
梅雨も明けて本格的な夏、どころか6月から連日の30度越え。
毎年の気温の上昇は止まず。
昨年は過去2000年で最も暑い夏だったそう。
今年は昨年よりも暑いのではなかろうか。
本日朝の牛臥山公園からの海。
先週半ばから孫達が帰省していて大暴れ。
金曜夜は文化センターでクラシックレコードコンサートの解説やら、土日は婿殿と飲んだりしていてブログの更新が滞った。
そのような中で土曜の午後は富士山静岡交響楽団三島公演。
三島では今年2回目の公演で前回は高関健の指揮でブルックナーの交響曲第8番
今回は尾高忠明の指揮でチャイコフスキーとショスタコーヴィッチのロシアプロ。
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 :チャイコフスキー
・スコティッシュ・メロディ :ヨアヒム
(アンコール)
・交響曲第5番 ニ短調 :ショスタコーヴィチ
前田妃奈(ヴァイオリン)
尾高忠明(指揮)
富士山静岡交響楽団
ヴァイオリンは2022年ヴィェニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝の前田妃奈。
富士山静岡交響楽団は先月、日本オーケストラ連盟の正会員として承認されたばかりのまさに登り調子のオケ。
やる気十分のオケとソリストが練達の指揮に導かれ、2曲とも聴き応えのある名演になった。
チャイコフスキーではストラディヴァリウス「ヨアヒム」が美しく響き、力強さの中に豊かな歌心も感じられて、第一楽章の出だしにはホロリときた。
バリバリと豪快に鳴り響くフィナーレも見事。
アンコールは楽器にちなんだ偉大なヴァイオリニスト、ヨアヒムの無伴奏ヴァイオリンのための「スコティッシュ・メロディ」
尾高忠明のショスタコーヴィッチは読響を指揮した第5番のCDを所蔵済み。
沼響のHPでの聴き比べではずいぶんと厳しい内容になってしまったけれど、今回の演奏は燃えるような熱気の中でオケを存分に鳴らし切った壮大な演奏となった。
第一楽章クライマックスでの壮絶な盛り上がりからして会場は興奮気味。
研ぎ澄まされた厳しさ漂う第三楽章もよく、力の入ったフィナーレもアンサンブルの乱れもなく終結部に向かってのクライマックスの構築も見事。
最後に尾高さんのユーモアたっぷりのスピーチがあり「三島のウナギが実に美味しかった。静響はどんどん上手くなっています」と。
聴衆も素晴しく、楽章間の静寂と壮大な響きで終わったショスタコーヴィチでも一瞬の間を置いての盛大な拍手とブラボーが良かった。
爽やかな後味の残るコンサート。
今日のような演奏が聴けるならば毎回聴きたい。
Youtubeは尾高忠明のショスタコーヴィッチ、交響曲第5番。立教大学のオケ。
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