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2024年7月17日 (水)

フーレスティエの幻想交響曲

夕べの強い雨は朝には上がり本日晴天。

梅雨は未だ明けず。

本日オフ。

出来上がった沼響の会報を、会員さん宛に発送したり畑と庭の草取りなど。

 

今日は久しぶりにベルリオーズの幻想交響曲を聴いた。

幻想交響曲は20年前に定演で演奏したときに聴き比べをしている。

この時紹介した演奏は90種。

さすがにこれだけ聴くとしばらく聴く気にならなくなって、10年以上聴かなかったような気がする。

 

聴いたのはフランスの指揮者ルイ・フレスティエ指揮のもの。

米HALLMARK盤

手元にはこの録音の音盤は3種。


Omega_osl9_1

米OMEGA盤のLPとAccordから出ていた復刻CD。


Df201228008

 

沼響での聴き比べの時はこの演奏は紹介していなかった。

 

Img_20240717_200843

・幻想交響曲

 ルイ・フレスティエ(指揮)
 セント・ソリ管弦楽団

    録音:1950年代半ば

仏クラブ・ドゥ・フランス原盤。

 

この頃の録音で散見されるセント・ソリ管弦楽団は、パリを本拠地にしているオケのメンバーによる団体。
実体はパリ音楽院管やパリ・オペラ座のオケという話もあるけれどよくわからない。

アタウフォ・アルヘンタ指揮のラヴェルや、ルドルフ・アルベール指揮のペトルーシュカの録音を聴くと、明るくカラフルな暖色系の音色が魅力のオケ。


管楽器に名人が揃っていて、ホルンではクリュイタンスの「亡き王女のためのパヴァーヌ」でソロを吹いていたルシアン・テーヴェが参加している。

きっちりとしたアンサンブルよりも各奏者の名技に身を任せるような傾向があって、特にフランス音楽では良い効果をあげていた。

 

このフーレスティエのベルリオーズは、フーレスティエの老練な解釈によってミュンシュやクリュイタンスに匹敵する名演となった。

肩の力の抜けた音楽の流れと、効果的な楽器の鳴らし方に熟練の味わい。

第2楽章の舞踏会の洒落て品の良い歌など見事なものだ。

 

モントゥー&サンフランシスコやミュンシュとは異なったタイプの名演。

 

録音は非常に良い。

手持ちの他の2種を聴いた時はあまり感じなかったけれど、(特にCDはヒドイ)このHALLMARK盤の音は目の覚めるような音。

 

盤はかつて東芝EMIでよく見かけた赤盤なのも珍しい。

 

Youtubeはフーレスティエの幻想交響曲、第2楽章

 

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