ドラティの10CD BOX アルベニスほか
晴れのち曇り。
今日の富士山、気温は下がって来たけれども未だ冠雪はなし。
先週末から孫たちがやってきていて、遊びに行ったりその世話などで一日がたちまち終わってしまっていた。
昨日はよく晴れて孫たちを連れて沼津の南端の戸田地区へ。
この地は蒼い空と海が眩しいほど。
ちょうど地域のイベントをやっていた。
50数年前に建てられた戸田造船資料博物館は亡き父の設計によるもの。
併設の駿河湾深海生物館に子供たちは大興奮。
ここで見たタカアシガニの脱皮の標本は映画「エイリアン」の幼体にそっくり。
昼食は郷土料理の店「かにや」で海鮮丼定食。
Membranが出していたドラティの10CDBOXから。
Disc1と2を聴いた。
このBOXは主に米Mercuryの録音から著作権切れの音源を集めたCDで、もともとが優秀録音だったので音は良い。
Disc1
・祝典序曲「1812年」
・イタリア奇想曲 :以上チャイコフスキー
・歌劇「泥棒かささぎ」序曲 :ロッシーニ*
・組曲「イベリア」 :アルベニス(アルボス編)*
・歌劇「はかなき人生」より間奏曲と舞曲 :ファリャ*
・歌劇「運命の力」序曲 :ヴェルディ**
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団
ロンドン交響楽団**
録音 1954年、1957年* 1960年**
Disc2
・組曲「展覧会の絵」 :ムソルグスキー(ラヴェル編)
・歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲、ペルシャの女奴隷の踊り :ムソルグスキー
・序曲「ロシアの復活祭」*
・スペイン奇想曲* :以上リムスキー・コルサコフ
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団
ロンドン交響楽団*
録音 1959年録音
このセットは多くの録音を残したドラティの最も実りの大きかったMercury時代の録音が中心、後に再録音を残さなかった曲も多数含まれている。
大砲の実音入りとして有名な「1812年」と「イタリア奇想曲」は、2種あるうちの1954年のモノラル録音を収録。
演奏そのものは後のステレオ録音よりも良いかもしれない。
大砲と鐘の音はこちらの録音の方がかなり派手。
「展覧会の絵」は沼響のHPの聴き比べ記事でも取り上げたけれど「キエフの大きな門」の終結部で大太鼓の前打音を譜面に忠実に演奏させているかなり初期の録音。
オケが正確に鳴り切ってどれも駄作というものがないドラティの指揮。
あらためて凄い指揮者だったと思う。
アルベニスはアルボスの管弦楽編を取り上げているが、同じアルボス編のアンセルメの録音と比べると細部に多少の手を加えているようだ。
概ね音は良いけれど、トラック間のインターバルが長くて「キエフの大きな門」の入る直前に長い沈黙が入るのにははなはだ興を削ぐ。
明日から一週間ほど更新を休みます。
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