フリッチャイの弦楽セレナーデ、そして千田嘉博講演会のことなど
いつのまにか11月も最後の週。
気温は下り、迫る冬に駆け込むように各地で紅葉の便り。
西から低気圧が接近中。夜半から大荒れ。
昨日は内科クリニックで、定期健診のついでにインフルエンザワクチンの接種。
日曜は隣町の清水町で城郭考古学者の千田嘉博先生の講演会だった。
数年前から続くお城ブーム。
お城を特集するテレビ番組などでは、ほぼ毎回出てくる千田先生ということで開演30分前に行ったにもかかわらず駐車場は満車。
隣接する図書館の駐車場もいっぱいで、やむなく案内された一キロ近く離れた役場の駐車場へ。
今川、武田、後北条の代表的な戦国大名の所領の境目だった静岡県東部のこの地には、戦国時代の城郭が点在している。
とりわけ会場から数百メートルの地にある後北条氏が築城した泉頭城は、最晩年の徳川家康が終の棲家の地として決めた城として知られる。
残念ながら家康の隠居の城として実現することはなかった。
そのあたりを深く説明してくださるかと思いきや、簡単にスルーして一般的な話ばかりだった。
千田先生は考古の人なので、城の構造的な話が中心ということなのだろう。
画像は泉頭城南曲輪あたりの切岸。
八王子城や山中城の復元の誤り?の指摘はそれなりに興味深いものもあったけれど、もう少し近隣の城郭について深堀りしてほしかった。
以前同じ場所で聞いた平山優先生の話の方が面白かったな。
昨日内科クリニックの帰りに最寄りのハードオフに寄ってみた。
今年は5月にレコードを沢山いただいたりしているので、音盤購入は控えめ。
市内のハードオフは常時LPの在庫はあるけれど、値が高いのでほとんどジャンクコーナーしかチェックしていない。
今回、興味を引く出物はなかったけれど2枚をセレクト。
1枚はロドニー・ベネットの弾くガーシュインピアノ曲集。
そしてフェレンツ・フリッチャイ指揮のチャイコフスキーの弦楽セレナーデとプロコフィエフの古典交響曲、ボレロのカップリングのヘリオドールの国内廉価盤。
いずれも110円。
フリッチャイ盤は疑似ステレオ。
弦楽セレナーデは1952年、古典交響曲は1954年でボレロは1955年録音
ジャケットの表記ではベルリン放送交響楽団となっているが、この時期の名称はまだRIAS交響楽団だった。
弦楽セレナーデを聴いてみた。
ゴミのような扱いでジャケットはかなり汚れていた。
盤面も汚れているが幸い傷はないようだ。
盤面をOYAGでクリーニングして液が乾燥するのを待ってから聴く。
モノラルながら録音もよく、疑似ステレオながら自然な響きでこれは良い。
フリッチャイの演奏は、透明で明快な響きの中で丁寧に歌い上げた美しい演奏だった。
Youtubeはフリッチャイのチャイコフスキー、弦楽セレナーデ。
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