ジェマル・ダルガトのプロコフィエフとフランク
畑のレモン。
去年の今頃には盛んに実を付けていたのが、夏ごろに突然枯れてしまった。
猛暑のためだろうか。
枯れた木は幹から切ってしまったけれど、1本だけ残しておいた枝にレモンの実がなっていた。
なんとか復活して再びたくさん実を付けて欲しいもの。
こちらの画像は2年前の畑のレモン。
旧ソ連の指揮者だったジェマル・ダルガットのプロコフィエフとフランクをメロディアのLPで聴く。
昨年近隣のブックオフで500円で入手。
・シンフォニエッタ :プロコフィエフ
・交響詩「プシシェ」 :フランク
ジェマル・ダルガト(指揮)
モスクワ放送交響楽団
Dzhemal Dalgat(1920-1991)は現在のロシア連邦内ダゲスタン共和国生まれ。
ダゲスタンは、カスピ海に面したコーカサス地方の小さな国。
モスクワ音楽院で作曲をミヤスコフスキーに、指揮をイリヤ・ムーシンとボリス・ハイキンに学んでいる。
主にバレエ畑で活躍した人らしい。
レニングラード音楽院の指揮科教授の地位にもあった。
自宅アパートの火災により死去。
ロシア版のwikiによると勲章を沢山もらっているので、それなりにロシア音楽界の重鎮だったのだろう。
レコーディングは少なくて、大きなものはこの盤のほかはプロコフィエフの歌劇「三つのオレンジへの恋」の全曲盤録音がある程度。
この録音は初の全曲録音として国内盤LPも出ていた。
自分の若い頃に、メロディアの外盤をたくさん扱っていた神保町の新世界レコード社にメロディア盤の全曲録音があって、この盤で初めて知った指揮者。
そしてこの演奏。
アンサンブルをきちんと整理しつつ、劇場的な山場の積み上げが見事。
オケがべらぼうにうまいので、非常に聴き映えのする演奏に仕上がっていた。
良い意味での職人気質の指揮者だったようだ。
Youtubeはダルガト指揮のプロコフィエフ、歌劇「3つのオレンジへの恋」から第2幕第2場のシーン
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- 展覧会の絵3題、リンガイセンとフレモーそしてロンバール(2025.03.25)
- コンドラシンのバラキレフ(2025.03.23)
- バルビローリのシベリウス、交響曲第5番(2025.03.20)
- アルトゥール・モレイラ=リマのショパン(2025.03.18)
- 3月のクラシック・レコードコンサートは花と鳥をテーマに(2025.03.16)
コメント
神保町の新世界レコード...懐かしいですね。なんか、当時にしては安かったので、独特の箱のにおいのするバッハのヴァイオリン・ソナタを購入した覚えがあります。店主がやはり、ソ連とパイプがあったみたいで、シェバノワがショパン・コンクール入賞後に来日公演を行った際、狸穴のソ連大使館内で
演奏会を行った招待券をもらって、大使館にのりこんだ記憶があります。何か、丁度大韓航空機撃墜事件の後で、右翼の街宣がうるさかったです。
投稿: 山森壽夫 | 2024年12月25日 (水) 20時18分
新世界レコードは、ロシアの未知の作曲家や珍しい曲のレコードがたくさんあって、独特の雰囲気がありましたよね。
そのうちだんだんと足が遠のいてしまいました。
投稿: 山本晴望 | 2024年12月27日 (金) 13時53分