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2025年1月28日 (火)

秋山和慶、札響とのシベリウス

昨晩遅くからの雨は朝には上がり、今日は一日穏やかな良い天気。

夜から強風。

昨晩、真夜中に突然スマホが鳴った。

ナンバーを見ると知らない番号。

一般的な番号なので詐欺電話でもなさそう。

しばらく鳴るがままにしていたら、メッセージ録音機能に切り替わった。
知らない若い女性の興奮気味の声が出たのでそのまま切った。

時計を見ると午前2時過ぎ、外は雨。

 

 

秋山和慶さんが亡くなった。

先日の引退の報に驚いたばかり。

大晦日まで元気に活躍されていたこともありあまりの突然のこと、悲しい。

 

今日は氏が首席指揮者をされていた札幌交響楽団のシベリウスを聴いた。

北海道のローカルレーベルFANDANGOが出していたCDで、大阪シンフォニーホールでのライヴ。


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・交響曲第2番 ニ長調   :シベリウス

 秋山和慶(指揮)
 札幌交響楽団
  
  録音 1990年3月30日
     大阪シンフォニーホール、ライヴ

札響は北海道にいた学生時代によく聴いた。

岩城宏之さんが音楽監督の時代で、札響が大きく飛躍した時期だった。

当時岩城さんは、札響を日本のクリーヴランド管にするとおっしゃっていた。

 

 

今の札響の充実ぶりからも、それはある程度実現できたと思う。

その頃札響に客演したジャン・バティスト・マリが指揮したラヴェルの美しさ、来演するはずだった名匠オッテルローが交通事故で急死して聴くことができなかった、ことなども思い出した。

 

当時実際に聴いた岩城さんと札響のライヴはCDにもなっている。


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8年ほど前に自分が4週間余り入院することになり、この時病床でも音楽が聞けるようにとポータブルCDプレーヤーと10枚ほどのCDを病室に持ち込んだ。

この秋山さんのシベリウスも選んだ10枚のうちの1枚。

 

北欧の白夜を連想させるような、清らかで透明な札響独特の響きはシベリウスにぴったり。。

 

幾分遅めのテンポの中、過度な情に溺れず毅然と美しく歌い上げていくシベリウス。

低音部の充実した響きの中で、第三楽章から第四楽章になだれ込む部分の絶妙なテンポの変化など聴いていて実にうまいなぁ・・・と思う。

 

フィナーレの主題が再現して、大きなカーヴを描きながら最後の輝かしいコラールにまで上り詰めていくところなども感動的で、壮大に鳴り切ったブラス群の響きを聴いているうちに涙が出そうになってきた。

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

*来週札響が東京に来て伊福部昭とシベリウスの交響曲第2番を演奏する。
指揮は広上淳一。


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久しぶりに札響を聴いてみようか・・・・

 

Youtubeは秋山和慶のシベリウス、「フィンランディア」

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