指揮者の秋山和慶さんのことなど
庭の南天は今が盛り。
鮮やかな赤玉と黄色い球の2種類の実。
指揮者の秋山和慶さん引退とのこと。
今月の転倒による負傷が元だという。
氏は、40年前の沼津市民文化センターの杮落しの時にN響を率いて来演。
最初の曲のスメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲の快演は今でもよく覚えている。
その後音楽監督だったバンクーバー響と再び沼津に来て、幻想交響曲と「海」を演奏してくれた。
卓越したバトンテクニックで、高い音楽性、冷静にして端正な音楽造りが印象に残っている。
録音は教材用の録音も含めると膨大な数の録音が残されているけれど、サイトウキネンオーケストラの母体となった1984年、桐朋メモリアルオーケストラでのモーツァルトのK.136の演奏が最も印象深い。
美しく澱みなく流れる本当に素晴らしいモーツァルトだった。
昨年、指揮者生活60年を迎え、これからも益々活躍すると思っていただけに悲しい。
一昨年に外山雄三が逝き小澤征爾既に亡く、自分が若い頃から聴き親しんだ指揮者たちが次々といなくなっていく。
一日も早いご快癒をお祈りします。
Youtubeはニューヨーク、国連会議場で東京交響楽団を指揮する秋山和慶、
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コメント
秋山さんのこと、驚いて調べてみたところ・・・
26日に肺炎で逝去されたというのが出て来て、絶句。
当方が中学生時代より大阪フィルを指揮されていて、初めてのコンサートも大阪フィル第99回定期演奏会での秋山さんの指揮でした。
言葉もありません。
投稿: 安田裕隆 | 2025年1月27日 (月) 23時09分
安田さん、お久しぶりです。
秋山和慶さん、あまりに急なことに驚いています。
亡くなって、日本の楽壇にとって実に大きな存在であったことを今更ながら感じています。
もっと実演を聴きたかった。
投稿: 山本晴望 | 2025年1月29日 (水) 10時14分