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2025年1月21日 (火)

メニューインとシュナイダーハンのモーツァルト

大寒の月曜日は朝まで雨が残り、日中は初春のような暖かさだった。

庭の白梅が少しずつ咲き始めた。


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今年は例年に比べ遅いようだ。


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もう一枚は3年前の白梅。

インフルエンザの症状はようやく落ち着いた。

 

先週からの一週間はコンサートの予定をふたつ入れてあった。

一つは隣町長泉町での青柳いずみこさんのコンサート。

クープランで始まるフランス音楽を中心とした魅力的なプログラム。
しかも入場無料。

 

そして昨日月曜日は、昨年の沼響の第40回定期演奏会の「シンフォニア・タプカーラ」をはじめ沼津市制百周年の「第九」など、長いあいだ沼響を指揮していただいた喜古恵里香先生のコンサート


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東京交響楽団を指揮してのマーラーの「巨人」。

前プロは大谷康子さんのソロで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番というもの。

ふたつとも非常に楽しみにしていたコンサートだった。

結局両方とも行くことができなかった。

 

昨日は行くかどうか最後まで迷っていた。

翌日に仕事の復帰を控え、水曜には大切な来客もあり、しかも金曜日には市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説が控えている中で、結局、体調管理を最優先として、ゆっくり体調を整える方を選んだ。

若い頃には苦も無く強行したであろうスケジュール。

やはり年だな。

昨日は家で、東響のコンサートの前プロだったモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を聴いていた。

ウオルフガング・シュナイダーハンとメニューインのヴァイオリン。

 

2つとも国内盤LPで廉価版として出ていた古い演奏。

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・ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219『トルコ風』

 ウオルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
 ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)
 北ドイツ放送交響楽団

    録音 1960年


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 ユーディ・メニューイン(ヴァイオリンと指揮)
 バース音楽祭管弦楽団

   録音1961年

 

シュナイダーハンはこの曲を1967年の全集録音を含めて、4種のスタジオ録音を残している。ほかにライヴ録音もいくつかあるようだ。
1960年録音は2回目の録音で、ヨアヒムのカデンツァを採用。

メニューインの録音は、全7曲の番号付きのヴァイオリン協奏曲に加えて、協奏交響曲にK.190の2つのヴァイオリンのための協奏曲と偽作の「アデライーデ協奏曲」を含む珍しい全集。

こちらは4年前にも聴いていた

 

2つの演奏を聴き比べてると、同じ時期の録音ながらだいぶ印象が異なる。

シュナイダーハンには練れた落ち着きと風格が感じられ、すっきり格調高く流した趣。

これはイッセルシュテットの伴奏の影響が大きいと思う。

メニューインはヴィヴィッドな勢いの感じられる演奏。

4年前に聴いた印象とだいぶ違っていた。
トロンとした、いく分甘いメニューインのヴァイオリンにロマンティックなテイスト。

シュナーダーハンの演奏に比べると、テクニックに幾分安定を欠く。

なおカデンツァはメニューイン独自のもの。

 

Youtubeはシュナイダーハンの弾くモーツァルト、K.219のコンチェルト。シューリヒト指揮の1960年ライヴ。名演です。

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