マイケル・ティルソン・トーマスのマンフレッド交響曲
建国記念の日、早朝の狩野川河川敷からの富士山。
釣り人一人。
数日来の西風が収まり気温が上がり春の訪れの予感。
マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)のチャイコフスキー、
マンフレッド交響曲。
手持ちは国内盤LP.
・マンフレッド交響曲 :チャイコフスキー
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
ロンドン交響楽団
録音 1979年6月
トーマスはロンドン響との実演を聴いている。
バーンスタインの最後の来日時のロンドン響の来日公演で、歌劇「さまよえるオランダ人」序曲に五嶋みどりのソロでシベリウスのヴァイオリン協奏曲、メインは「春の祭典」だった。
アンコールはプロコフィエフのスキタイ組曲からだった。
まだ幼かった五嶋みどりの峻烈なソロと、ボストン響との録音でも名演を残している「春の祭典」シャープできっちり、整然とした演奏が印象に残っている。
正直「マンフレッド交響曲」はリストの一連の交響詩のようなコテコテした感じが苦手な曲で、聴いて良い作品と思ったことはほとんどない。
だが、このトーマス盤は、スリムで無駄のない音楽運びの中で楽想のひとつひとつをバランスよく解きほぐして、オーケストレーションの妙と見せ場をわかりやすく聴かせている。
オルガンが加わったフィナーレ終結部も節度を保った響きなのが良い。
若手指揮者の印象が強かったMTTもいまは80歳。
悪性の脳腫瘍と闘いながら演奏活動を続けているという。
Youtubeは70歳のバースディコンサートのティルソン・トーマス。曲はショスタコーヴィチの交響曲第5番
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