札幌交響楽団東京公演2025
2月第2週。今週から寒気到来の予報。
昨日は札幌交響楽団の東京公演を聴くためにサントリーホールへ。
東京でコンサートがある時は、お茶の水ディスクユニオンへ寄ってからコンサート会場に行くのがルーティーンになっていた。
最近は音盤購入のペースを抑えていて、そのまま直に会場に行こうかなと迷っていると、ネットで新宿ディスクユニオンクラシック館がこの日限定の990円以下半額のセール中の記事を見つけてしまった。
サントリーホールならば新宿からでも良いな・・・・
勃然と湧き上がる音盤購入の衝動。
開演時間から逆算して家を出たのが1時過ぎ。
目的地が新宿なので小田原から小田急に乗り換えることにした。
小田原で下車してロマンスカーの特急切符を購入。
時間調整でスタバでコーヒーなんぞを飲んでいた。
時間になったので改札に行くと人身事故のため運休の表示で呆然。
がっくりとして長い行列を並び、切符を払い戻して急遽JRに予定変更。
だいぶ予定が狂って新宿着は17時。
コンサート開場は18時半、夕食を先にするかディスクユニオンでレコードを見るか迷った末に
制限時間を17時45分までと決めてユニオンへ。
ここでの購入については次回です。
ディスクユニオンを後にして地下鉄六本木一丁目駅着は18時過ぎ。
インフルエンザは癒えたとはいえ、年末から引き摺っている風邪の影響からしばし咳込んでしまうのと花粉症が始まったのかクシャミも出るので、クリニックで処方された咳止めを持参していた。
服用するには食事を摂らねばならず、とりあえず目に入ったタリーズでホットドックとコーヒーの軽い夕食。
急いでホールに向かうと広上淳一さんのプレトークが始まっていた。
今日のプログラムは
・組曲「乱」 :武満徹
・ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ* :伊福部昭
・10のバガテルから第4曲* :チェレプニン(ピアノのアンコール)
・交響曲第2番ニ長調 :シベリウス
・悲しきワルツ :シベリウス(アンコール)
外山啓介(ピアノ)*
広上淳一(指揮)
札幌交響楽団
広上淳一の指揮とピアノソロは沼津に毎年のように来演していた外山啓介。
曲は武満徹に伊福部昭、そしてシベリウスの交響曲第2番のまさに北海道ならではのプログラム。
プレトークに続いて、札幌交響楽団の首席指揮者だった秋山和慶さんを追悼してモーツァルトのディヴェルティメントK136第2楽章の演奏。
組曲「乱」は黒澤明監督の映画「乱」のために書かれた映画音楽から4曲の抜粋。
映画「乱」の音楽を演奏していたのが札幌交響楽団だった。
武満徹は自分の作品にティンパニの使用は積極的でなかったけれども、この曲は黒澤監督の要求で作曲者の意に反して、最初の曲からティンパニがドロドロ鳴っている。
全般的に陰鬱で暗い曲。
続いて伊福部昭のピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ。
これが怒濤の凄演で、聴いていて鳥肌が立ってきた。
途中でゴジラのテーマも出てきた。
終わったあとにブラボーの嵐に盛大な拍手。
満席のホール全体が興奮状態。
後半のシベリウスも気合いの入った指揮者とオケ。
第2楽章最後のピチカート大きな見得を切る広上の指揮。
最後までオケが鳴りきった壮大な演奏だった。
ピアノソロのアンコールは、伊福部昭を世に出した作曲家チェレプニンの10のバガテル。
オケのアンコールはシベリウスの悲しきワルツ。
札響の実演は学生時代にずいぶん聴いたので懐かしかった。
40数年ぶりの実演を聴いて、着実にレベルが上がっているのが嬉しい。
会場を後に急ぎ電車に飛び乗り、品川発22時19分こだま静岡行きで帰宅は日付が変わる10分前。
明けて今日は仕事。
よく眠れたので疲労感は残っていない。。
Youtubeは伊福部昭の「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」
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