オーマンディのストラヴィンスキー
2月も半ばの日曜日となって晴れた乾燥の日々。
沼津名物の強い西風は今日は収まっている。
大岡昇平に「沼津」という短篇がありこの強い西風がテーマとなっていた。
この乾燥した西風を利用した天日干しのアジの干物が沼津の名産となっている。
今日は、今沼響で練習中の「火の鳥」
オーマンディ指揮のフィラデルフィア管の演奏で、1980年代にCBSソニーから統一ジャケットで発売された国内廉価盤LP.
・バレエ「ペトルーシュカ」(1911年版)
・バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)*
ユージン・オーマンディ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
録音 1964年3月23日、1967年10月18日*
「火の鳥」は3種ある録音のうちの2番目。
「ペトルーシュカ」は2種あるうちの2番目の録音。
オーマンディは「春の祭典」をモノラルの1種しか録音していない。
「ペトルーシュカ」は4管編成の1911年全曲版を基に、オーマンディが独自に手を加えた版。
一部カットがあり1947年版のアイディアを取り込んだ部分もある。
「火の鳥」も細部で手を加えていて「魔王カスチェイの凶悪な踊り」ではチューブラ・ベルの音が入る。
「ペトルーシュカ」の1911年版は、この演奏で初めて意識するようになった。
それまでモントゥーやルドルフ・アルベールの演奏で親しんでいただけに、オーマンディの輝かしくも豪快な演奏に、鮮烈な印象を受けたのを今でもよく覚えている。
もともと色彩豊かな曲にオーマンディがさらに手を加え、フィラデルフィア管のゴージャスな響きもあり、今聴いても第一級の名演だ。
オーマンディの「火の鳥」はRCAへの再録音もあるけれど、このCBS盤が良い。
とにかくオケが滅茶苦茶うまいので自分たちの演奏の参考にはあまりならないな。
Youtubeはオーマンディの「火の鳥」
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コメント
いつも楽しく拝見させていただいております。学生時代、ステレオセットにありったけの金を投入
したため、レコードにはお金をかけられませんでしたが、CBSオーマンデイ盤は1300円で良く買いました。音は良かったでしたね。幻想のワルプルギスの夜の夢は、怒涛の低音でした。
投稿: 武田の赤備え | 2025年2月10日 (月) 17時43分
このオーマンディの1300円シリーズ、最近手持ちをいろいろ聴き直してオーマンディの腕の確かさに驚嘆しております。
華やかさだけではなく、しっとりとした歌心もあって素晴らしいと思います。
このころのフィラデルフィア管のゴージャスで輝かしい響きも良いですね。
「展覧会の絵」冒頭のプロムナードのトランペットの音は今でも印象に残っています。
投稿: 山本晴望 | 2025年2月12日 (水) 08時13分