ロベール・カサドシュ、若き日の録音
雨のち曇り。3月最後の週末は寒の戻り。
今週は25℃前後の夏日に近い日が多かった。
本日の最高気温は17℃。いわゆる花冷え。
黄砂はあいかわらずひどいけれど、雨が降ると洗われて雨が止んだ直後には、春らしい爽やかな青空が広がっている。
各地で桜の便りが聞こえ始めてツバメも見かけるようになった。
再び孫たちがやってきてにぎやか。
最近、枕元にCDラジカセを置いて、フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュの古い録音を聴いている。
いつも最後まで聞き通せずに寝落ちしてしまうけれど、翌日には続きから聴き直すという毎日。
① バラード第1番 ト短調
② バラード第2番 ヘ長調
③ バラード第3番 変イ長調
④ バラード第4番 ヘ短調
⑤ マズルカ第15番 ハ長調 :以上ショパン
⑥ 交響的練習曲
⑦ 森の情景から予言の鳥 :以上シューマン
⑧ ソナチネ
⑨ 組曲「クープランの墓」よりメヌエット :以上ラヴェル
⑩ 前奏曲 ニ短調 Op.103-5
⑪ 即興曲第5番 嬰ヘ短調 Op.102 :以上フォーレ
⑫ 5つの絵画的練習曲からセルダーナ :セヴェラック
ロベール・カサドシュ(ピアノ)
[録音]
① 不明 ②1929年10月14日③1930年11月10日④⑤1930年4月14日
⑥⑦ 1928年6月28日⑧⑨1940年2月23,26日⑩⑪⑫1935年11月21日
米Pearlから出ていた復刻CDで、カサドシュの1928年から1940年頃の録音を集めたもの。
この中の大部分は、「ロベール・カサドシュ - フランス・コロンビア録音全集(1928-1939)」CD4枚組に含まれ、残りは米コロンビアへの録音を集大成した「カサドシュ・コロンビア・コンプリートワークス」CD65枚組に含まれている。
この中の大部分の曲をカサドシュはモノラルで再録音している。(一部ステレオで3度目の録音もある)
いずれも明晰で美しいカサドシュ独特のタッチの演奏を聴くことができる。
カサドシュといえば、直接親交のあったラヴェルのほか、ドビュッシーのピアノ曲全集などのフランス音楽とモーツァルトが定評のあるところだけれど、このアルバムの中ではショパンに最も感銘を受けた。
小品ながらマズルカ第15番は、毎日のように聴いている。端正にして品格もあって実に良い。
作曲者直伝のラヴェル演奏は、後の米コロンビア録音とほとんど解釈は変わらない。
再録音の硬直さがなく肩の力が抜けたような、幾分の軽さが感じられるこの旧録音の方が良いと思う。
古い時期の録音だけれど、CDラジカセで聴くとあまり音の古さは気にならない。
Youtubeはカサドシュの弾くラヴェル、ソナチネから
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