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2025年3月18日 (火)

アルトゥール・モレイラ=リマのショパン

3月は早くも半ばを過ぎ、月曜は彼岸の入り。

仕事はオフだったので、香花を購い、墓の掃除にお寺への付け届けなど。

沼響の後援会員のための会報の印刷発注、定演プログラムの曲目解説を考えたりしているうちに1日が終わる。

今日の日中は晴れ。朝は寒く着る服に迷うほど。


夜遅くから雨、遠くに雷鳴。

 

昨年亡くなったブラジルのピアニスト、アルトゥール・モレイラ・リマ(1940-2024)のショパン。
手持ちはDENONが出していたLP

 

023846

「ショパン・リサイタル』
・幻想即興曲 嬰ハ短調,
・スケルツォ第2番 変ロ短調
・夜想曲第2番 変ホ長調
・練習曲 ハ短調「革命」
・練習曲 ホ長調「別れの曲」
・バラード第3番 変イ長調
・前奏曲第15番 変ニ長調「雨だれ」
・前奏曲第24番 ニ短調
・マズルカ第5番 変ロ長調
・夜想曲 第20番嬰ハ短調 「遺作」

 アルトゥール・モレイラ=リマ(ピアノ)

 録音 1977年石橋メモリアルホール

 

1977年モレイラ=リマ来日時の録音。

この時ショパンのワルツ集と、ヴィラ=ロボスのピアノ曲集も録音している。

3枚の録音のうちこのショパン名曲集はCD化され、何回も再発されていた。

ショパンの代表曲を集めていて、演奏も良いからだろう。

 

モレイラ=リマは、1964年のショパンコンクールで第2位、この時の1位はアルゲリッチ。

その後リーズとチャイコフスキーの2つのコンクールでも第3位入賞。

いわゆるコンクール荒らしと言えるかもしれない。

 

リーズの時の1位はラドウ・ルプー、チャイコフスキーの時はクライネフとジョン・リルが1位だった。
何度もコンクールにトライしながらも強力なピアニストと競合して、とうとう優勝に縁がなかった、ついていないピアニスト。

ちなみに2位だったショパンコンクールでは、4位に中村紘子、3位に入ったリーズでは5位にケフェレックが入っている。

 

このショパンはしっとり落ち着いた演奏で悪くない。

音も美しい。

ただ際立った個性はあまり感じられない。

続けて聴くと、スケルツォや幻想即興曲のような比較的重い曲よりも、エチュードやプレリュードのような小さめの曲が良いようだ。

著名なコンクールの上位に食い込みながら優勝できなかったのは、このあたりに原因があるのかもしれない。

この録音とは同時期の別の録音が、ワルツ集なのもなんとなくわかる。

 

Youtubeはモレイラ=リマの弾くショパン、別れの曲

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