スヴェトラーノフのカリンニコフ、交響曲第1番
良く晴れた暖かな1日。
本日の最高気温23℃最低気温は11℃。
裏山の山桜が散り始めて花吹雪となっていた。
本日出勤.
この4月あらたに配属された職員に昨年の中途採用者を加え、基本的な仕事内容のレクチャーを2時間ほど。
スヴェトラーノフ(1928-2002)のカリンニコフを聴いていた。
・歌劇「イーゴリ公」~だったん人の踊り :ボロディン
・交響曲第1番 ト短調 :カリンニコフ*
エフゲニー:スヴェトラーノフ(指揮)
NHK交響楽団
録音 1999年2月26-27日 1993年2月3日*
結核のため35歳の短い生涯を終えたカリンニコフの交響曲。
ほとんどこの1曲で知られるカリンニコフ。
カリンニコフの交響曲第1番は、親しみやすいメロディと優等生的なわかりやすい構成のシンフォニーで、90年代ころからブームとなり最近は沼響の選曲候補にも挙がるほど。
手元にはトスカニーニの録音があるし、こちらのサイトによると、アーベントロートやゴロヴァーノフの録音もあるらしい。
1920年代には近衛秀麿が国内で何度も取り上げていたし、近衛はベルリンフィルを指揮して演奏もしている。
聴いたのはスヴェトラーノフのN響初登場時のライヴ。
初顔合わせのオケに、あまり日本では知られていなかった曲をぶつけてくるとは、よほど自信のある曲だったのだろう。
先日、同じ曲をコンドラシンの演奏で聞いたばかり。
コンドラシンが、青春の息吹が感じられるような幾分軽く瑞々しい演奏だったのに対し、スヴェトラーノフは重量級の恰幅の良い演奏。
N響も見事に応えていて、ロシアのオケのような重心の低い響きではなく、透明な音の重なりが見事なバランスで響いている。
それでいて冷たくならず熱い情熱のようなものも感じられる。
曲の魅力を十分に引き出した驚きの演奏。
このスヴェトラーノフの来演時の名演によって、カリンニコフの名が有名になったと言われるほどで、この曲を代表する名演と言ってよい。
ライヴながら音も良い。
Youtubeはそのスヴェトラーノフ指揮NHK交響楽団のカリンニコフ
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