ハンス・シュヴィーガーのプロコフィエフとバラキレフ
GWに入って孫たちが再び帰省。
昨日は婿殿も加わり夜は酒を酌み交わしながら近況報告。
この4月から部署も変わりなにかと気疲れの様子。
そして今日は過ごしやすい良い天気の昭和の日。
畑の檸檬が枯れてしまったので檸檬の苗を庭に植えていた。
檸檬は風当たりの強い場所はだめらしいので、かつて庭にあった大クスノキの切り株跡に植えてみた。
帰省していた孫が物珍しそうに見つめている。
このレモンが実をつけるのは何年先だろうか。
ドイツの指揮者ハンス・シュヴィーガー(Hans Schwieger 1906-2000)のプロコフィエフとバラキレフ。
・組曲「ワルツ集」op.110
・ジプシー幻想曲op.127~バレエ音楽「石の花」 :以上プロコフィエフ
・ロシアの主題による序曲 :バラキレフ
ハンス・シュヴィーガー(指揮)
カンサスシティフィルハーモニー
録音 1959年
米ヴァレーズ・サラバンドから出ていたLPでURANIA原盤。
ステレオ録音。
このLPの解説によると、フルトヴェングラーの指揮する「ウラニアのエロイカ」で有名な米URANIA社の最後の録音だという。
URANIAのLPでステレオ盤は初めて見た。
(調べてみたら手持ちのグラーフ指揮のベルリオーズのLPに、ステレオ盤が存在することがわかりました。)
シュヴィーガーのURANIA盤ではほかにグラズノフの交響曲第4番の録音もある。
ロシア音楽が得意だったのだろうか?
プロデユーサーはトーマス・フロスト。
彼は後にCBSに移り、オーマンディ指揮フィラデルフィア管との数多くの録音を送り出している。
このLPのプロコフィエフの2曲は、CD初期になぜかフルトヴェングラー指揮のストラヴィンスキーとのカップリングで発売されている。
ほとんど無名の指揮者とオケで、しかもマイナーな曲。
とても売れそうにもなく、やむなくフルトヴェングラーと抱き合わせたのかもしれない。
ハンス・シュヴィーガーはケルン生まれ。
マインツ州立歌劇場の音楽監督の時、妻がユダヤ人であったために辞任して渡米。
その後カンサスシティフィルの音楽監督。
ュヴィーガーはアメリカに渡る際に日本に滞在して、1937年から1年の間東京音楽学校で教鞭を執っている。
その後再来日して1974年から1976年まで東京芸術大学に在職。
この盤はいずれも珍しい曲で、バラキレフの曲はチャイコフスキーの交響曲第4番の終楽章に使われているロシア民謡「白樺は野に立てり」による変奏曲。
プロコフィエフのワルツを集めた組曲は、旧作のオペラ「戦争と平和」、バレエ「シンデレラ」、伝記映画のための音楽「レールモントフ」からワルツを抜き出して1946年に1つの作品にまとめた作品。
オケの響きが薄いけれども、テンポの変化に工夫を凝らしたワルツ集など、曲の良さを知るには過不足のない演奏。
録音もステレオ初期ながらまずますの音。
Youtubeはプロコフィエフの「石の花」
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